「ブラック企業の仮眠室がヤリ部屋になってた話」
=================================
ブラック企業の仮眠室が秘密の休息所になっていた話
身長180センチ、推定Gカップの黒ギャル上司に溜まった鬱憤を一気に解消する物語です。
本文約75ページ相当
【キャラクター】 ・藤原貴子 本作のヒロイン。 31歳、課長。都内有名大学出身。 身長180センチ、推定Gカップ。 男社会のブラック企業で役職付きに上り詰めた女傑。 部下への厳しい指導や過剰な要求が日常茶飯事だが、圧倒的な魅力とカリスマで課内から絶対的な支持を集めている。
【あらすじ】 入社一ヶ月で過労の限界を迎えた新卒社員の主人公。原因は、黒ギャル課長・藤原貴子の容赦ない業務指示と精神的なプレッシャーだった。GW明けに全てを労働基準監督署に告発し、彼女に復讐を果たそうと決意するが、同じく苦しんでいるはずの先輩社員に意外な形で止められる。
「そんなことしても無駄だよ。もっと効果的な方法がある」
先輩が囁くように告げた「仮眠室」の存在。半信半疑で向かった主人公が目撃したのは、課の誰もが知る「秘密の癒やし空間」だった──。
第一章 崩壊寸前の日常
五月病という言葉があるが、私の場合は「五月狂い」だった。入社してわずか一ヶ月。都心の一等地に構える広告代理店「クリエイティブ・ネクサス」は、表向きは華やかなクリエイティブ企業だったが、内実は典型的なブラック企業だった。終電を逃すのが日常で、土日は資料作成に追われ、睡眠時間は一日三時間がいいところ。
原因の八割は、営業二課の課長、藤原貴子だった。
彼女は31歳。都内の名門大学を首席で卒業し、新卒で入社してからわずか八年で課長に昇進した異例のキャリアウーマン。身長180センチの長身に、褐色の肌、日焼けサロンで焼いたような黒ギャルスタイル。金髪のロングヘアを無造作に束ね、濃いメイクで鋭い目元を強調している。スーツのジャケットの下に着るブラウスは、いつも胸元が大胆に開いていて、推定Gカップの存在感を隠す気など微塵もない。
「これ、今日中に仕上げてよね。新卒のくせに使えないんだから」
朝のミーティングで、彼女は私のデスクに分厚い企画書を叩きつけた。香水の甘い匂いが鼻を突く。部下を叱る声は低く、威圧的で、まるで獲物を狩る肉食獣のようだ。拒否権などない。断れば「やる気がないなら辞めれば?」の一言で終わる。
彼女のパワーハラスメントは常軌を逸していた。深夜零時を回っても「修正! 修正!」とLINEが飛び、翌朝には「遅刻?」と詰問される。ミスをすれば全員の前で晒し者にされ、成功しても「当然でしょ」と一蹴される。精神的にも肉体的にも追い詰められ、私は毎晩、布団の中で歯ぎしりをしていた。
「いつか絶対に復讐してやる」
GW最終日の夜、私は労基署のホームページを開いた。残業時間、休日出勤、ハラスメントの証拠は山ほどある。全てを告発すれば、藤原貴子は失職するだろう。想像するだけで胸がすくった。
第二章 先輩の忠告
翌朝、出社すると先輩の佐藤さんが私のデスクにやってきた。彼は入社五年目、藤原課長の直属の部下で、私と同じく過労で目の下にクマを作っていた。
「GW明けで労基行くって話、本気?」
噂はもう広まっていたらしい。私は頷いた。
「本気です。あの女のせいで……」
「やめとけ」
佐藤さんは静かに言った。驚く私に、彼は続けた。
「労基に駆け込んでも、会社は揉み消す。藤原課長は上層部にコネがあるし、証拠だって改ざんされる。君は逆に『問題社員』のレッテルを貼られて、転職もできなくなる」
「じゃあ、どうすれば……」
佐藤さんは周囲を見回し、声を潜めた。
「仮眠室に行ってみろ。夜の十一時頃にな」
「仮眠室?」
「そうだ。君みたいな新人が知らないのも無理はない。あそこは……課の『秘密の癒やし空間』なんだ」
意味が分からず首を傾げる私に、彼はニヤリと笑った。
「行けば分かる。藤原課長の……本当の顔が」
