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「おくさん一晩黙ってわしに抱かれぇな」

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「おくさん一晩黙ってわしに抱かれぇな」

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あきこは、突然の呼び出しに渋々応じて、古びた喫茶店のカウンター席に腰を下ろした。向かいに座るのは、関西弁の荒っぽい男──夫の不始末で絡んできた、ヤクザまがいの風貌の男だ。少し気の弱い夫が、仕事のミスでこの男のグループに借金を作ってしまい、今頃家で縮こまっている姿が目に浮かぶ。あきこはため息を押し殺し、男の視線を真正面から受け止めた。

「ええか、姉ちゃん。あんたの旦那がこっちに迷惑かけたんやから、せめてそのツケを払わなあかんやろ? ちょっとしたお礼のつもりで、俺の言うこと聞いてくれへんか?」

男の言葉は、甘くねっとりとした関西弁で絡みつく。要求は無茶苦茶──夫の借金を肩代わりする代わりに、あきことの「特別な時間」をよこせ、というものだ。普通の主婦なら、恐怖で言葉を失うところ。だが、あきこは違う。気が強い彼女は、テーブルに置いた紅茶のカップを軽く叩き、きっぱりと言い放った。

「だから、それはおかしいでしょ! 夫のミスを、私に押しつけるなんて論外よ。借金ならちゃんと返せばいい話じゃないの?」

毅然とした態度で男の視線を跳ね返すあきこ。細身のブラウスが、彼女の張りのある胸元を強調し、男の目が一瞬よぎるのを彼女は見逃さなかった。それでも、物怖じしない。頰を少し赤らめながらも、背筋を伸ばし、言葉を重ねる。「あなたみたいな人に、巻き込まれる筋合いなんてないわ。さっさと帰ってちょうだい!」

男はニヤリと笑い、煙草をふかしながら肩をすくめた。「おおきに、姉ちゃんの気合い、気に入ったわ。でもな、世の中そんな甘ないで……」 口論は一進一退。喫茶店の埃っぽい空気に、二人の息遣いが混じり合う。………のだが。

──こちらは従来通りのアダルト要素強めの作品になります。NTR要素は軽めで(重い感じではない)、22ページ頃からねちっこいアダルトな展開が進みます──。

それから数日、日が変わっても男の執拗さは止まなかった。携帯に次々と入るメッセージは、巧みな言葉で彼女の心を削る。「姉ちゃん、俺はただ話したいだけや。旦那の借金、俺が肩代わりしたるから、ちょっと付き合ってくれへんか? それだけやで」 口の達者な男の甘言に、あきこは徐々に言いくるめられていく。夫の弱腰が許せない苛立ちと、家族を守るための現実味が、彼女の抵抗を溶かしていく。最初は無視を決め込んでいた返信が、いつしか短い言葉に変わり、やがて「もう一度話しましょう」という一文に。

再びの話し合いは、同じ喫茶店で。男の熱っぽい視線が、あきこの白いブラウス越しに肌を這うように感じる。言葉の応酬の中で、男はさりげなく手を伸ばし、彼女の指先に触れた。あきこはビクッと震え、引き抜こうとしたが、男の低い声が耳元で囁く。「姉ちゃん、ええ匂いやな…… そんなんされたら、俺、たまらんわ」 拒絶の言葉が、かすかに揺らぐ。話し合いが終わった頃、あきこはしぶしぶ男と店を後にした。外の駐車場で待つ黒いセダンに、ためらいながらも乗り込む。エンジンの低い唸りが響く中、男の視線が彼女の太ももに注がれ、あきこの心臓が早鐘のように鳴り始めた。車はゆっくりと走り出し、夕暮れの街並みを滑るように進む──これから始まる、ねちっこい夜の予感に、彼女の頰が熱く染まるのだった。