PR

▶【新刊】「黄昏の娼エルフ9-娼婦にされた気高きハイエルフ5」H.B.A

「黄昏の娼エルフ9-娼婦にされた気高きハイエルフ5」

▶ 無料サンプルはこちら

 

 

 

 

 

 

 

==============================

黄昏の娼エルフ9-娼婦にされた気高きハイエルフ5

古き森の深部、永遠の緑に守られたハイエルフの里。そこに生まれたリリアナは、銀の髪を月光のように輝かせ、碧の瞳に古の叡智を宿す気高き姫君だった。二十有余の歳月を生き、魔法の極意を極め、里の守護者として崇められる存在。だが、人の世の闇が忍び寄る。

闇市を牛耳る商人ギルドの首領、ドミニク。四十路の男は、富と権力で人の心を縛る術を心得ていた。ある夜、里の結界を破る禁忌の呪具を使い、リリアナを拉致。彼女の魔力を封じる首輪を嵌め、言葉巧みに脇役のエルフたちを脅して里を追放する。「お前の誇りは、俺の金で溶ける」

薄暗い地下室。リリアナは鎖で繋がれ、気高さを保とうとするが、ドミニクの冷笑が響く。「ハイエルフの姫が、俺の店で客を取る姿を想像してみろ」最初は抵抗。魔法を失い、ただの女として扱われる屈辱。だが、ドミニクは時間をかける。媚薬ではなく、彼女の心を蝕む「取引」を持ちかける。「里の民を救いたければ、一夜の奉仕を」

リリアナの心は揺らぐ。里の未来か、自身の純潔か。葛藤の末、彼女は頷く。ドミニクの館の最上階、絢爛な寝室。初めての客は、隣国の貴族。リリアナは震える指でドレスを脱ぐ。銀の髪が肩に落ち、雪のような肌が露わに。貴族の視線が熱を帯びる中、彼女は膝をつき、教えられた通りに奉仕を始める。唇が触れ、熱が伝わる。気高さは砕け、代わりに生まれたのは、未知の感覚。

日々が過ぎ、リリアナは「夕暮れの館」の看板娘となる。客は後を絶たず、彼女の技術は磨かれていく。ドミニクは満足げに微笑む。「お前はもう、俺の最高の商品だ」だが、リリアナの瞳には、屈辱と同時に、別の光が宿り始めていた。自ら腰を動かす夜。客の吐息に合わせて体をくねらせる自分。里の姫だった頃の記憶が、遠くなる。

ある夜、館に現れたのは、かつての里の戦士、エルウィン。二十五の若者は、里の危機を聞きつけ、リリアナを救うため潜入した。だが、目の前の光景に絶句。銀髪を乱し、客の上で喘ぐリリアナ。「姫君……」その声に、リリアナは一瞬、里の記憶を思い出す。だが、すぐに冷たく笑う。「もう、姫ではないわ。私は娼婦よ」

エルウィンは剣を抜くが、ドミニクの罠に嵌る。捕らえられ、リリアナの前で辱められる。「お前が望むなら、こいつを解放してやる」ドミニクの言葉に、リリアナは選択を迫られる。里の未来か、エルウィンの命か。彼女は自らドミニクに膝をつき、奉仕を始める。銀の髪が床に広がり、碧の瞳に涙が光る。エルウィンは解放され、里へ帰るが、リリアナは館に残ることを選ぶ。

やがて、リリアナは館の支配者となる。ドミニクの老いさらばえた体を操り、館の全てを掌握。客は彼女の美貌と技術に溺れ、富は里へ流れ込む。里は復興し、民は安泰。だが、リリアナの心は、永遠に黄昏の中。気高きハイエルフは、娼婦として生きることを選んだ。銀の髪は夜の帳に溶け、碧の瞳は、来る客を待ち続ける。

物語は、里の復興と、リリアナの新たな人生を描きつつ、彼女が自ら選んだ「娼婦」という道を、誇り高く歩む姿で締めくくられる。黄昏の空の下、銀の髪が風に揺れる。彼女はもう、姫ではない。だが、里の守護者としての使命は、別の形で果たされている。