マジで今すぐ見ろ。
今すぐ見ないと人生損するレベルでヤバい神回が降臨した。
正直、ここまで心を鷲掴みにされるとは思ってなかった。
第1話からずっと「うまい、うまい、うまい飯とひろしの漢気」を楽しんできたけど、第7話は完全に別次元。
これアニメじゃなくて、魂のドキュメンタリーだろってくらい刺さった。
まずはAパート「ビリヤニの流儀」から順番に、ガチで細かく語らせてくれ。
昼休み、いつものように財布と相談しながら街を歩くひろし。
「今日はちょっと冒険するか……」って呟いて入ったのが、路地裏にある小さなインド料理屋「スパイス・オブ・ライフ」。
店内はカレーの香りが充満してて、もうこの時点で腹が鳴る。
カウンターに座ってメニュー見たら、ビリヤニが980円。
「まあ、たまにはええか」って注文するひろし、最高にかっこいい。
出てきたビリヤニ、見た目は……正直ちょっとアレだった。
ライスがベチャッとしてるし、具材もなんか偏ってる。
明らかに新人さんが盛大にやらかした感丸出し。
で、運んできたのが新人店員の青年(名前はアミールくん)。
20歳そこそこ、手がガチガチに震えてて、額に汗ダラダラ。
「す、すみません! 今日が初めてで……」って小声で謝ってくる。
普通の客なら「え、これビリヤニ?」って顔するよな。
俺でも「すみません、作り直してもらえますか?」って言うかもしれない。
でもひろしはスプーン持った瞬間からニコニコしてるんだよ。
「いやいや、ええ匂いやん! 絶対美味いわこれ!」って、迷わず一口目からガッツリいく。
んで、食いながら「うわ、スパイス効いてるな! クミン強めで俺好みや!」とか「サフランもちゃんと香ってるで!」とか、新人くんがビックリするくらい具体的に褒めまくる。
アミールくん、最初はオドオドしてたけど、だんだん目が輝いてくるのが分かる。
最後には「また来てくださいね!」って自分から言えるくらい元気になってる。
で、ここからがエグい。
ひろしが店出てから30分後くらいのシーンで、店長とアミールくんの会話が挿入される。
店長「今日で辞めるって言ってたけど、どうするんだ?」
アミール「実は母が病気で……実家に戻らないと」
店長「そうか……でもお前、今日すごく笑顔だったぞ。最後にいい客が来てくれたな」
アミール「はい……あの人が全部食べてくれて、『また来るよ』って言ってくれたんです」
って、涙こらえてるアミールくんのアップが映る。
おい、ちょっと待てよ。
ひろしは知らなかったんだよ。アミールくんの事情なんて。
ただ単に、目の前の若者が一生懸命作った飯を、美味いって食ってやろうと思っただけ。
それが結果的に、辞める日の最後の客に最高の思い出をプレゼントしてたって話。
これが野原ひろしの流儀だろ。
俺、ここで完全に涙腺決壊した。画面が滝みたいになってた。
そしてBパート「イカスミパスタの流儀」が、もう言葉にならない。
取引先との重要なランチ会。
場所は超高級イタリアン「ネーロ・ディ・セピア」。
出てきたのが、真っ黒クロスケのイカスミパスタ。
周りの営業マン3人、明らかに動揺してる。
「うわ、マジで真っ黒……」「歯黒くなるやつじゃ……」「俺、会議あるからなぁ……」って小声でヒソヒソ。
ひろしだけが「ほぉ~! イカスミパスタか! 久しぶりやな!」って目をキラキラさせてる。
で、躊躇いゼロでフォークを巻き付けて一口目ドーン!
数秒後。
唇真っ黒。歯真っ黒。前歯に至っては漆黒の鏡状態。
取引先の部長(50代くらいの渋い人)がガチでビックリして「野原さん! 大丈夫ですか!? ティッシュお持ちします!」って立ち上がる。
ここで来る。
伝説のセリフ。
ひろし、真っ黒な歯をフル露出してニカッと笑って、
「いやいやいや! 全然平気っスよ! 俺、昔から歯磨き命なんで後でガシガシ磨けば真っ白になりますから! それよりこのパスタ、めっちゃ美味いっスね! イカの旨味がドカンと来てますわ!」
って、一切隠さない。恥ずかしがらない。逃げない。
その瞬間、テーブルにいた全員が固まった。
んで、部長がポツリと「……野原さんらしいな」って笑い出して、
他の営業マンも「いや、マジすげぇ……」「俺も食うわ!」って一気に雰囲気が和む。
最後には部長が「野原さんみたいな人と仕事したい」とか言い出して、億単位の契約が決まるんだよ。
昼メシ一つで億の契約を取る男、野原ひろし。
しかも自分の黒い歯を犠牲にして。
帰りの電車の中で、ひろしが鏡見て「うわっ、マジで真っ黒やんけ……」って一人でツッコんでるシーンがあって、
そこで初めて「実はちょっと恥ずかしかった」って本音チラ見せするんだよ。
それがまた人間臭くて最高に良かった。
で、最後に家に帰ってからのシーンが本当にヤバい。
しんのすけが「パパ~! 今日なにしてたの~?」って聞いてきて、
ひろしが「ん~、ちょっと歯を黒くする仕事してきた」ってボソッと言う。
しんのすけ「え~! パパまた変なことしたの~!?」
ひろし「まあな。でもな、しんのすけ。お前のパパはな、誰かが笑顔になるなら歯くらい黒くしてもええと思ってるんや」
しんのすけ「ふ~ん……よくわかんないけど、パパかっこいい!」
ひろし「ほんまか? ……ありがとな」
って、照れ臭そうに頭を撫でるひろし。
このシーン、BGMが一切ないんだよ。
ただ家族の声と、ひろしの少し震えた声だけ。
それで充分すぎるくらい泣ける。
作画も過去最高だった。
特にイカスミパスタを口に入れた瞬間の黒い液体が唇から滴るカットとか、
ビリヤニのスパイスが舞い上がって光に透けるシーンとか、
完全に劇場版クオリティ。
ひろしの表情も細かすぎる。
特に「歯黒くなっても笑う」瞬間の目の優しさ、ヤバい。
藤原啓治さんの声が、もう完全にひろしで、魂が宿ってる。
結論。
この第7話は間違いなく日本アニメ史に残る。
飯アニメの皮を被った、究極の人間賛歌。
野原ひろしという35歳のサラリーマンが、ただ昼メシを食うだけで人を救い、契約を取り、家族を支える。
これが本当の大人だろ。
俺らが目指すべき背中だろ。
もう何回見たか分からん。
毎回新しい発見があって、毎回泣ける。
俺の2025年ベストエピソード、もう決定しました。
いや、ベストアニメかもしれない。
最後に一言。
野原ひろし、ほんまにありがとう。
お前がいてくれて、俺は明日も会社行けるわ。
歯が黒くなっても笑える、強くなれるわ。
見てないやつ、今すぐ見ろ。
見たら絶対分かる。
この胸が熱くなる理由を。
……はぁ、また泣いた。
最高だこのアニメ。マジで最高。
