「ネコミミ女上司は発情でお困り!?」



「ネコミミ女上司は発情でお困り!?」
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ネコミミ女上司は発情でお困り!?
不況が長く続いて、物価はどんどん上がる一方で、米だって満足に手に入らない日々が続いていた。みんなイライラして、仕事も人間関係もぎくしゃくする。そんな現実から逃げたくて、人々は猫にすがるようになったんだ。猫の毛を吸ったり、匂いを嗅いだりして、心を落ち着かせる。いわゆる「猫吸い」ってやつさ。それがエスカレートして、人間は猫の細胞を体に取り入れるようになり、なんだか不思議な変化が起き始めた。
「オンニャア! オンニャア!」
病院の産声が響いた時、取り上げられた赤ちゃんには、ふわふわの耳と尻尾が生えていた。まるで本物の猫みたいに。こうして、猫ヒューマンという新しい存在が生まれたんだ。
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不思議なことに、猫ヒューマンはほとんどが女の子で生まれる。容姿はみんな端正で、スタイルも抜群。しかも、欲求が強くて、周りに甘い匂いを振りまくような魅力があるせいで、男たちはつい心を奪われてしまう。まるで夢みたいな新人類だよ。
俺の上司、猫田門先輩はその中でもスーパーエリート。超一流の大学を卒業して、実家は太いし、顔立ちは完璧。胸もでっかくて、きっとJカップはあるんじゃないかと思うくらい。子供の頃から周りにチヤホヤされて育ったせいか、プライドが天井知らずで、何でもかんでも見下す癖がある。特に俺みたいな部下は、目に入らないみたいだ。パワハラも日常茶飯事で、休日出勤を押しつけたり、理不尽な叱り方をしたり。でも、可愛い顔で睨まれると、なんだか許せちゃうんだよな。まあ、俺の性格の問題かもだけど。
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そんなある日、猫田門先輩の出張に、荷物持ちとして付き合うことになった。休日なのに! 文句を言いたかったけど、彼女の鋭い視線で黙らされる。仕方なく新幹線に乗り込んで、目的地のホテルに着いたら、なんと部屋が一つしかないって言うんだ。ダブルベッドのシングルルーム。フロントのミスらしいけど、変更は無理だって。猫田門先輩は眉をひそめて、俺を睨む。
「あなたが床で寝なさい。文句は言わせないわよ」
高飛車な口調でそう言われて、俺はため息をつくしかない。荷物を置いて、夕食を済ませて部屋に戻ると、彼女はもうシャワーを浴びてベッドに座っていた。ネコミミがピクピク動いて、尻尾がゆったり揺れる。パジャマ姿でも、その体のラインがくっきり浮かんで、熟れた感じがする。俺はソファで毛布をかぶって寝るつもりだったけど、なんだか空気が重い。
夜が更けて、俺がうとうとしかけた頃、ベッドから小さな声が聞こえてきた。
「ん……はあ……」
なんだろうと思って目を向けると、猫田門先輩が体をよじってる。顔が赤くて、息が荒い。ネコミミが敏感に震えて、尻尾がシーツを掻くように動く。彼女は猫ヒューマンだから、時々こういう時期があるらしい。発情期ってやつだ。普段はプライド高くて完璧主義なのに、今は苦しそうに体を揉んでる。甘い匂いが部屋に広がって、俺の鼻をくすぐる。心臓がどんどん速くなる。
「先輩、大丈夫ですか?」
思わず声をかけたら、彼女はびっくりした顔で俺を見る。でも、目が潤んでて、いつもみたいに強い視線じゃない。
「関係ないわ……あなたは寝なさい……あっ……」
言葉とは裏腹に、体が熱そう。彼女はシーツを握りしめて、膝をすり合わせてる。俺は心配になって近づく。触れちゃいけないのはわかってるけど、放っておけない。彼女の肩に手を置くと、ビクッと反応した。
「熱い……体が、変なの……」
猫ヒューマンの発情は、普通の人間より強いんだろう。彼女の肌は火照って、匂いがますます濃くなる。俺も男だから、影響を受けちゃう。心がざわついて、体が反応する。彼女はプライドを保とうとしてるけど、限界みたいだ。
「手伝いましょうか……」
俺がそう言ったら、彼女は一瞬睨んだけど、すぐに目を伏せる。
「ばか……そんなこと、許さないわよ……でも、抑えられない……」
部屋は静かで、二人きり。外の街灯がカーテン越しに淡く入ってくる。彼女のネコミミが俺の息に反応して、ぴんと立つ。俺はそっと彼女を抱き寄せる。抵抗は弱くて、むしろ体が寄りかかってくる。熟れた体が柔らかくて、温かい。胸の膨らみが俺の胸に当たって、息が漏れる。
「ん……触らないで……あ、でも……」
口ではそう言うのに、手が俺の背中に回る。尻尾が俺の腰に絡まって、引き寄せるみたい。甘い匂いが頭をクラクラさせる。俺は彼女の首筋に顔を寄せて、匂いを吸う。彼女が小さく鳴くような声を出した。
「オンニャ……みたいな声、出ちゃう……恥ずかしい……」
可愛い。いつも見下されてるのに、今はこんなに素直。俺は彼女の唇にキスする。最初は軽く、でもすぐに深くなる。舌が絡まって、彼女の体が震える。パジャマのボタンを外すと、でっかい胸が現れる。柔らかくて、重みがある。触ると、彼女が体を反らす。
「はあ……そこ、弱い……」
俺は優しく揉みながら、彼女の体をベッドに押し倒す。彼女の脚が俺の腰に絡まって、離さない。尻尾が興奮してパタパタ動く。俺も服を脱いで、肌を重ねる。熱い体同士がくっついて、汗ばむ。彼女のネコミミを指で撫でると、甘い声が漏れる。
「もっと……触って……」
プライド高い先輩が、こんなに懇願するなんて。俺は彼女の体を隅々まで愛撫する。腰が自然に動いて、彼女の内側に近づく。彼女は目を閉じて、息を荒げてる。匂いが部屋を満たして、俺の理性を溶かす。
「入れて……お願い……」
彼女の声が震える。俺はゆっくりと体を重ねる。彼女の体が受け入れて、熱く包み込む。動き始めると、彼女が大きく喘ぐ。ネコミミがピクピク、尻尾が俺の背中を撫でる。リズムが合って、部屋に音が響く。彼女の胸が揺れて、俺の手の中で形を変える。
「んあ……深い……あなた、意外と……」
言葉が途切れて、彼女は俺にしがみつく。俺も限界が近づく。彼女の体が痙攣して、頂点に達する。甘い声が部屋に満ちて、俺も一緒に果てる。体が重なって、息が混ざる。
事後、彼女は俺の胸に顔を埋めて、尻尾をゆったり振ってる。発情の熱が収まって、顔が穏やかだ。
「ふん……今回だけよ。勘違いしないで」
そう言うけど、目が優しい。俺は微笑んで、彼女のネコミミを撫でる。所詮、彼女もメスネコだってことが、よくわかった夜だった。
翌朝、彼女はまた高飛車に戻ってるけど、時々視線が絡む。出張はまだ続く。休日が、こんなに濃いものになるなんて思わなかったよ。

