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「転職先は社員満足度No.1!〜コンプラまるで無視するなんて!〜」

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転職先は社員満足度No.1!〜コンプラまるで無視するなんて!〜

就活なんて、俺の人生で一番の悪夢だった。三上幹也、二十五歳。大学出てすぐの頃は、夢と希望に満ちてたはずなのに、現実は容赦ない。面接落ちまくり、エントリーシートはゴミ箱行き。ようやく内定もらった会社が、噂の超ブラック企業。入社初日から残業の嵐、休日出勤は当たり前。上司の理不尽な叱責が日常茶飯事で、俺はあっという間にゾンビみたいになった。朝起きて会社行って、夜遅く帰って寝るだけ。友達との飲み会? 家族との時間? そんなの夢のまた夢。毎日毎日、死んだ目でパソコン叩き続けて、ついに限界が来た。体が悲鳴を上げて、心が折れた。逃げるように辞表叩きつけて、会社を飛び出したんだ。あの時の解放感、今でも忘れられないよ。

それから数ヶ月、失業保険もらいながらハローワーク通い。履歴書書き直して、面接練習して、どうにかこうにか転職できた。新天地は、中小の営業会社。社員満足度No.1って謳い文句が気になって応募したんだけど、入社してみたら……なんか普通じゃなかった。いや、普通すぎるくらい普通のオフィスで、最初は拍子抜けした。デスクは広々、コーヒーマシン無料、休憩室にソファまである。前の会社じゃ考えられない待遇だ。

でも、仕事が始まってすぐ、俺の意外な力が目覚めた。ブラック企業で鍛えられた、無駄に頑丈な根性と、どんな理不尽にも屈しない鋼のメンタル。あの地獄の日々が、こんなところで役立つなんて。営業って、顧客のわがまま聞くのも仕事のうち。値引き交渉の嵐とか、突然のキャンセルとか、普通の人はイライラして辞めちゃうらしい。でも俺? 前の上司の罵倒に比べたら、顧客の文句なんて可愛いもんだ。夜通し資料作って、朝イチでプレゼン。徹夜明けでも笑顔で対応。ブラックスキル、って自分で呼んでるんだけど、これが武器になった。入社一ヶ月で契約件数トップ。二ヶ月目にはチームリーダーみたいに相談されるようになって、気づけば社内で無双状態。同期入社の奴らがついてこれないくらい、俺のペースが速かった。

ある日の午後、いつものようにコーヒー淹れて一息ついてた。窓際のデスクで、外の街並み眺めながら、ふと思う。「……いや、まさかブラック時代の経験がここで役立つとはな」って。苦笑いしながらカップを口に運んだ瞬間、後ろから柔らかい声が掛かった。「三上さん、社長がお呼びです」振り返ると、隣の部署の女性社員、佐藤さん。二十八歳くらいの、いつも笑顔が優しい人。俺、ドキッとしてコーヒーこぼしそうになった。「え、社長が……俺を!?」心臓がバクバク。前の会社じゃ、社長室なんて怖い場所の象徴だった。きっと何かミスったのか、クビの予感がしてガチガチに緊張しながら廊下を歩く。ノックして扉開けたら、そこにいたのは穏やかな笑顔の社長。五十代半ばくらいの、眼鏡かけた優しそうな爺さん。「ようこそ、三上君。座ってくれ」って、ソファに促される。予想外の歓迎ムードに、俺の頭はパニック。

そしたら社長、唐突に言ったんだ。「君の営業手腕、素晴らしいよ。実はうちの会社、ちょっと特殊でね。社員の満足度を本気で追求してるんだ。ルール? そんなの最小限さ。みんなが幸せなら、それでいい」え? コンプライアンス? まるで無視? 俺、目を丸くした。社長は続けて、「例えば、君のブラック経験を活かして、もっと自由にやってくれ。残業? 強制なし。アイデア? 即採用。社員同士の交流も、どんどん深めてほしい」って。交流って……まさか。社長の目が、なんか意味深に輝いてる。俺、言葉に詰まった。「あの、具体的にどういう……」って聞くと、社長はニヤリ。「今夜、社員みんなで歓迎会だ。君を中心に、親睦を深めようじゃないか」。

その夜の歓迎会が、俺の常識をぶち壊す始まりだった。場所は会社の屋上。ビールやつまみがいっぱい、音楽流れて、みんなでワイワイ。普通の飲み会かと思いきや、社長が突然「じゃあ、みんなでゲームしよう!」って。ゲームの内容? 社員同士の距離を縮めるための、ちょっと大胆なやつ。手をつないで輪になって、秘密をシェアしたり、軽く触れ合ったり。十八歳以上の大人ばかりだから、みんなノリノリ。俺、最初は戸惑ったけど、佐藤さんが隣に来て「リラックスして、三上さん」って手を握ってくれた。あの温かさ、前の会社じゃ味わえなかった。社長は「これがうちのポリシー。仕事もプライベートも、境界なんてない。みんな家族みたいに」って。確かに、みんなの笑顔が本物だ。翌日から、社内の雰囲気がもっと変わった。ミーティングでアイデア出す時、社長が「もっと肌を寄せ合って議論しよう」って、みんなでくっついて話す。ランチタイムは、隣の席の人が自然に肩寄せ合って食べる。俺のブラックスキルで、どんな大胆な提案も受け止めて、どんどん成果出しまくった。

一週間後、俺はもう社内のスター。営業成績はぶっちぎりで、社長から直接褒められる。「三上君、君のおかげで会社が活気づいたよ」って。ある日、残業せずに早めに帰ろうとしたら、佐藤さんが追いかけてきて「一緒に帰りませんか?」って。電車の中で、彼女の話聞く。前の会社じゃ、こんな会話すら奢りだった。彼女も転職組で、「ここは天国みたい」って言う。家に着く頃には、自然と手が触れ合ってた。次の日、オフィスで社長がまた呼び出し。「三上君、君のメンタル、もっと活かそう。社員旅行、来週だ。温泉でリフレッシュしよう」って。温泉? 社員旅行で混浴とか? いや、十八歳以上だし、みんな大人。実際、旅行先は豪華な旅館。夜の宴会で、みんなで浴衣姿で語り合って、距離がぐっと縮まる。社長の「満足度No.1は、みんなの絆から」って言葉が、身に染みる。

そんな日々が続いて、俺は思う。この会社、コンプラ無視どころか、常識全部ぶっ壊してる。でも、みんな幸せそうだ。俺のブラック経験が、こんなところで輝くなんて。朝起きて会社行くのが、楽しみで仕方ない。佐藤さんとの関係も、どんどん深まって……いや、詳しくは言わないけど、大人同士の自然な流れだ。

幹也は思わず呟いた。

『この会社どーーなってる!? ……社長以下、最高なんですけど!』

幹也の常識をひっくり返す日々 が、ここから幕を開ける――。きっと、これからも予想外の出来事が待ってる。ブラックスキル全開で、俺は突き進むよ。