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理子と康太は、いとこ同士として幼い頃から特別な絆で結ばれていた。かつては夏休みに一緒に過ごし、川遊びやお風呂での水かけっこに無邪気に笑い合ったものだ。しかし、時は流れ、ふたりは18歳を超え、互いをただの「いとこ」として見るにはあまりにも大人になりすぎていた。そんなふたりが、ひょんなことから同じアパートで暮らすことになった。康太の両親が海外出張で長期不在となり、理子の両親が「それならうちで面倒を見るよ」と提案したのだ。こうして、理子の実家である小さなアパートで、ふたりの共同生活が始まった。

最初は気まずさもあった。理子は、康太がリビングでくつろぐ姿を見るたびに、昔の無邪気な少年の面影と、今の落ち着いた雰囲気のギャップに心をざわつかせた。康太もまた、理子の何気ない仕草――髪をかき上げる姿や、台所で夕飯を作る横顔――に、胸の奥で何か熱いものが蠢くのを感じていた。狭いアパートでは、互いの存在が否応なく意識される。洗濯物を干す手が触れそうになったり、狭い廊下ですれ違う瞬間に漂うシャンプーの香りに、ふたりとも言葉少なになることが増えた。

ある晩、理子の両親が急な仕事で帰宅できないと連絡が入った。夕食を終え、ふたりきりのリビングは静寂に包まれていた。テレビの音が虚しく響き、ソファに座るふたりの間には、いつもより少しだけ広い空間があった。理子は、膝を抱えてソファの端に座り、スマートフォンをいじりながらも、どこか落ち着かない様子だった。康太は、テーブルに置かれた水のグラスを見つめ、言葉を探しているようだった。

「…なんか、静かだね」と、理子がぽつりと言った。康太は「うん」と短く答え、視線をそらした。沈黙が重く、ふたりの心はそれぞれ別の思いで揺れていた。理子は、康太の横顔を見ながら、昔のように気軽に話しかけられない自分に戸惑っていた。康太は、理子の少し乱れた髪や、頬に差す夕陽の色に、胸が高鳴るのを抑えきれなかった。

「ねえ、康太。昔みたいに、なんでも話せたらいいのにね」理子の声は少し震えていた。康太は驚いて顔を上げ、彼女の瞳を見つめた。その瞳は、どこか懇願するような、でも温かい光を帯びていた。ふたりの視線が絡み合い、時間は一瞬止まったかのようだった。触れたい――その衝動が、康太の心を強く叩いた。でも、理子は家族だ。いとこ同士で、こんな気持ちを抱くのは許されないのではないか。そう思うほどに、胸の鼓動はさらに激しくなった。

「理子、俺…」康太が言葉を紡ごうとした瞬間、理子が小さく笑った。「康太、顔赤いよ。なに、緊張してるの?」その軽い口調に、康太は思わず笑みをこぼした。緊張がほぐれた瞬間、ふたりの距離は少しだけ縮まった。理子がソファの上で膝を崩し、康太の方に少し身を寄せた。「昔みたいに、隣にいても平気だったよね。なんで今、こんなドキドキするんだろうね」彼女の言葉は、まるで自分の心を代弁しているようだった。

その夜、ふたりは言葉を交わしながら、互いの心の壁を少しずつ崩していった。触れ合うことはなかったが、視線と笑顔が、ふたりの間に新しい絆を紡ぎ始めた。理子は、康太の優しさや不器用な誠実さに、改めて心を奪われた。康太は、理子の明るさと、時折見せる弱さに、守りたいと思う気持ちが芽生えた。

この共同生活は、ふたりにとって試練であり、宝物でもあった。抑えきれない感情と、家族としての境界線。その間で揺れながら、理子と康太は自分たちの「好き」をどう定義するのか、ゆっくりと探し始めていた。夜が更け、アパートの窓に月が浮かぶ頃、ふたりの物語はまだ始まったばかりだった。