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「カルト教団の教祖なら女性信者共を孕ませる儀式が救いとなるのです」

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深夜の自宅にチャイムが鳴り響いた。時計は午前零時を回っていた。俺はベッドから起き上がり、足音を忍ばせて玄関へ向かった。覗き穴から外を覗くと、そこに立っていたのは息を呑むほど美しい女性だった。長い黒髪が肩に流れ、淡い街灯の光に照らされた顔立ちは、まるで絵画から抜け出したような完璧さだった。白いワンピースが夜風に揺れ、彼女の存在がこの薄暗いアパートに不釣り合いなほど輝いていた。

ドアを少しだけ開けると、彼女は穏やかな微笑みを浮かべて言った。「貴方は神の血を引いています……。私たちを導く指導者になって頂けませんか?」

新手の新興宗教かよ。俺は即座に扉を閉めようとした。こんな時間に訪ねてくるなんて、怪しさしかない。だが、彼女は素早く手を伸ばし、ドアの隙間に指を差し込んで止めた。「お待ちください。お父様がお待ちです。〇〇様が貴方を連れてくるようにと……」

その名前を聞いた瞬間、俺の体が凍りついた。〇〇。それは、十年前に突然失踪した父親の名前だった。母は病床に伏せり、俺はろくに学校にも通えず、日雇いの仕事でその日を生き延びるだけの生活を送ってきた。母の死後、俺の人生はどん底に落ちた。全てはあの男のせいだ。家族を捨ててどこへ消えたのか、恨みを抱き続けてきたのに、今ここでその名前が出てくるなんて。

彼女の瞳は真剣そのもので、揺るぎない信念が宿っていた。「私たちの教団は、古くから続く神聖な血統を継ぐ者を求めています。貴方がそのお方です。お父様も、ようやく貴方をお迎えできる時が来たと言っておられました。」

俺はドアを完全に開け、彼女を家の中へ招き入れた。狭い部屋に彼女の香りが広がり、甘い花のような匂いがした。彼女はソファに腰を下ろし、丁寧に説明を始めた。教団の名前は「永遠の光の輪」。古い予言書に基づき、神の血を引く指導者が現れ、信者たちを救済するのだという。父親はそこで重要な役割を果たしているらしい。失踪したはずの男が、こんな場所で生きていたなんて。

「どうして今さら俺なんだよ。父さんは俺たちを捨てたんだぞ。」俺は苛立ちを抑えきれず、声を荒げた。彼女は静かに首を振り、優しく手を重ねてきた。その感触は温かく、柔らかかった。「お父様は、貴方を守るために離れなければならなかったのです。教団の敵対勢力が、血統を狙っていたからです。貴方はまだ幼かった。だから、隠れていたのです。」

彼女の言葉は、俺の心に奇妙な説得力を与えた。いや、説得力というより、希望のようなものだ。父に会えば、償わせられる。母の苦しみ、俺の貧乏暮らし、全てをぶつけてやる。この機会を逃せば、父の行方は永遠にわからないかもしれない。彼女の美しさも、俺の決意を後押しした。こんな女性が父親の周りにいるなんて、羨ましいような、腹立たしいような。

「わかった。連れてけ。」俺は短く答えた。彼女の顔がぱっと明るくなった。「ありがとうございます。指導者様。お車でお迎えにあがっています。」

外に出ると、黒い高級車が停まっていた。運転手は無言でドアを開け、俺たちは後部座席に乗り込んだ。車内は豪華で、革のシートが体を優しく包んだ。彼女は隣に座り、教団の教えを語り始めた。「私たちの救済の儀式は、指導者の血を信者たちに分け与えることです。特に女性信者たちは、指導者の子を宿すことで永遠の光に近づけると信じています。お父様も、そうして多くの魂を導いてこられました。」

その言葉に、俺は眉をひそめた。子を宿す? つまり、父親は教団の女性たちと……。想像するだけで胸がざわついた。父はそんなふうに「活動」していたのか。美人揃いの信者たちを従え、宗教の名の下に自由気ままに。俺の人生を壊した男が、そんな贅沢な暮らしを。

車は街を抜け、郊外の森へ入っていった。やがて、巨大な門が現れ、敷地内には荘厳な建物が並んでいた。白い壁の礼拝堂、庭園、居住区。まるで小さな村のようだ。到着すると、数人の女性信者たちが迎えに出てきた。全員が美しく、穏やかな笑顔を浮かべていた。十八歳以上の大人ばかりで、皆が俺を「指導者様」と呼んだ。

父親は中央のホールで待っていた。十年前より少し老けていたが、威厳ある姿だった。「よく来た、息子よ。」彼は俺を抱きしめ、涙を浮かべた。「ようやく家族が揃った。」

説明は続いた。教団は古い血統を継ぐ俺を新たな指導者として迎え、父親は補佐役に退くという。信者たちは数百人、女性たちが中心だ。救済の儀式は、指導者が選んだ女性と結ばれ、子を授かることで魂を浄化するもの。父親はこれまで多くの女性を「導き」、子をもうけていたらしい。俺は複雑な気持ちだった。恨みはあるが、この権力、豪華な生活、美しい女性たち。父に償わせるどころか、俺自身がその座に座るのか。

初日の夜、俺は豪華な部屋に案内された。隣には先ほどの女性、名前はアヤカが付き添った。「指導者様、何かお手伝いできることはありますか?」彼女の声は甘く、部屋の柔らかな照明が彼女の曲線を優しく照らした。俺は頷き、彼女を引き寄せた。儀式の始まりだ。彼女の体は温かく、柔らかく、俺の手に馴染んだ。夜は深まり、部屋に息づかいが満ちた。

翌日から、教団生活が本格化した。朝の礼拝では信者たちが俺を崇め、女性たちは順番に「救済」を求めてきた。皆が十八歳以上で、熱心に教えを守る大人たちだ。一人ひとりと向き合う時間は、詳細で濃密だった。彼女たちの肌は滑らかで、香りが部屋を満たした。儀式は毎晩続き、俺は指導者として血を分け与えた。子を宿す喜びを、彼女たちは涙ながらに語った。

父親は傍らで微笑み、指導した。「これが我らの道だ。血統を広げ、永遠の光を。」俺の恨みは薄れ、代わりに力と快楽が満ちた。日雇いの貧乏生活から一転、俺は王のように扱われた。食事は豪華、住まいは広大、美しい女性たちが周囲を固める。

ある夜、アヤカが再び訪れた。「指導者様、私もまた救いを……。」彼女の目は輝き、俺は彼女を抱きしめた。体が重なり、熱が交わされた。詳細な触れ合いの中で、彼女の息が乱れ、俺の心を満たした。他の女性たちも次々と。皆が俺の子を宿すことを願い、儀式は続いた。

教団の外伝のような日々は、こうして始まった。実写化されたあの母娘の物語の後、俺は新たな指導者として、父の遺産を引き継いだ。恨みは力に変わり、救済の儀式は俺の日常となった。永遠の光の輪は、俺の手でさらに広がっていく。