「あんた、なんで勃ってんの?」
「あんた、なんで勃ってんの?」
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内気で控えめな性格の大学生、拓也は、幼い頃から母親の美咲に深い信頼と、抑えきれない強い想いを抱いて育ってきた。美咲はシングルマザーとして、仕事と家事をこなしながら、息子を優しく見守る穏やかな女性。拓也の内気さゆえに、友人関係も少なく、学校や社会での人間関係に苦手意識が強い彼は、日々を一人で過ごす時間が長かった。そんな拓也の心の奥底には、思春期から募る抑えがたい衝動があり、それが次第に母親に向けられるようになる。決して言葉に出せないその想いは、夜毎の孤独な時間に、密かな想像として膨らんでいく。
物語は、ある雨の夜から始まる。美咲が残業で遅く帰宅した日、拓也はいつものようにリビングで待っていた。疲れた表情の母親を見て、心配そうに声をかけると、美咲は優しい笑顔で「ありがとう、拓也。ママは大丈夫よ」と応じる。その瞬間、拓也の胸に温かな感情が広がるが、同時に抑えきれない衝動が込み上げる。美咲がシャワーを浴びてリラックスしている間、拓也は自分の部屋で葛藤する。母親の優しさ、柔らかな体躯、そして日常の何気ない仕草――それらが彼の想像を掻き立てるのだ。
やがて、拓也の内気な性格が災いし、周囲に相談できない状況が続き、彼の想いは限界を迎える。ある晩、美咲が洗濯物を干している姿を後ろから見つめ、思わず近づいてしまう。母親の背中にそっと寄り添うように体を密着させ、温もりを共有するその瞬間、拓也の体は自然と反応する。美咲は最初、息子の疲れを察して「どうしたの? 何か悩み事?」と優しく尋ねるが、拓也の震える息遣いに気づき、静かにその想いを受け止める。言葉少なに、しかし深い理解を示す美咲は、息子の内なる葛藤を察知し、母親としての愛情で支えることを決意する。
ここから、二人の関係は穏やかで親密なものへと移行していく。拓也の衝動を、決して拒絶せず、優しく導く美咲。たとえば、拓也が母親の後ろ姿に寄り添い、体を密着させる行為を通じて、心の安らぎを得るシーンが繰り返し描かれる。その温かな触れ合いの中で、拓也の体から溢れ出る想いが、母親の体に優しく注がれる瞬間――それは、射精という自然な反応として、静かに表現される。美咲は、そんな息子の姿を優しい眼差しで見守り、「ママはいつもそばにいるよ」と囁く。さらには、拓也が母親の下着にそっと自分の想いを託すような、繊細なエピソードも加わる。下着という日常のアイテムを通じて、息子の純粋な愛情を象徴的に描き、美咲がそれを受け入れ、洗濯の際に微笑みながら扱う様子が、心温まるタッチで展開する。
物語の核心は、拓也の性欲旺盛な一面を、母親の「性処理」――つまり、息子の心身のバランスを優しく整える行為――として位置づける点にある。決して強引ではなく、互いの信頼に基づいた自然な流れで進む。美咲は、息子の内気さを解消するため、毎晩のルーチンとして寄り添う時間を設け、拓也の緊張をほぐすマッサージや、温かなハグを交えながら、彼の衝動を穏やかに受け止める。拓也は次第に自信を持ち、学校での友人関係も改善。母親の支えが、彼の成長を促すのだ。一方、美咲自身も、息子との絆を通じて、自身の孤独を癒やし、再び女性としての喜びを見出していく。
クライマックスでは、二人きりの旅行先で、星空の下での深い対話が描かれる。拓也がついに想いを告白し、美咲が「これからも一緒に歩もう」と抱きしめるシーンは、感動的な盛り上がりを見せる。エンディングは、日常に戻った二人が、互いの存在をより大切に思う穏やかな朝の風景で締めくくられる。内気だった拓也は、少しずつ外の世界へ羽ばたく準備をし、美咲の笑顔がそれを後押しする。
この物語は、母親と息子の禁断めいた絆を、心理描写を重視した繊細なタッチで描き出す。性欲というテーマを、愛情と成長のプロセスとして昇華させ、読者に温かな余韻を残す。過度な露骨さを避け、感情の機微を丁寧に追うことで、単なるエロティシズムを超えた、心に響く人間ドラマとなるだろう。