第三章 仮眠室の扉
その夜、十一時過ぎ。私は恐る恐る仮眠室の前に立っていた。ビルの地下にあるその部屋は、普段は誰も使わない薄暗い空間だった。鍵はかかっていない。そっとドアを開けると、中は意外に清潔で、ベッドが三つ、簡易シャワー室、そして小さなロッカーがある。
「……誰もいない?」
拍子抜けしていると、奥のロッカーから物音がした。驚いて身を隠すと、現れたのは──藤原貴子だった。
彼女はスーツを脱ぎ、黒のキャミソールとタイトスカート姿。いつもよりメイクが薄く、疲れた表情が覗いている。手にはタオルと着替え。どうやらシャワーを使うつもりらしい。
「ふぅ……今日も疲れたわ」
独り言を呟きながら、彼女はキャミソールの肩紐を直した。その瞬間、佐藤さんの言葉が頭をよぎった。
『藤原課長の本当の顔』
まさか、とは思ったが──。
彼女はシャワー室に入り、水音が響き始めた。私は息を潜め、ベッドの陰に隠れる。すると、数分後、シャワーを終えた彼女がタオル一枚で出てきた。濡れた金髪を拭きながら、ベッドに腰掛ける。
「さてと……誰か来るかしら」
スマホを手に取り、メッセージを打つ彼女。すると、ドアがノックされた。
「課長、いますか?」
入ってきたのは、佐藤さんだった。彼は自然に部屋に入り、ドアを閉める。
「遅かったじゃない。待たせないでよ」
「すみません、資料の最終チェックが……」
「言い訳はいいから。さぁ、こっち来て」
藤原貴子はベッドに横になり、佐藤さんを手招きした。彼は慣れた様子で隣に座り、彼女の肩に手を置く。
「今日もお疲れ様。……ほぐしてあげようか」
「ええ、お願い」
佐藤さんの手が、彼女の肩から背中へ、そして腰へと滑っていく。藤原貴子は目を閉じ、満足げに息を吐いた。
「ん……そこ、気持ちいい……」
私は息を呴む。まさか、課長と佐藤さんがこんな関係だなんて。
しかし、驚くべきことに、これが始まりに過ぎなかった。
第四章 秘密のルール
その後、一週間。私は毎晩、仮眠室に通った。最初は復讐の証拠集めだったが、目撃する光景は想像を絶するものだった。
仮眠室は、課内の「秘密の癒やし空間」だった。過酷な労働で疲弊した社員たちが、互いに疲れを癒やし合う場所。中心にいるのは、もちろん藤原貴子。彼女は部下たちを受け入れ、甘い声で労い、時には自らリードする。
「今日のプレゼン、よく頑張ったわね。ご褒美あげる」
「課長……ありがとうございます……」
部下たちは、彼女の前では別人のように従順になる。普段の威圧的な態度はどこへやら、彼女は優しく、時に情熱的に、部下たちのストレスを吸い取っていく。
佐藤さんに聞いた話では、この習慣は三年前から始まったらしい。藤原貴子が課長に就任した直後、過労で倒れる部下が続出したとき、彼女が「特別なストレス解消法」を提案したのだ。
「労基に駆け込むより、よっぽど効果的でしょ?」
確かに、仮眠室を利用するようになってから、私の鬱憤は不思議と減っていった。藤原貴子の手が触れるたび、溜まった怒りが溶けていく。彼女の体温、吐息、甘い香り──全てが、過酷な日常を忘れさせてくれた。
第五章 復讐の結末
一ヶ月後、私はもう労基に行く気などなかった。仮眠室での時間は、私の日常の一部になっていた。藤原貴子は相変わらず職場では厳しい上司だったが、仮眠室では違った。
「あなた、最近仕事が早くなったわね。……私のご褒美、効いてる?」
「はい、課長のおかげです」
彼女は微笑み、私の頭を撫でた。その手は温かく、優しかった。
復讐など、必要なかった。彼女は敵ではなく、課をまとめるリーダーだった。過酷な環境で生き残るための、独自の方法を持っていたのだ。
仮眠室の秘密は、課内の絆を深め、離職率を劇的に下げた。表向きはブラック企業だが、裏では誰もが満足している。
「これからも、よろしくね」
藤原貴子の言葉に、私は頷いた。彼女の胸に顔を埋めながら、こう思った。
──この会社、悪くないかもしれない。

