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「湿度高めな拗らせオナニー2」

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「湿度高めな拗らせオナニー2」

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大反響を呼んだ『湿度高めな両片想い』シリーズ。その世界観を共有するヒロイン、ユキの秘められた内面に焦点を当てたスピンオフ第二弾が、ここに登場する。二十歳を過ぎたばかりのユキは、大学生活の合間に抱える複雑な想いを、誰にも明かせぬまま胸にしまっている。互いに想い合いながら、言葉にできない距離感が続くあの関係性。彼女の日常は、甘く切ない余韻に満ちている。

夜の部屋は、夏の残暑を思わせる蒸し暑さに包まれていた。窓辺に置いた扇風機が、ゆるやかに空気を掻き回すだけ。ユキはベッドに腰を下ろし、薄手のワンピースを肩から滑らせた。肌に張りつくような湿気が、彼女の体温をさらに高めていく。心臓の鼓動が、耳元で響く。今日も、あの人のことを考えてしまう。街で偶然すれ違った瞬間、交わした短い会話。すべてが、彼女の内側をざわつかせた。

指先が、ゆっくりと頸筋を伝う。汗の粒が、鎖骨の窪みに溜まる感触。ユキは目を閉じ、深く息を吐いた。想像の中で、あの人の手が自分の肌に触れる。優しく、しかし確かな力強さで。彼女の体は、自然と反応を示す。膝が内側に寄り、太ももが擦れ合う音が、静かな部屋に微かに響く。湿った空気が、彼女の吐息をさらに重くする。

記憶が、次々と蘇る。カフェで隣り合った時の、肩が触れ合う瞬間。図書館の隅で、視線が絡まった一瞬。すべてが、ユキの想いを加速させる。彼女は枕を抱きしめ、身をよじる。内なる熱が、波のように押し寄せる。指の動きが、徐々に大胆になる。肌の感触、息遣い、すべてが絡み合う。彼女は、自分自身と向き合うこの時間を、誰にも邪魔されたくないと願う。

やがて、頂点が近づく。ユキの唇から、抑えきれない吐息が漏れる。体が震え、視界が白く染まる。解放の瞬間、彼女はあの人の名前を、心の中で何度も呼んだ。余韻に浸りながら、ユキは天井を見つめる。汗で濡れた髪が、頰に張りつく。部屋の空気は、さらに濃密さを増していた。

翌朝、ユキはいつものように大学へ向かう。鏡の前で髪を整え、笑顔を浮かべる。あの人の存在が、彼女の日常を彩る。互いの想いが、いつか交わる日を夢見て。だが今は、この秘められた時間が、ユキの心を満たす。シリーズのファンならずとも、彼女の繊細な心理に共感を覚えるはずだ。湿度高めな夜の続きは、読者の想像に委ねられる。