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「女性用風俗にハマった女友達を止めたい!」

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女性用風俗にハマった女友達を止めたい!

――あらすじ――

『女性用風俗行ってきた!』

その一文が画面に浮かんだ瞬間、伊木矢の指が凍りついた。スマートフォンの光が顔を青白く照らし、部屋の空気が一瞬で重くなる。送信者は中本多恵花。大学時代からの腐れ縁で、卒業後も変わらぬ距離感を保ってきた女友達だ。彼女のメッセージはいつも軽やかで、まるで日常の延長のように届く。それなのに、今日は違う。胸の奥に、名前のつけられない棘が刺さる。

多恵花は二十五歳。広告代理店で働くキャリアウーマンで、肩までの黒髪を軽く内巻きにまとめ、笑顔の裏に芯の強さを隠している。伊木矢とはサークルで知り合い、飲み会や旅行を共にした。互いに恋人を紹介し合い、時には励まし合った。けれど、伊木矢にとって多恵花は「友達以上」の存在だった。彼女の長い睫毛が揺れるたび、香水の甘い残り香が鼻をくすぐるたび、心がざわつく。それを「友情」と言い聞かせてきた。

翌日、いつものカフェで多恵花は目を輝かせて語り始めた。薄いピンクのブラウスにデニムのパンツ姿。膝の上に置いた手が、興奮を抑えきれないように震えている。

「本当にすごかったの。最初は緊張してたけど、セラピストさんが優しくて……」

彼女の声は弾み、頰が桜色に染まる。伊木矢はコーヒーカップを握りしめ、唇を噛んだ。セラピストは三十代前半の男性。落ち着いた声で多恵花の肩に触れ、ゆっくりと凝りをほぐした。オイルの滑らかな感触、温かな指先の動き。彼女の背中が弓なりに反り、吐息が漏れる。部屋は柔らかな照明に包まれ、アロマの香りが漂う。セラピストの手が腰を滑り、太腿へ。多恵花の体が熱くなり、心が溶けていく感覚。最後は優しい抱擁で終わり、彼女は「また行きたい」と呟いた。

伊木矢の胸に、危機感が渦巻く。嫉妬ではない。もっと深い、彼女を失う恐怖。彼女がそんな場所に通い続けるなんて、想像しただけで息が詰まる。セラピストの手が多恵花の肌を這う場面が脳裏に浮かび、胃が捩れる。彼女の瞳に映るのは、もう自分ではない誰かだ。

「たえか、止めてくれ。危ないよ。そんなところにハマったら……」

多恵花は首を傾げ、笑った。「大丈夫だよ。プロだから安全だし、ただの癒し。でも、確かにクセになりそう……」

その言葉が引き金だった。伊木矢は息を吸い、テーブル越しに彼女の手を握った。温かく、細い指。

「それなら、俺が代わりになる。女性用風俗の代わりに、俺が君を癒すよ」

多恵花の目が丸くなる。伊木矢の心臓は激しく鳴る。これは友情か、それとも抑えていた想いか。彼女を止めるためなら、どんな手段でも。

前半は多恵花の興奮したレポートが中心。彼女の言葉が伊木矢の感情を揺さぶり、危機感を煽る。カフェの喧騒が遠のき、二人の世界だけが残る。彼女の唇が動き、セラピストの技を詳細に語るたび、伊木矢の指がカップを軋ませる。オイルの香り、肌の温もり、吐息の甘さ。彼女の声が低くなり、頰が赤らむ。伊木矢は耐えきれず、宣言する。ソフトな緊張感が漂う中、多恵花は戸惑いながらも頷いた。

後半は多恵花の視点へ。二十五歳の彼女は、仕事のストレスに疲れ、女性用風俗に足を運んだ。あの夜の余韻が忘れられず、伊木矢の提案に心が揺れる。友人として見ていた彼の真剣な瞳に、初めて気づく。部屋で伊木矢が近づき、肩に手を置く。ぎこちないが温かな触れ方。多恵花の体が反応し、息が乱れる。伊木矢の手が背中を滑り、腰へ。彼女の心が熱くなり、セラピスト以上の安心感が広がる。伊木矢の息が耳元にかかり、彼女は目を閉じる。友情が愛に変わる瞬間。最後、多恵花は伊木矢を抱きしめ、囁く。「もう、風俗なんて行かない。あなたでいい」

若干の逆転。彼女が主導権を握り、伊木矢をリードする。純愛の結末へ。二人は互いの温もりを確かめ、夜が深まる。