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「デリヘル呼んだら彼女の妹がやってきた」

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大輝は、凪咲と出会ってからというもの、人生が一変したように感じていた。彼女は優しくて、笑顔が眩しくて、何より一緒にいるだけで心が満たされる存在だった。二人は共通の友人を通じて知り合い、すぐに意気投合した。デートを重ねるうちに、自然と付き合い始めた。凪咲の穏やかな性格が、大輝の日常を穏やかに彩ってくれた。週末は一緒にカフェを巡ったり、公園を散歩したり、時には家で映画を観ながらくつろいだり。すべてが順調で、将来のことをぼんやりと想像するほどに幸せだった。

しかし、そんな理想的な関係に、一つだけ影を落とす問題があった。それは、身体的な親密さがほとんどないことだ。凪咲は恥ずかしがり屋で、キスやハグ以上のことはまだ早いと言い張る。理由を尋ねても、はっきりとした答えは返ってこない。ただ、彼女のペースを尊重したいという大輝の思いが強かった。だから、別れたいなどという考えは微塵も浮かばなかった。凪咲のことが本気で好きだったからだ。それでも、人間として抑えきれない欲求は、日々募っていく。夜、一人になるとその渇望が胸を締め付け、眠れぬ時間を過ごすことが増えていた。

大輝は二十五歳の会社員で、仕事は忙しくないわけではないが、プライベートを大切にするタイプだった。凪咲は同い年で、デザイン関係の仕事をしている。彼女の妹、海美の存在は、付き合い始めてから何度か耳にしていた。凪咲より三歳年下の二十二歳で、明るくて活発な性格だという。写真を見せてもらったこともあり、可愛らしい顔立ちで、姉とはまた違った魅力があるなと思った程度だった。直接会ったことはない。凪咲は家族の話をあまり詳しくしない人で、海美のことは「元気な子よ」とだけ言っていた。

そんなある夜、大輝はついに決断した。性欲を抑え込むのは限界だ。凪咲を傷つけたくないし、浮気なんて絶対に嫌だ。でも、このままでは心身ともに持たない。風俗を利用する、という選択肢が頭をよぎった。デリバリーヘルスなら、家で済むし、誰にも知られずに済む。罪悪感はあったが、凪咲との関係を壊さないための「一時的な逃げ道」だと自分に言い聞かせた。スマホで評判の良い店を探し、予約を入れた。オプションは最小限に抑え、ただ欲求を解消するだけ。心の中で何度も謝罪しながら、インターホンが鳴るのを待った。

ドアを開けると、そこに立っていたのは見覚えのある顔だった。長い髪をポニーテールにまとめ、化粧は控えめだが、目元が凪咲にそっくりな若い女性。彼女はにこりと笑って、名札のようなものをチラリと見せた。「海美です。よろしくお願いしますね」その声に、大輝は凍りついた。まさか、凪咲の妹、海美がこんなところで働いているなんて。凪咲は知っているのか? いや、そんなはずはない。海美は姉の彼氏だと気づいていない様子で、部屋に入ってきた。彼女の服装はシンプルなワンピースで、仕事用のバッグを持っている。二十二歳とは思えないほど大人びた雰囲気だったが、どこか無邪気さも残っていた。

大輝は慌ててドアを閉め、声を震わせながら尋ねた。「お、お前……海美だよな? 凪咲の妹の」海美は一瞬目を丸くしたが、すぐにくすくすと笑い出した。「あ、ばれちゃった? お姉ちゃんの彼氏さんだよね。大輝さん。びっくりしたけど、面白い偶然!」彼女は全く動揺していない。むしろ、楽しげだ。大輝は頭を抱えた。これは夢か? どう説明すればいい? 凪咲に知られたら終わりだ。海美はバッグを置いて、ソファに腰を下ろした。「ねえ、キャンセルする? それとも、続ける? 私、プロだから、秘密は守るよ。お姉ちゃんには絶対言わない」

大輝の心臓は激しく鳴っていた。帰ってほしい。でも、体は正直だった。海美の存在が、凪咲の面影を重ねつつ、別の魅力を放っている。彼女は姉より少し小柄で、動きが軽やかだ。目が合うと、悪戯っぽく微笑む。「ふたりの秘密ってことにして、楽しんじゃおうよ。大輝さん、溜まってるんでしょ? お姉ちゃん、そういうの苦手だって言ってたもん」その言葉に、大輝は言葉を失った。凪咲が妹にそんな話を? 海美は続ける。「私、こういう仕事好きなんだ。人に喜んでもらうの、楽しいし。姉妹でシェアする秘密、ワクワクしない?」

罪悪感が胸を刺す。凪咲を裏切る行為だ。でも、海美の言葉に流されるまま、大輝は頷いてしまった。彼女はプロフェッショナルだった。優しくリードし、緊張を解いていく。マッサージから始まり、徐々に親密な触れ合いへ。海美の指先は温かく、肌を滑る感触が心地よい。大輝は目を閉じ、凪咲の顔を思い浮かべようとしたが、海美の息遣いがそれを許さない。彼女は囁く。「リラックスして。全部忘れちゃおうよ」体が熱くなり、抑えていたものが一気に溢れ出す。海美の動きは熟練していて、欲求を的確に満たしていく。痛みや不快はなく、ただ純粋な解放感だけ。

行為が進むにつれ、大輝の心は複雑に揺れた。快楽に浸りながら、凪咲への愛情が疼く。海美はそんな大輝の表情を読んでいるようで、優しく髪を撫でた。「罪悪感、感じてる? でも、これで大輝さんがお姉ちゃんを大事にできるなら、いいんじゃないかな。私、姉の幸せ願ってるよ」その言葉が、意外な救いになった。海美はただのサービス提供者ではなく、姉のことを思う妹でもあった。彼女の体温、柔らかな肌、甘い香り。それらが混ざり合い、大輝を未知の領域へ導く。頂点に達した瞬間、頭が真っ白になった。長く溜め込んでいたものが、すべて吐き出される感覚。

事後、海美はサッパリと着替え、笑顔で言った。「満足した? また呼んでね。でも、次はもっとオプションつけちゃうかもよ」大輝はベッドに横たわり、天井を見つめた。体は軽くなり、心は少しスッキリした。でも、罪悪感は残る。海美は約束通り、秘密を守るだろう。彼女は去り際に、凪咲の近況を少し話した。「お姉ちゃん、最近仕事忙しいみたい。体調崩さないか心配だよ。大輝さん、ちゃんと支えてあげてね」その言葉に、大輝は頷いた。海美の存在が、意外な形で関係を深めた気がした。

それから数日、大輝は凪咲と会うたび、優しく接するようになった。海美との出来事が、欲求をコントロールするきっかけになったのかもしれない。凪咲は変わらず穏やかで、二人の時間はより大切に感じる。海美とは二度と連絡を取らないつもりだったが、心のどこかで、あの夜の記憶が温かく残っていた。秘密は守られ、関係は続いていく。人生は、時に予想外の形でバランスを取るものだ。