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【レビュー】「寝取ラレンサ 最高に相性のいいオンナ」野望と欲望が織りなす濃厚NTRの世界。バッドエンドドリーマーの新たな傑作

はじめに

2025年4月26日にFANZA同人にてリリースされた、バッドエンドドリーマーの新作「寝取ラレンサ 最高に相性のいいオンナ」。
モノクロコミック全85ページにわたるこの作品は、キャリアウーマンの葛藤、男女の相性を数値化する近未来的な設定、そしてNTR(寝取られ)という刺激的なテーマを融合させた官能ラブサスペンスだ。
サークル・バッドエンドドリーマーらしい、濃密なストーリー展開とキャラクターの心理描写が光る一作を、じっくりとレビューしていこう。

物語の舞台とキャラクターの魅力

物語の中心となるのは、メディア業界で成功を収めた編集者・黒木ゆりか。彼女は仕事での地位を確立しながらも、妊娠・出産といったライフイベントとキャリアの両立に頭を悩ませる現代的な女性像だ。
ゆりかのキャラクターは、単なる「完璧なキャリアウーマン」ではなく、社内政治や人間関係の駆け引きに長けた、したたかで魅力的な人物として描かれている。彼女のこうした多面性が、物語に深みを与えている。
一方、ベンチャー企業「ラブラボ」の広報担当・本庄みおは、対照的な存在だ。成果を上げられず焦るみおは、どこか共感を誘う「崖っぷちの女性」として登場する。
彼女がゆりかに宣伝を依頼するも、そこで出会ったのがゆりかの夫・ゆうと。この偶然の出会いが、物語を予測不能な方向へと加速させる。
ゆうとは、ゆりかの夫として穏やかで理解ある男性に見えるが、みおとの出会いを通じて彼の内面にも変化が芽生えていく。この3人の関係性が、NTRというテーマを軸に複雑に絡み合う。
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設定の斬新さ:相性数値化のインパクト

本作の大きな特徴は、「男女のカラダの相性を数値化するサービス」という近未来的な設定だ。ラブラボが開発したこの技術は、科学的かつ客観的なデータで人間関係を分析するという、現代のマッチングアプリ文化を一歩進めたアイデア。
物語の中で、みおとゆうとの「相性が抜群に良い」ことが数値で示されるシーンは、読者に強烈な印象を与える。
この設定は、単なるギミックに留まらず、登場人物たちの行動や感情に大きな影響を与える。
例えば、みおがゆうとに惹かれる背景には、単なる感情だけでなく「数値」という客観的データが後押しするのだ。この点が、読者に「もし自分だったら?」という問いを投げかけ、物語への没入感を高めている。
さらに、この設定はNTRというテーマとも絶妙にマッチしている。相性の良さが数値で証明されてしまうことで、ゆうとの心の揺れや、ゆりかの知らないところで進行する関係性が、よりドラマチックに描かれる。
バッドエンドドリーマーは、このような設定を通じて、NTR特有の背徳感や切なさを最大限に引き出している。

ストーリー展開:野望と本能のせめぎ合い

物語は、ゆりかのキャリアとプライベートの葛藤、みおの野望、そしてゆうとの心の動きを軸に進行する。
特に注目すべきは、みおの行動原理だ。彼女は仕事での成功を追い求める一方で、ゆうととの出会いを通じて自分の欲望に直面する。
この「野望」と「本能」のせめぎ合いが、物語に緊張感をもたらす。みおがゆうとに接近する過程は、計算高い戦略と、抑えきれない感情の両方が絡み合い、読者を引き込む。
ゆりか側も、単なる「被害者」として描かれていない点が秀逸だ。彼女は夫との関係を維持しつつ、社内での地位を守るために奔走する。
その過程で、ゆりか自身の野心や、夫への信頼と不安が交錯する心理描写が丁寧に描かれる。これにより、NTRというテーマが単なる刺激的な展開に終始せず、登場人物全員の人間ドラマとして昇華されている。
物語後半では、みおとゆうとの関係がさらに深まる一方で、ゆりかの気づかないところで状況が進行する。この「知らないことの恐怖」が、NTRの醍醐味を存分に味わわせてくれる。
バッドエンドドリーマーらしい「バッドエンド」を匂わせる展開も健在で、ラストの余韻は読者にさまざまな解釈を許すものとなっている。

作画と表現力:モノクロの魅力

モノクロコミック85ページというフォーマットは、バッドエンドドリーマーの得意とするところ。細やかな線画と、感情を強調するコマ割りが見事に調和している。
特に、みおとゆうとの「相性の良さ」を表現するシーンでは、身体の動きや表情の変化が緻密に描かれ、読者の想像力を刺激する。モノクロならではのコントラストを活かし、感情の揺れやシーンの緊張感を効果的に伝えている。
また、ゆりかの仕事場やラブラボのオフィスなど、背景の描き込みも丁寧で、物語の世界観をしっかりと支えている。
キャラクターの服装や小物にもこだわりが見られ、例えばゆりかのスーツ姿は彼女のプロフェッショナルな一面を強調し、みおのカジュアルな服装は彼女の親しみやすさを表現している。

NTRとしての完成度とテーマの深さ

NTR作品としての本作の魅力は、背徳感と切なさのバランスにある。みおとゆうとの関係は、単なる肉体的な惹かれ合いではなく、相性の数値やそれぞれの人生の状況が絡み合った結果として描かれる。
これにより、読者は「仕方なかった」と感じつつも、ゆりかへの同情や、ゆうとの選択への苛立ちを感じる。この複雑な感情の揺さぶりが、NTRの醍醐味だ。
さらに、本作は「野望」や「欲望」というテーマを通じて、現代社会の人間関係やキャリアのプレッシャーを浮き彫りにする。
ゆりかのキャリアと家庭の両立、みおの仕事での焦り、ゆうとの心の揺れ――これらは、現代を生きる多くの人が共感できる要素だ。NTRという枠を超えて、人間の本質的な葛藤を描いた作品として、深い余韻を残す。

総評:バッドエンドドリーマーの新たな傑作

「寝取ラレンサ 最高に相性のいいオンナ」は、バッドエンドドリーマーの持ち味である濃厚なストーリーと心理描写を存分に楽しめる一作だ
男女の相性を数値化するという斬新な設定、野望と本能が絡み合うドラマチックな展開、そしてNTRならではの背徳感が見事に融合している。
モノクロコミックの表現力も高く、85ページというボリュームを一気に読み進めてしまうだろう。
NTRが好きな読者はもちろん、濃厚な人間ドラマや現代的なテーマに関心がある人にもおすすめできる作品だ。
バッドエンドドリーマーのファンなら、期待を裏切らない完成度に満足するはず。
新作をチェックしたいなら、FANZA同人で今すぐゲットして、この刺激的な世界に飛び込んでみてほしい。