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『エロ人妻はヒキニートを救えるか』Falcon115

『エロ人妻はヒキニートを救えるか』

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-寝取らせ夫の無茶ぶりシリーズ13-

さやちゃんは三十路を少し過ぎたくらいの、どこにでもいそうな普通の主婦だ。

でも、ちょっとだけ普通じゃないところがある。旦那さんがとにかく変わっていて、妻を他人に貸し出すことに妙な喜びを感じるタイプなのだ。最初は冗談だと思ってたけど、いつの間にかそれが日常のスパイスみたいになってて、もう慣れちゃってる自分が怖いときもある。

そんなある日、旦那がニヤニヤしながら言ってきた。

「さや、近所にいるあの引きこもりの子、覚えてる? もう二十五歳だってさ。親御さんも困り果ててるらしいよ。なんとか社会復帰させてあげられないかなって思ってさ」

「……え、私が?」

「うん。俺、ちょっと話つけてきたんだ。向こうの親御さんも『なんでもしますから』って感じでさ。で、条件考えたんだよ」

旦那の目がギラついてる。もう分かる。この人は絶対まともな条件じゃない。

「仕事見つけてあげる代わりに、さやがご褒美になってあげてくれればいいって話にした」

「……は?」

「要するに、頑張った分だけさやとイチャイチャできるってシステム。簡単でしょ?」

呆れる間もなく、翌週にはその「ヒキニート君」こと、翔太くんがうちに連れてこられてた。

翔太くんは、背が高くて顔立ちは悪くないのに、三年以上部屋に閉じこもってたせいで、なんだかひからびた植物みたいになってた。目はうつろで、髪はボサボサ。Tシャツにジャージという完全なる引きこもりスタイル。でも、さやちゃんを見た瞬間、ちょっとだけ目が泳いだ。興味はあるんだな、ってすぐに分かった。

旦那がテーブルに求人票を何枚か並べる。

「じゃあ、翔太くん。どれにする? これ全部本物の求人だからね」

一番左は軽作業のパート。時給千円ちょっと。

真ん中はコンビニ夜勤。

一番右は……建設現場の雑工。朝六時から夕方まで、炎天下で重いもの運んで、雨が降っても基本外。給料はいいけど、体力的に地獄らしい。

「ご褒美のレベルは、選んだ仕事のキツさに比例するよ」

旦那が楽しそうに言う。

「軽作業なら……キスとか、ハグとかそのくらい。

コンビニなら、ちょっとエッチなことまで。

でも建設現場なら……さやが、翔太くんの好きにしていいって約束する」

さやちゃんは「えっ」と声を漏らしたけど、旦那はもう決めた顔してる。

翔太くん、しばらく黙ってた。

震える手で、一番右の紙を指差した。

「……これ、お願いします」

即答だった。さやちゃん、思わず吹き出しそうになった。

やっぱり男って単純だな、って。

それから一週間。

翔太くん、毎日朝早く起きて現場に行ってるらしい。

最初はフラフラで帰ってきたけど、日に日に顔色が良くなっていった。筋肉も少しずつついてきて、日に焼けて、なんだか別人みたいになってる。

そして「ご褒美の日」がやってきた。

旦那は当然、隣の部屋で見てるつもりでいる。

さやちゃんはリビングのソファに座って、ちょっと緊張しながら待ってた。

翔太くんが入ってきた。

作業着の上にジャケット羽織って、汗臭いけど、それが逆に生々しくてドキドキした。

「……お疲れ様」

さやちゃんが立ち上がると、翔太くんは無言で近づいてきて、ぎこちなく抱きしめてきた。

力強くて、びっくりするくらい熱い。

「我慢……してたんです」

耳元で囁かれて、さやちゃんの背中がゾクッとした。

そのあとは、もう止まらなかった。

最初はぎこちなかった翔太くんの手つきも、だんだん大胆になって、さやちゃんの服を脱がせていく。

三年分、いや、それ以上の欲が一気に爆発したみたいで、息づかいも荒い。

「もっと……いいですか?」

「うん……いいよ。今日は、翔太くんの好きにしていいって、約束だから」

ソファで、床で、キッチンのカウンターの上で。

場所なんて関係なくなって、ただ夢中で絡み合った。

翔太くん、最初は遠慮がちだったのに、だんだん本気になっていく。

さやちゃんも、こんなに必死に求められるのって久しぶりで、頭が真っ白になった。

「さやさん……好きです」

そんなこと言われたら、もうダメだよ。

終わったあと、ぐったりして横になってると、翔太くんがポツリと言った。

「……明日も、現場行きます」

さやちゃん、思わず笑っちゃった。

「え、もっとキツい仕事に変える? そしたら、もっとすごいご褒美あるよ?」

「……本当ですか?」

「うそじゃないよ。旦那も喜ぶし」

翔太くん、ちょっと考えて、

「……じゃあ、もっとキツい現場、探します」

って、真剣な顔で言った。

さやちゃん、心の中で思った。

(あ、これ……本当に社会復帰しちゃうかも)

でも、なんだかそれが嬉しくて、

もう一回、ぎゅっと抱きしめ返してやった。

こうして、

エロ人妻のご褒美作戦は、予想外に効果を上げ始めていた。

果たして翔太くんは完全に外の世界に戻れるのか。

そしてさやちゃんは、どこまで「ご褒美」をエスカレートさせちゃうのか。

……それは、また次のお話で。