「妻を抱かせる夫達〜絵美〜」



「妻を抱かせる夫達〜絵美〜」
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妻を抱かせる夫達〜絵美〜
結婚して八年。絵美と浩太の夫婦生活は、穏やかで温かな日常に満ちていた。浩太は三十五歳の会社員で、毎朝早く起きて新聞を広げ、絵美が淹れる香ばしいコーヒーの湯気を楽しみながら出勤する。絵美は三十三歳の専業主婦。細身の体に柔らかな曲線を描く肢体は、かつての新婚時代と変わらず魅力的だ。長い黒髪を肩に垂らし、優しい笑顔で浩太を見送る姿は、近所でも評判だった。
二人の間に授かった娘のあかりは、今や五歳。元気いっぱいに幼稚園へ通い、夕方には「おかえり!」と飛びついてくる。あかりの存在が、夫婦の絆をより深く結びつけたはずだった。しかし、子供が生まれてからというもの、二人の夜の営みはぱったりと途絶えていた。最初は出産後の絵美の体調を気遣い、控えていた浩太だったが、月日が経つにつれ、それが習慣化してしまった。絵美も疲労からか、夜はすぐに眠りにつく。浩太はベッドの端で妻の寝息を聞きながら、寂しさを噛み締める日々が続いた。触れ合う肌の温もり、互いの息遣いが絡み合うあの感覚は、遠い記憶のようだった。
そんなある週末の午後。浩太は家族三人で近所のショッピングモールへ出かけた。あかりが新しいおもちゃを欲しがったのだ。フードコートで軽く食事を済ませ、浩太はあかりを連れて遊び場コーナーへ。絵美はベンチに座り、スマホを眺めながら待つことにした。浩太が振り返った瞬間、信じられない光景が目に入った。
二人の若い男たちが、絵美に声をかけている。二十代後半くらいの、爽やかなスーツ姿の男性たちだ。一人は背が高く、もう一人は眼鏡をかけた知的な雰囲気。絵美は少し驚いた顔で応じているが、すぐに微笑んで会話を始めていた。男たちは笑顔で何か話しかけ、絵美の頰がわずかに赤らむ。浩太は遠くから見守るしかなく、心臓がどきどきと鳴った。あかりが「パパ、早く!」と手を引く中、浩太は絵美の姿から目を離せなかった。
あの男たちは、絵美をナンパしているのだろうか。妻の魅力に気づき、誘っている。絵美は断る様子もなく、楽しげだ。浩太の胸に、嫉妬のような熱いものが込み上げた。でも、それと同時に、奇妙な興奮が芽生えた。もし、あの男たちが絵美を抱いたら……。そんな妄想が、頭の片隅に浮かんだ。
家に帰る車中、浩太は無口だった。絵美は「あの二人、会社の取引先の人だったの。偶然ね」と軽く説明したが、浩太の耳には入らなかった。夜、ベッドに入っても眠れず、浩太はあのシーンを何度も思い返した。男たちの手が絵美の肩に触れ、彼女の柔らかな肌を撫でる。絵美の唇が男の唇に重ねられ、甘い吐息が漏れる。男の体が絵美を優しく覆い、彼女の体が熱く反応する……。浩太は布団の中で体を熱くし、息を荒げた。こんなことを思うなんて、自分は変態なのか。
翌日から、浩太の妄想は止まらなくなった。朝の通勤電車で、隣のサラリーマンが絵美を抱く姿を想像する。昼休みのオフィスで、同僚が絵美を連れ込み、激しく愛し合うシーンを思い浮かべる。夜、家で絵美が家事をしている姿を見ながら、頭の中では見知らぬ男が後ろから彼女を抱きしめ、腰を密着させる。絵美の頰が赤く染まり、目が潤み、甘い声で喘ぐ。浩太はトイレに駆け込み、一人で欲求を解消するようになった。妻の体を他人に捧げる姿—thatが、こんなに心を掻き乱すなんて。
