「柊先輩パンパンパンパン」



「柊先輩パンパンパンパン」
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柊先輩パンパンパンパン
匂いが好きだって話は、大学に入ったばかりの頃から耳にしていた。柊先輩のことだ。サークルの飲み会で誰かがぽろっと漏らした。「あの人は匂いフェチなんだよ極端に」って。笑い話のつもりだったんだろうけど、俺は妙に引っかかった。だって先輩は美人だし、スタイルもいい。長い黒髪を揺らして歩く姿は、キャンパスじゃ目立つ存在だった。俺みたいな後輩が近づく機会なんて、普通ならあり得ない。
それなのに、なぜか先輩は俺に絡んできた。最初はサークルの後片付けを手伝ってる時。「ねえ、後輩くん。ちょっとこっち来て」って呼び止められて、肩に顔を寄せられた。くんくん、って音が聞こえた気がした。首筋の匂いを嗅がれてる? 俺は固まったよ。心臓がバクバク鳴って、逃げたいような、もっと近づきたいような。変な感じだった。でも先輩は満足げに笑って、「いい匂い。汗の混じったやつ」って呟いた。それが始まり。
それから日常が少しずつ変わっていった。授業の合間に廊下で会うと、さりげなく寄りかかってくる。俺のシャツの袖を掴んで、鼻を近づける。くんくん。くんくん。友達がいる前でも平気でやるんだ。先輩は堂々としてる。「匂いが落ち着くのよ」って言い訳みたいに微笑む。俺は照れくさくて、毎回顔を赤らめてたけど、嫌じゃなかった。むしろ、幸せだった。ギリギリ健全な距離感で、先輩の息が首に当たるたび、ぞわぞわっと鳥肌が立つ。勃起しそうになるのを必死で抑えてたよ。だって、先輩の柔らかい胸が腕に触れるんだ。匂いを嗅がれるだけで、頭がぼーっとする。
サークルの合宿とか、部室で残業する時が一番危なかった。みんなが帰った後、二人きりになる。俺がパソコンに向かってると、後ろから抱きついてくる。「今日の匂い、濃いわね」って耳元で囁く。くんくん。首から脇、脇から胸元へ。俺の体臭を全部嗅ぎ尽くすみたいに。俺はもう、鬼のような勃起を隠すのに必死。ズボンがきつくなって、痛いくらい。だけど先輩は気づいてるはずだよ。時々、くすくす笑うんだ。「後輩くん、元気ね」って。でもそれ以上は何もしない。ただ嗅ぐだけ。俺も我慢するだけ。幸せな拷問みたいな日常だった。
そんな日々が続いてたある日、俺は気まぐれを起こした。部活の練習が遅くなって、風呂に入るのをキャンセルしたんだ。汗だくのまま家に帰って、ベッドに倒れ込んだ。翌朝、起きたら体がべっとり。股間とか脇とか、昨日の一日分の汗と匂いが染みついてる。シャワー浴びる時間なかったから、そのまま大学へ。サークル室で先輩に会った瞬間、なんか空気が変わった。
「後輩くん、今日……なんかすごい」って先輩の目が輝いてる。いつもより近い。くんくんが激しい。首筋から始まって、すぐに下へ。シャツの裾を少しめくって、腹の匂いを嗅ぐ。俺はびっくりして、「先輩、みんな来ますよ」って小声で止めたけど、無視。次はズボンの上から。股間の辺りを鼻で押すみたいに。くんくん。くんくん。俺のそこは、もう朝から少し蒸れてた。昨日の汗と、夜中に無意識に触っちゃった痕跡が混じって、濃厚な匂いが立ち上ってるはずだ。
先輩の顔が変わった。目がトロンとして、頰が赤い。「これ……やばい。メロメロになっちゃう」って呟く。俺も限界。鬼勃起が収まらない。ズボンがテント張ってる。先輩の手がそこに触れた。軽く撫でるだけなのに、電気が走ったみたい。「後輩くんも、我慢してたのね」って。先輩の声が甘い。もうリミッター壊れた。俺の性欲も、先輩の匂い欲も。
部室の鍵をかけた。誰も来ない時間帯。俺は先輩を抱き寄せて、キスした。初めてのキス。唇が柔らかい。先輩も応じてくる。舌を絡めて、息が混じる。匂いが混じる。俺の汗の匂いと、先輩の甘い息の匂い。服を脱がせ合う。ゆっくり、でも急ぎたくて。肌が触れ合う。熱い。先輩の体は白くて、柔らかくて、俺の匂いを吸い込むみたいに密着してくる。
そのまま床に。部室の古いソファ。俺が入る。先輩が上になって、腰を落とす。熱くて、きつくて、匂いが充満する。動き始める。パンパンって音が響く。最初はゆっくり、だんだん速く。先輩の声が漏れる。「もっと……匂い、もっと」って。俺の首に顔を埋めて、くんくんしながら腰を振る。俺も腰を突き上げる。汗が飛び散る。匂いが強くなる。それがまた興奮を煽る。
一回じゃ終わらない。体位を変えて、後ろから。横に。立って。部室中を動き回るみたいに。何度も何度も。汗だくになって、息が切れて、それでも止まらない。先輩の目が潤んで、俺の体を嗅ぎ続ける。「大好き、この匂い」って。俺も先輩の体を舐めるみたいに触る。柔らかい部分を揉んで、突いて。パンパンパンパン。音が止まらない。
終わった後、気まずくなるかと思った。汗と体液でべっとり。でも先輩は笑ってる。「後輩くん、最高」って。俺も自然に抱きしめた。匂いが残ってる体をくんくん嗅がれながら、キス。日常に戻るけど、もう前みたいじゃない。時々、部室で。家で。匂いが濃い日に、繰り返す。幸せが濃くなった。リミッター壊れて、正解だったかも。
それからも続くよ。くんくんから始まって、パンパンへ。気まぐれのキャンセルが、全部を変えた。俺たちの秘密の日常。匂いと体が絡み合う、甘いループ。

