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▶【新刊】「ワカラセ零-黒ギャルアカネの堕ちた原罪-」すまいるふぉらんかんぱにぃ。

「ワカラセ零-黒ギャルアカネの堕ちた原罪-」

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「ワカラセ零-黒ギャルアカネの堕ちた原罪-」

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『全部、わたしが弱かったからだ――』

厳しい家庭環境から抜け出したい一心で、諸星アカネは必死に勉強に打ち込んできた。毒親と呼ばれる両親の下で育ち、毎日のように叱責や無関心に耐えながら、ようやく手に入れたのが有名大学の推薦枠だった。十八歳を過ぎたばかりの彼女は、黒い肌を活かした派手なメイクとギャル風のファッションで周囲を圧倒する存在だったが、心の中は脆く、孤独に満ちていた。自立への道筋が見えた瞬間、未来が明るく輝いて見えた。

しかし、その喜びは長く続かなかった。推薦枠から外れたカースト上位の女子、シズカに目をつけられてしまったのだ。シズカは学校内の人気者で、容姿端麗、成績優秀、さらには裕福な家庭の出身。彼女の周りには常に取り巻きがいて、誰も逆らえなかった。アカネの推薦が決まった噂が広がると、シズカの視線が冷たく刺さるようになった。最初は無視や陰口程度だったが、徐々にエスカレートしていった。

ある放課後、アカネは人気のない校舎裏に呼び出された。そこに待っていたのはシズカとその仲間たち。シズカは嘲るような笑みを浮かべ、「あんたみたいなのが推薦なんて、ふざけてるわよね。さっさと辞退しなさいよ」と言い放った。アカネが拒否すると、突然の暴力が始まった。髪を引っ張られ、平手打ちを食らい、地面に押し倒される。痛みと恐怖で体が震え、涙が溢れた。仲間たちは笑いながらアカネの持ち物を踏みつけ、推薦辞退の書類を無理やり書かせるよう迫った。陰湿な脅しは続き、毎日のように繰り返された。学校に行くのが苦痛になり、アカネの心は少しずつ削られていった。

そんなある日、イジメの現場をクラスメイトの高崎が目撃してしまった。高崎は穏やかな性格で、クラスでも目立たない存在だったが、優しい眼差しが印象的だった。彼は慌てて駆け寄り、シズカたちを止めた。「やめろよ、こんなこと! アカネが悪いわけじゃないだろ!」その言葉に、アカネの胸が熱くなった。高崎はアカネの手を優しく引き起こし、「大丈夫か? 俺が守るよ」と囁いた。暴力から庇ってくれた行動に、心が揺らぎそうになった。初めて誰かに味方してもらえた気がして、孤独が少し和らいだ。

だが、それは幻想だった。高崎は実はシズカの恋人で、すべては計画の一部だったのだ。シズカの指示でアカネに近づき、信頼を勝ち取って推薦辞退を促す役割を担っていた。高崎の優しさは演技で、裏でシズカと笑い合っていた。アカネが高崎に相談を持ちかけた時、彼は「シズカに話してみるよ」と言いながら、情報をシズカに流していた。やがて真相が明らかになり、アカネはすべてを失った。推薦枠は取り消され、シズカの勝利が確定した。

絶望の底に沈んだアカネは、夜遅くにSNSを開き、恨み節を投稿した。「どうしてわたしばっかりこんな目に… みんな消えればいいのに」。指が震え、涙で画面がぼやけた。すると、すぐにリプライが届いた。『復讐を手伝うよ。詳しくはDMで』。知らないアカウントからのメッセージに、心の隙間がぽっかりと開いた。弱っていたアカネは、好奇心と絶望から呼び出しに応じてしまった。指定されたのは街外れの廃墟のような倉庫。夜の闇が深く、街灯の光が薄く差し込むだけだった。

倉庫に足を踏み入れると、そこには複数の男たちが待ち受けていた。二十代後半から三十代の屈強な体躯の男たちで、目つきが獰猛だった。アカネが後ずさろうとすると、すぐに囲まれ、逃げ道を塞がれた。「お前がアカネか。復讐の話だろ? まずはお前の恨みを晴らすための儀式だ」。男たちの言葉に混乱するアカネだったが、抵抗する間もなく体を押さえつけられた。恐怖で声が出ず、ただ震えるだけだった。

最初の一人がアカネを地面に押し倒し、服を乱暴に引き裂いた。純潔だった体が露わになり、冷たい空気が肌を刺した。痛みと屈辱が一気に襲いかかり、アカネの叫びは倉庫の壁に吸い込まれた。処女を散らされ、血が混じった涙が頰を伝った。男たちは交代でアカネに覆い被さり、何度も何度も体を貪った。輪姦の嵐は数時間続き、アカネの意識は朦朧とし、痛みさえも麻痺していった。男たちは笑いながらアカネの体を玩具のように扱い、復讐の名の下に欲望を満たした。シズカや高崎への恨みが、こんな形で利用されるなんて想像もしていなかった。

呆然としたアカネの視界に、ぼんやりと男たちの顔が浮かんだ。体は傷つき、心は砕け散っていたが、ふと一つの答えが浮かび上がった。復讐――それが今、目の前の男たちに繋がっている。「――復讐、手伝ってくれるんでしょ?」

アカネはゆっくりと体を起こし、震える手で男の一人の腕を取った。男たちは驚いた顔をしたが、アカネの目は狂気に満ちていた。自分を散々蹂躙した者たちを味方につけ、シズカや高崎、そしてこの世界全体に復讐を果たす。救いのない道を選び、闇に堕ちていくアカネ。彼女が最初に踏み外した原罪とは、何だったのか。

それは、弱さを認めた瞬間から始まっていた。毒親からの脱却を目指した努力は純粋だったが、心の奥底に潜む依存の影を無視していた。推薦を手に入れた喜びは、他人からの承認を求めていた証。シズカのイジメに耐えられず、高崎の偽りの優しさにすがったのも、同じ弱さの表れ。SNSでの恨み節は、助けを求める叫びだったが、結果として男たちを引き寄せた。純潔を失い、体を汚された今、アカネは自らの手で復讐の輪を回すことを選んだ。男たちを操り、シズカの人生を破壊する計画を練る。だが、それはさらなる闇を呼び込むだけ。最初の一歩は、孤独を埋めようとした心の隙間だった。弱さを原罪とし、堕ちていくアカネの物語は、終わりのない螺旋を描く。

アカネは男たちと共に倉庫を後にした。黒ギャルの外見は変わらず、しかし目は冷たく輝いていた。復讐の炎が燃え上がり、彼女を駆り立てる。シズカの家を突き止め、高崎の弱みを握る。男たちは忠実に従い、アカネの命令で動く。だが、心のどこかで、アカネは知っていた。この道に救いはない。原罪は、決して消えない。すべては、弱かった自分から始まったのだ。