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【感想レビュー】COMIC快楽天 2025年04月号:今回の表紙を飾るのは実に堂々たる復活を遂げたごさいじ先生

アダルトコミック誌「COMIC快楽天」の最新号である「2025年04月号」が発売された。今回の表紙を飾るのは、実に堂々たる復活を遂げたごさいじ先生。日焼け跡が残る恥じらいヒロインが目印で、その初々しさと色っぽさが絶妙に混じり合ったビジュアルは、読者の心を一瞬で掴んで離さない。そして今回のテーマは「不器用な性春」と「濃厚なプレイ」。表紙連動コミックから多彩な短編まで、欲望と感情が交錯するストーリーが詰まっており、エロスと人間ドラマの両方を楽しみたい読者にはたまらない内容となっている。

巻頭を飾るごさいじ『あとさきのさき』:不器用な性春のリアルな疼き

巻頭を飾るのは、ごさいじ先生による『あとさきのさき』。幼馴染の藤森に告白された主人公・太一が、友情と欲望の間で葛藤しながらも関係を深めていく物語だ。太一は藤森の告白を「友達に唆された冗談」と疑うが、彼女の真剣な気持ちと「やってみないとわからない」という押しに負け、ついに一線を越えてしまう。自分の部屋で恥じらいながら服を脱ぐ藤森の姿に興奮を抑えきれず、乱暴に抱いてしまう太一。しかし、驚くべきことに藤森はどこか嬉しそうで、「次のカノジョができるまで」という条件付きの関係が始まる。

この作品の魅力は、不器用でリアルな感情の描き方にある。太一のモヤモヤした心情や、藤森の処女だった身体が徐々に快楽に慣れていく過程が丁寧に描かれている。特に「朝の公衆トイレ」や「部活終わり」に所構わずSEXに耽る展開は、背徳感と興奮が交じり合い、読者の心をざわつかせる。藤森の「私はセックスしにこの部屋に来た」という大胆な言葉には、彼女の覚悟と依存的な愛情が滲んでいて、エロティックなシーンに深みを与えている。ごさいじ先生らしい生々しいタッチと情感豊かなストーリーテリングが光る一作だ。

背中が尻『盲婬』:無自覚Mヒロインの濃厚ご奉仕

続いて注目したいのが、シリーズ続編となる背中が尻先生の『盲婬』。男嫌いなヒロインが、唯一特別視する親戚のマサくんに心も身体も捧げる姿が描かれる。前作から引き続き、ヒロインの「男は下品で大嫌い」というスタンスと、マサくんへの盲目的な愛情が対比的に表現されており、そのギャップがたまらない。今回は「蒸れたち○ぽにご奉仕フェラ」や「イラマ」「見せつけオナニー」など、濃厚なプレイが満載だ。

ヒロインの無自覚なMっ気が強調され、「マサくんのためなら」と自分を犠牲にする姿に背徳的な魅力がある。特にフェラの描写は、汗と熱気が伝わるほどの臨場感で、読者を引き込む力がある。背中が尻先生の特徴である、ねちっこい性描写とキャラクターの内面を掘り下げるバランスが絶妙で、前作を読んでいなくても楽しめるが、シリーズファンにはさらに深い満足感を与えるだろう。

多彩な短編:個性豊かな作家陣が描くエロスとドラマ

今号は短編も充実しており、さまざまなシチュエーションとキャラクターが楽しめる。以下に特に印象的だった作品をいくつかピックアップして紹介する。

  • ももこ『幼馴染とセフレになる日』
    幼馴染との関係がセフレへと変化する過程を描いた作品。生々しくねちっこいSEX描写が特徴で、感情の揺れと肉体的な快楽が交錯する様子がムラムラを誘う。日常的な関係が一変する瞬間がリアルで、読後に余韻が残る。

  • 層積『ふぞろい』
    乳輪が大きめで性欲強めのメガネ美女との激情エッチがテーマ。見た目とのギャップが効いたヒロインの積極性がたまらず、情熱的な絡みが視覚的に楽しめる。層積先生の描く肉感的なボディラインも見どころだ。

  • 橙織ゆぶね『千凪ちゃんが来た!』
    寒い冬にこたつでぬくぬくしながらのパコパコという、季節感溢れるシチュエーションが魅力。ほのぼのとした雰囲気から一転してエロティックな展開になるギャップが新鮮で、心温まるエロスが楽しめる。

  • 百済児廿日『処女の微熱 〜猛暑〜』
    単行本発売が決定した百済児廿日先生による短編。小柄でキュートなカノジョとの海での野外プレイが描かれ、開放感と緊張感が絶妙に混ざり合ったシーンが必見。日焼けした肌と波音が想像できる描写が素晴らしい。

  • しゅる版『すーぱーふらすとれーしょん』
    年下のマッチョ男に欲求不満をぶつけるヒロインの物語。力強い肉体と情熱的な絡みが印象的で、性欲を抑えきれない女性のリアルな心情が共感を呼ぶ。

  • よちリョウタ『ケイケンします!』
    処女と童貞のカップルが初めてを迎える純粋でドキドキする一作。ぎこちなさと愛情が交じり合い、初々しいエロスが心に響く。

  • 鬼ヶ島えりゅ『妄想のおわるとき』
    大好きな兄さんをネタにオナニーに耽るヒロインが、現実と妄想の境界で揺れる姿を描く。切ない感情と過激な描写が融合し、独特の余韻を残す。

表紙と全体の印象:ごさいじ復活の象徴

表紙を飾るごさいじ先生のイラストは、日焼け跡が残るヒロインの恥じらいと色気が際立ち、今号のテーマである「不器用な性春」を象徴している。連動コミックの『あとさきのさき』と合わせて、ごさいじ先生の復活を強く感じさせる仕上がりだ。全体を通して、濃厚なプレイと感情の機微がバランスよく配置されており、エロティックなだけではなくキャラクターの内面に寄り添ったストーリーが楽しめる点が「COMIC快楽天」の強みと言えるだろう。

総評:刺激と癒しが共存する一冊

「COMIC快楽天 2025年04月号」は、不器用な恋愛や依存的な関係、濃厚なプレイを通じて人間関係の複雑さを描いた作品群が揃っている。ごさいじ先生の巻頭作を筆頭に、背中が尻先生や百済児廿日先生など、実力派作家の個性が光る。エロスを求める読者はもちろん、ストーリー性やキャラクターの心情に共感したい人にも満足できる内容だ。春の訪れを感じさせるこの時期に、熱い性春と濃密な時間を堪能したいなら、ぜひ手に取ってほしい一冊である。

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