何日も、何日も続く妄想。浩太は鏡に映る自分の顔が、日に日にやつれていくのを感じた。絵美は変わらず優しく、夕食を準備し、あかりを寝かしつける。夫婦の会話は普通だ。でも、浩太の心は限界を迎えていた。このままでは壊れてしまう。妻に本当の気持ちを伝えなければ。
ある金曜の夜。あかりが早くに眠りについた後、浩太はリビングで絵美を待った。絵美がキッチンから出てくると、浩太は深呼吸して口を開いた。「絵美、話があるんだ」。絵美は不思議そうに座り、浩太の目を見つめた。
「実は……最近、変なことを考えてる。君が、他の男の人に抱かれる姿を」。言葉を絞り出す浩太の声は震えていた。絵美の目が見開かれる。「え……どういうこと?」。浩太はすべてを吐露した。あのショッピングモールでの出来事。そこから始まった妄想の連鎖。嫉妬と興奮が混じり合い、夜も眠れぬ苦しみ。絵美は黙って聞いていたが、顔が赤くなり、目を伏せた。
「私、そんなふうに思われてたなんて……。でも、浩太がそんなに悩んでるなら」。絵美の声は小さかったが、優しさを含んでいた。浩太は妻の手を握り、「ごめん。でも、これを共有したい。君の気持ちも聞きたい」と続けた。二人は長い沈黙の後、互いの心を確かめ合うように抱き合った。絵美の体温が、久しぶりに浩太の肌に伝わる。あの止まっていた夫婦の時間が、ゆっくりと動き始めた。
翌日から、二人は少しずつ変化した。浩太は絵美に、妄想の詳細を語るようになった。絵美は最初は戸惑ったが、徐々に興味を示す。ある夜、ベッドで浩太が「もし、本当に他の人に触れられたら、どう思う?」と尋ねると、絵美は恥ずかしげに「わからないけど……浩太が見てるなら、怖くないかも」と囁いた。二人はキスを交わし、久しぶりの触れ合いを楽しんだ。浩太の興奮は高まり、絵美の体を優しく愛撫する。絵美の息が乱れ、互いの体が溶け合うように絡みつく。
浩太はネットで似たような夫婦の体験談を探し、絵美と共有した。信頼できる相手を探す方法、境界線を決めることの大切さ。二人は話し合いを重ね、互いの信頼を深めた。絵美は「浩太が喜ぶなら、試してみてもいいわ」と微笑んだ。あのナンパの男たちを思い出し、浩太は具体的な計画を立て始めた。安全な場所で、選んだ相手と。すべては夫婦の絆を強めるために。
やがて、二人はバーで出会った三十代の男性、健一と連絡を取るようになった。穏やかで礼儀正しい人柄。初めは三人で食事から。浩太は隣で絵美と健一の会話を聞き、心臓が鳴る。絵美の笑顔が、いつもより輝いている。家に帰り、二人は興奮を抑えきれず、激しく抱き合った。浩太の妄想が、現実への一歩を踏み出した。
そして、運命の夜。ホテルルームで、三人が集まった。浩太はソファに座り、見守る。絵美は緊張しながらも、健一の優しい手に導かれ、ベッドへ。健一の唇が絵美の首筋に触れ、彼女の体が震える。浩太の視線を感じ、絵美は目を潤ませる。健一の指が絵美の服を優しく脱がせ、露わになる白い肌。絵美の息が熱く、健一の体が覆い被さる。二人の動きが激しくなり、絵美の甘い声が部屋に響く。浩太は息を飲み、興奮の頂点に達した。
事後、絵美は浩太の胸に寄り添い、「愛してる」と囁いた。浩太も同じ言葉を返し、三人の経験が夫婦の絆をより強くしたことを実感した。以後、二人は時折、そんな冒険を繰り返す。止まっていた時間が、鮮やかに動き出し、新たな喜びを生んだ。
本編55ページ、妻寝取らせ漫画です。

