「ぽりうれたん短編集-蜜-」
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ぽりうれたん短編集-蜜-
あれよあねよ、半年ぶりにまとめてみました。
2023年のFANBOXとFantiaで、こっそり支援してくれてる人たちだけに見せていたやつの後半戦。
全部で六つ、短い話が詰まってるやつです。
正直言えば、最初は「毎月一回くらい描ければいいか」くらいの気持ちだったのに、気づいたら毎月毎月、胸の大きな女の子たちが頭の中を占領してきて、描かずにはいられなくなってた。
だからこの本、読む人によっては「またかよ」って呆れられるかもしれないけど、描いてる本人としては毎回が新鮮で、どうしようもなく疼いちゃうんですよね。
一話ごとに、スマホで縦にスクロールして読めるやつと、PCで見開きでドンって感じで見せるやつ、それとセリフを全部抜いた無音バージョンも入れてます。
無音のやつは、息遣いとか吐息とか、布が擦れる音とか、そういうのだけが頭の中で響くように作ってあるから、ちょっと恥ずかしいけど、意外と人気あったりして。
登場する子たちはみんな、ちゃんと大人です。
二十歳過ぎてたり、二十代半ばだったり。
だからって別に落ち着いてるわけじゃなくて、むしろ年を重ねた分だけ欲望に素直で、触れられたらすぐに火照って、甘い声が漏れちゃうような、そんな子たちばかり。
たとえば、ある話では、深夜のオフィスに残業で残った先輩が、部下の男の子に「肩、凝ってるから揉んでくれない?」って軽い気持ちで頼んだら、そこからもう歯止めが効かなくなって……ってやつ。
デスクに手をついて、ブラウスが少しずつ乱れていく様子を、わざとゆっくり描いたら、支援者さんから「息が詰まる」とか「画面見てるだけで熱くなる」って言われて、こっちまでドキドキしちゃった。
また別の話は、夏の海の別荘で、幼なじみ同士が久しぶりに再会して、昔みたいに一緒に寝るって流れから、夜中にお互いの体温が近すぎて、どうにもならなくなって……ってやつ。
波の音と、窓から入る月明かりと、汗ばんだ肌の質感ばっかり追いかけてたら、気づいたら朝になってた。描いてる間、ずっと。
どれもこれも、読んだあとで「ああ、これは夢でいいや」って思えるくらい、ふわっと甘くて、でも確かに熱を残す、そんな話にしたかった。
だから、ベッドに入ってスマホで読むのもいいし、休日の昼下がりに見開きで見てぼーっとするのもいいし、セリフ無しで自分の想像だけを重ねるのも、ぜんぶ正解だと思ってます。
……と、まあ、こんな感じで。
いつも応援してくれてる人、本当にありがとう。
この本、ちょっと恥ずかしいけど、ちゃんと届きますように。

