はじめに
FANZA同人で新たに登場した「大好きで大好きだった高崎先輩2」(サークル:むらむら村ソン)は、前作の衝撃をさらに加速させるNTR(寝取られ・BSS)コミックだ。モノクロのタッチで描かれる42ページの本編に、テキストなしやラフカットを含む計90ページというボリュームで、読者を再び深い絶望の淵へと突き落とす。原作・にぼ煮干、作画・東江ヒビキのタッグが織りなすこの続編は、憧れの巨乳先輩・高崎乃亜が目の前で寝取られる壮絶な物語を、感情を揺さぶる筆致で描き出す。今回は、この作品の魅力とその強烈なインパクトを、じっくりと紐解いていきたい。
前作の衝撃を継承し、さらに深まるNTRの闇
前作「大好きで大好きだった高崎先輩」は、主人公・孝太の憧れであるバレー部エースの高崎乃亜先輩が、親友・一樹によって寝取られる姿を描いた作品だった。純粋な恋心を抱く孝太の視点を通じて、読者は高崎先輩の魅力的な容姿と性格に心を奪われつつ、彼女が一樹に奪われる瞬間の絶望を味わった。あの衝撃的なラストから、続編となる本作では、物語がさらに一歩踏み込んだ展開を見せる。
孝太は前作の出来事を忘れられず、高崎先輩と一樹の行為を思い出しながら自慰にふける日々を送っている。一方、一樹は孝太の気持ちを知らないまま、さらなる欲望を満たそうと高崎先輩との関係を深めていく。そして、再び孝太の目の前で繰り広げられる高崎先輩の乱れた姿――。本作は、前作で植え付けられた心の傷をさらに抉るような展開で、NTRというジャンルの本質を突きつけてくる。
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緻密な心理描写が引き立てる感情のリアルさ
本作の最大の魅力は、主人公・孝太の心理描写の細やかさにある。孝太は高崎先輩への純粋な愛情と、彼女が一樹に奪われる現実の間で葛藤する。その感情の揺れは、読者にとって痛々しくも共感を誘うものだ。特に、孝太が一樹と高崎先輩の行為を目撃しながらも、その場から離れられない場面は、NTR特有の「見ずにはいられない」感覚を巧みに表現している。
一方で、高崎先輩のキャラクターも単なる「寝取られるヒロイン」に留まらない。バレー部のエースとしての凛々しさや、どこか無防備な魅力が、彼女の行動に複雑なニュアンスを与えている。一樹との関係に流される彼女の姿は、読者に「なぜ彼女はこうなるのか?」という疑問を投げかけ、物語に深みを加えている。この心理の複雑さが、本作を単なるエロティックな作品ではなく、感情を揺さぶるドラマとして成立させているのだ。
東江ヒビキの作画が描く高崎先輩の魅力
作画を担当する東江ヒビキの筆致は、本作の感情的な重さをさらに引き立てている。特に、高崎先輩の巨乳やしなやかな肢体は、モノクロながらも圧倒的な存在感を放つ。バレー部エースらしい引き締まった身体と、女性らしい柔らかさが共存するデザインは、読者の視線を釘付けにする。プレイシーンでは、キスやおっぱい揉み、クンニ、正常位、騎乗位、バック、中出しといった多様なシチュエーションが、細やかなタッチで描かれている。
特に印象的なのは、高崎先輩の表情の変化だ。快感に流される瞬間、わずかに見せる抵抗の表情、そして最終的に一樹に身を委ねる姿――これらの描写は、彼女の内面の揺れを視覚的に表現しており、NTRのテーマをより強烈に印象づける。テキストなしのページやラフカットも含まれることで、作画そのものの魅力を堪能できる構成になっているのも嬉しいポイントだ。
NTRのテーマを突き詰めたストーリー展開
本作のストーリーは、NTRというジャンルの本質を徹底的に追求している。孝太の視点を通じて描かれる「憧れの人が他人に奪われる」状況は、BSS(僕が先に好きだったのに)というサブジャンルの要素も強く含んでいる。一樹が孝太の気持ちを知らないまま高崎先輩との関係を進める点は、意図的な悪意がない分、かえって残酷さを感じさせる。
また、本作では前作よりもプレイ内容がさらに濃密になっている。42ページの本編の中で、さまざまな体位やシチュエーションが描かれ、読者を圧倒する。特に、孝太がその場にいるにも関わらず、一樹と高崎先輩が行為に及ぶ場面は、NTRの「目の前で」という要素を最大限に活かした展開だ。この無慈悲な状況が、読者の心に深い爪痕を残す。
賛否両論を呼ぶNTRの重さ
NTRというジャンルは、読者によって好みが大きく分かれる。本作も例外ではなく、感情を強く揺さぶる内容ゆえに、すべての読者に受け入れられるわけではないだろう。特に、孝太の無力感や高崎先輩が一樹に流される展開は、NTRに慣れていない読者にとっては耐え難いものかもしれない。しかし、逆にNTRの持つ独特の「心が締め付けられる」感覚を求める読者にとっては、本作はまさに理想的な作品と言える。
個人的には、NTRのテーマをここまで突き詰めた作品は稀有だと思う。単にエロティックなシーンを並べるのではなく、キャラクターの感情や関係性の変化を通じて、読者に深いカタルシスを提供している。この点で、むらむら村ソンのストーリーテリングの力量を感じずにはいられない。
サークル・むらむら村ソンのこだわりと今後の期待
サークル・むらむら村ソンは、NTRやBSSをテーマにした作品で知られており、本作もその系譜に連なる一本だ。原作のにぼ煮干によるストーリーは、感情の機微を丁寧に描き出し、読者の心をしっかりと鷲づかみにしている。また、東江ヒビキの作画は、キャラクターの魅力を最大限に引き出しつつ、NTRの重いテーマを視覚的に補強している。この二人のコラボレーションは、今後も注目すべきだろう。
本作の計90ページというボリュームも、ファンにとっては嬉しいポイントだ。テキストなしのページやラフカットが含まれることで、物語の余韻や作画の魅力をじっくり味わえる構成になっている。今後、むらむら村ソンがどのような作品を世に送り出すのか、非常に楽しみだ。
まとめ:NTRの極みを求めるなら必読の続編
「大好きで大好きだった高崎先輩2」は、前作の衝撃をさらに加速させたNTRコミックの傑作だ。孝太の視点を通じて描かれる絶望と、高崎先輩の魅力的な姿が織りなす物語は、読者の心を強く揺さぶる。東江ヒビキの緻密な作画と、にぼ煮干の感情を掬い上げるストーリーが融合し、NTRというジャンルの本質を突きつけてくる。
NTRやBSSのテーマに抵抗がない読者であれば、本作は間違いなく心に残る体験となるだろう。42ページの本編に加え、テキストなしやラフカットを含む90ページのボリュームも、作品の深みを増している。FANZA同人で展開されるこの壮絶な物語を、ぜひ自分の目で確かめてほしい。ただし、心の準備はしっかりと――この作品は、間違いなくあなたの感情を揺さぶる一撃となるだろう。