PR

「堅物女上司と派遣くん、限界社畜の二人はセックスがしたい!」拡張パーツ(遠藤良危)

「堅物女上司と派遣くん、限界社畜の二人はセックスがしたい!」

▶ 無料サンプルはこちら

 

 

 

 

 

 

 

=========================

堅物女上司と派遣くん、限界社畜の二人はもう我慢できない

マキは二十五歳、派遣プログラマー。貯金はほぼゼロ、恋人はもちろんいない。毎日、朝九時から終電過ぎまでデスクに張り付いて、コーヒーだけを友にコードを打つ。帰り道のコンビニ弁当が唯一の楽しみで、それすら味がしない日が増えていた。

そんなマキが毎晩一緒に残業しているのが、直属の上司・サツキさんだ。三十一歳、独身。スーツのラインがきれいで、黒髪をきっちりまとめている。笑顔は滅多に見せないし、プライベートの話なんて一度もしたことがない。部下に優しいわけでも厳しいわけでもなく、ただ淡々と仕事を進める。それが当たり前だった。

ある金曜の夜、いつものようにオフィスに二人きり。マキがデスクでうつらうつらしていると、サツキさんがバッグを探っていた。開いたチャックから、小さな箱がぽろりと落ちた。見覚えのあるパッケージ。間違いなく避妊具だった。

「……見ました?」

サツキさんの声が震えた。いつもは冷静な彼女が、頬を赤く染めて俯いている。

マキは正直に頷いた。驚きすぎて言葉が出なかった。

「これは……その、買っただけで」

彼女は早口で説明した。最近、仕事のストレスで体が変になって、夜眠れなくて、どうしようもなくて買った。でも使う相手がいなくて、結局バッグの中で忘れてた、と。

マキは思わず口を開いた。

「俺、なりますよ」

自分でもびっくりするくらい素直な声が出た。

サツキさんは目を見開いた。数秒、沈黙が続いた。蛍光灯の音だけが響く。

「……本気?」

「本気です。俺も、もう限界なんで」

それが始まりだった。

オフィスを出て、駅前のいつものビジネスホテルに並んで入った。エレベーターの中で二人とも無言だった。部屋に入ると、サツキさんが先にシャワーを浴びて、マキはベッドに座って震えていた。出てきた彼女は、濡れた髪をタオルで拭きながら、小さく呟いた。

「優しくしてね」

その夜、マキは初めて知った。堅物のサツキさんが、こんなに熱くて、こんなに柔らかくて、こんなに切なげな声を出すなんて。

それから、二人の毎日は少しだけ色を変えた。

残業が終わると、自然と手が繋がれるようになった。ホテルまでの道のりを、肩を寄せ合って歩く。部屋に入れば、もう我慢できない。スーツを脱ぎ散らかして、互いに触れて、汗ばんだ肌を重ねる。サツキさんは最初こそ恥ずかしがっていたけど、三度目くらいには自分からマキの首に腕を回して、深くキスを求めてきた。

「マキくん……もっと、強くてもいいよ」

そんなことを耳元で囁かれると、もう理性なんて吹き飛ぶ。

あるときはホテルのベッドで、ゆっくり時間をかけて。あるときは急に我慢できなくなって、会社の誰もいないフロアのトイレで。サツキさんが壁に手をついて、後ろからぎゅっと抱きしめると、震える吐息が漏れる。終わったあと、二人で息を整えながら、笑い合ったりするようになった。

「こんなこと、誰かにバレたら終わりだよね」

「バレないように気をつけましょう」

そんな会話すら、今は愛おしい。

サツキさんは相変わらず仕事は完璧だ。会議では鋭い指摘をして、部下をビシッと叱る。でも、マキと二人きりになると、頬を緩めて、甘えた声で「今日は疲れたね」と呟く。マキはそのたびに胸が締めつけられる。

今日も残業が終わった。時計はもう零時を回っている。

「行く?」

サツキさんが小声で訊く。マキは頷いて、コートを羽織る。

エレベーターの中で、指を絡めた。誰もいない廊下を歩きながら、彼女がぽつりと漏らす。

「マキくんがいなかったら、私、どうなってたかな」

「俺も、サツキさんがいなかったら、もう辞めてたかもしれない」

ホテルの部屋に入ると、いつものようにカーテンを閉めて、電気を少し落とす。サツキさんがマキのネクタイを緩めて、シャツのボタンを外していく。その手はもう慣れたもので、でも震えている。

「今日は……ゆっくり、ね」

「うん、ゆっくり」

二人はベッドに倒れ込む。制服のまま絡み合って、熱を分け合う。サツキさんの吐息が耳に触れるたび、マキは思う。この人がいてくれるだけで、どんな残業も、どんな辛い日も、乗り越えられる。

限界社畜の二人にとって、これはもう、生きるための儀式みたいなものだった。

明日はまた早い。でも今は、ただお互いの温もりに溺れていたい。

そう、今夜も。