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▶【新刊】「押しかけ!!あま甘セフレンズ!?」えるぴーすたじお

「押しかけ!!あま甘セフレンズ!?」

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幼馴染の美凪楓(みなぎ かえで)と過ごす時間は、いつも特別だった。18歳を過ぎたばかりの頃、僕と楓は好奇心旺盛な年頃で、互いに新しい世界に心を奪われていた。ある日、ふとしたきっかけで一緒に雑誌をめくっていた。そこには、大人びた恋愛や人間関係の話題が詰まっていて、僕たちは顔を赤らめながらも、笑い合い、夢中になってページをめくった。その場の勢いと若さゆえの無鉄砲さで、僕たちは一線を越えてしまった。初めての経験は、まるで新しい扉を開くような感覚だった。

それ以来、楓は毎日のように僕の家にやってくるようになった。彼女は明るく、気さくな性格で、いつも自然体だった。僕たちの関係は、恋人とも友達ともつかない、曖昧で自由なものだった。楓は「いつでも一緒にいられるのがいいよね」と笑い、僕もその気楽さに心地よさを感じていた。そんな関係が、気づけば数年も続いていた。時折、将来について考えることもあったが、楓との時間はあまりに楽しくて、深く考えるのをやめてしまっていた。

月日は流れ、楓は20歳になった。彼女はますます魅力的になり、明るい笑顔と豊かな表情で周囲を惹きつける女性に成長していた。ある日、いつものように僕の部屋で他愛もない話をしながら過ごした後、楓が急に真剣な顔で切り出した。「ねえ、ちょっとお願いがあるんだけど」と。彼女の提案は、僕を驚かせるものだった。なんでも、楓には後輩の女の子がいて、その子が恋愛や大人の関係に強い好奇心を持っているらしい。「その子、すごく純粋なんだけど、ちゃんと信頼できる人に経験してほしいって思ってるの。私、アイツのこと大好きだからさ、君なら安心かなって」と楓は少し照れながら言った。彼女の信頼と友情に、僕は少し戸惑いつつも、どこか嬉しく感じた。

翌日、楓が連れてきたのは、姫野愛奈(ひめの あいな)という18歳の女の子だった。愛奈は小柄で、清楚な雰囲気を持つ子だったが、驚くほど自信に満ちた笑顔と、年齢に似合わない大人びた魅力を持っていた。彼女は少し緊張した様子で自己紹介しつつも、目をキラキラさせて「楓先輩から話聞いて、会ってみたかったんです!」と言った。その率直さに、僕は思わず笑ってしまった。楓が「ほら、愛奈、めっちゃ可愛いでしょ?」と得意げに言うと、愛奈は頬を赤らめながら「もう、先輩ったら!」と笑った。

その日の午後は、まるで青春映画のワンシーンのように賑やかだった。僕たちは三人で音楽を聴き、ゲームをしたり、たわいもない話で盛り上がった。愛奈の好奇心は楓そっくりで、彼女の質問攻めに僕と楓は大笑いしながら答えていた。すると、楓が突然「ねえ、愛奈、せっかくだから三人で何か面白いことしようよ!」と提案した。その場の空気が一気に変わり、まるで新しい冒険に飛び込むようなワクワク感に包まれた。愛奈も目を輝かせて「いいね、楽しそう!」と乗り気だった。

僕たちは、まるで子供の頃に戻ったかのように、時間を忘れて笑い合った。楓と愛奈のコンビネーションは絶妙で、まるで姉妹のようだった。愛奈の純粋な好奇心と、楓の自由奔放なエネルギーが混ざり合い、僕までその勢いに巻き込まれていた。結局、その日は三人で夜遅くまで語り合い、将来の夢や恋愛について本音をぶつけ合った。愛奈は「初めてこんなに心から楽しいって思った」と笑い、楓は「ほら、言ったじゃん!君なら絶対楽しいよ」と僕にウィンクした。

あの日のことは、今でも鮮明に覚えている。楓と愛奈との時間は、ただの好奇心を超えて、互いを尊重し、信頼し合う友情のひとときだった。僕たちの関係は、相変わらず曖昧で、でもそれが僕たちらしいと思えた。これからも、楓と、そして新しく加わった愛奈と一緒に、どんな新しい冒険が待っているのか楽しみで仕方なかった。