「ゾンビハーレムライフ〜抗体持ちの俺と爆乳ゾンビ〜 第十一話」
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ここまでのあらすじ
突然、世界中にゾンビが溢れ出し、人類は絶滅の淵に立たされていた……!
そんな絶望的な状況下で、主人公の和泉耕太は特別な能力に目覚める。それは、親密な触れ合いを通じて相手の女性に抗体を分け与え、ゾンビ化した者には知性を回復させる力だった。
耕太は廃墟となった学校を拠点に改造し、そこを安全なシェルターへと変えていく。学校で出会った教師・風祭織子は、穏やかで包容力のある大人の女性。病院で助け出した医者・小牧華虎は、冷静沈着で医療知識豊富な頼れる存在。そして大学で発見した技師・瀬見コロンは、機械いじりが得意な明るい発明家だ。彼女たちを仲間に加え、知性を取り戻したリリスゾンビたち――かつての普通の女性たちが、今は耕太の力で人間らしい思考と感情を宿している――と共に、拠点の強化と食料確保、防御壁の構築に励む日々を送っていた。織子は教育的な役割を、華虎は治療を、コロンは技術支援を担い、リリスゾンビたちは家事や警備を分担。皆が協力し合い、耕太を中心に絆を深めていくのだった―――
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「仲間たちのゾンビたちと、もっとスムーズに会話できるようになりたいんだよなあ……!」
耕太は拠点の中央にある簡易的な会議室で、そんなことをぼんやりと考えていた。窓からは灰色の空が広がり、遠くでゾンビのうめき声が風に乗って聞こえてくる。学校の校舎は今や鉄板で補強され、太陽光パネルが屋上に並び、コロンの手による発電システムが稼働している。織子が育てた野菜畑も少しずつ実りを増やし、華虎の調合した薬草が皆の健康を守っていた。リリスゾンビたちは、知性を回復した後も耕太の能力で体が強化され、疲れ知らずの労働力として活躍中だ。彼女たちは耕太の触れ合いによって人間らしい喜びや欲求を思い出し、拠点に温かな雰囲気を加えていた。
しかし、耕太の心には一つの不満があった。リリスゾンビたちは知性があるものの、言葉を交わすのがまだぎこちない。簡単な指示は通じるが、深い感情のやり取りや、親密な囁き合いができないのだ。それを解消すれば、もっと皆との絆が強まるはず……特に、夜のベッドで甘い言葉を交わすような、濃密な時間が増えるに違いない!
(話せるようになれば、みんなが俺に甘い言葉を囁いてくれるんだ……。想像しただけでワクワクするぜ!)
そんな下心を原動力に、耕太は今後の生存戦略も考慮し、能力のさらなる強化を決意した。抗体を伝える力は触れ合いが鍵だが、知性を高める部分を魔術的な手法で伸ばせば、会話の壁が崩せるかもしれない。拠点の皆が安心して暮らせる未来のためにも、必要だ。
そこで耕太は、医療の専門家である華虎のもとへ向かった。華虎は病院出身の28歳の女性で、黒髪をポニーテールにまとめ、 白衣姿が似合うクールビューティー。ゾンビ化から回復した後も、豊富な知識で皆を支えている。彼女の部屋は薬品の匂いが漂い、棚に並ぶハーブや器具が並ぶ。
「華虎、頼みがあるんだ。俺の能力を魔術的に強化する講習を、教えてくれないか?」
耕太が切り出すと、華虎は眼鏡を直しながら微笑んだ。「ふむ、面白い提案ね。私の知識は科学寄りだけど、古い文献から魔術的な要素も取り入れてるわ。抗体伝達のメカニズムを、精神集中とエネルギーの流れでコントロールするのよ。まずは瞑想から始めましょうか。」
こうして、耕太の修業が始まった。朝は華虎の指導のもと、静かな部屋で座禅を組み、能力のエネルギーを視覚化する訓練。午後にはリリスゾンビたちを相手に実践し、触れ合いながら知性の回復度を測る。織子が励ましの言葉をかけ、コロンが計測器を準備する。皆の協力で、耕太の力は日々成長していく。
(これでみんなと心ゆくまで語り合える……。そして、もっと深い関係を築けるんだ!)
淫らな想像を胸に、耕太の能力強化の道は続くのだった―――

