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▶【新刊】「水泳部の無口でおとなしい月島さんはHに興味津々4」Motley crew

「水泳部の無口でおとなしい月島さんはHに興味津々4」

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「水泳部の無口でおとなしい月島さんはHに興味津々4」

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主人公の葉山は、高校3年生の修学旅行を目前に控え、準備に追われる日々を送っていた。荷物の整理、持ち物のチェック、クラスメートとの打ち合わせ……そんな慌ただしい1ヶ月の間、気になるあの子、月島さんとは一度も顔を合わせる機会がなかった。いつもは学校の廊下で視線を交わし、密かな約束を交わす仲だったのに、忙しさにかまけて連絡も途絶えていたのだ。

「さすがに修学旅行中も、月島さんは何もしてこないだろう……」

葉山は自分に言い聞かせるように呟いた。月島さんのことを一旦頭の隅に追いやり、せっかくの旅行を心から楽しむことにした。初日は東京の名所を巡り、浅草寺でおみくじを引いたり、渋谷の賑わいに興奮したり。2日目はディズニーランドでクラスメートたちと夢中で遊んだ。夜の旅館では枕投げで大はしゃぎ。普段の学校生活では味わえない開放感に、葉山の心は弾んでいた。月島さんの存在など、すっかり忘れかけていた。

しかし、修学旅行もいよいよ最終日を迎えた。予定通りに京都の寺社を巡り、自由行動で抹茶アイスを頬張り、夕食の懇親会では先生の面白い話で大笑い。すべてが完璧だったはずだ。だが、消灯時間を過ぎた夜、葉山は一人、旅館の自室に戻っていた。枕元に隠し持っていた小さな缶ビールを取り出し、こっそり晩酌を始めたのだ。普段は飲まないのに、旅行の開放感と、1ヶ月間溜め込んだ何かが、胸の内でざわつかせていた。

一口、二口……アルコールの温かさが体に広がるにつれ、葉山の心はざわめきを増した。1ヶ月もの間、月島さんと会えず、触れ合うこともなく過ごした禁欲の日々。その想いが、酒の力で一気に噴き出してきた。体が熱くなり、息が浅くなる。抑えきれない衝動に、葉山はベッドの上で身をよじった。

「もう一本飲んで、寝ちまおうか……」

そう呟きながら、葉山は自販機へ向かおうと、ゆっくりと部屋のドアを開けた。すると、そこに立っていたのは――月島さんだった。薄暗い廊下の灯りに照らされた彼女の姿。長い黒髪を揺らし、浴衣姿で少し頰を赤らめている。葉山の心臓が、激しく鳴り響いた。

「ゆ、葉山くん……やっと会えた」

月島さんの声は、甘く震えていた。葉山は慌てて衝動を抑え込み、平静を装った。「しっ、消灯時間だよ。早く自分の部屋に戻りなよ。バレたら大変だぞ」そう言って、どうにか帰らせようとする。だが、1ヶ月もの間、葉山に放っておかれた月島さんは、そんな言葉を聞く耳持たず。いきなり葉山の胸に飛び込み、ぎゅっと抱きついてきた。柔らかな浴衣の感触と、彼女の体温が、葉山の理性を溶かしていく。

「離してよ、月島さん! 誰かに見られたら……」

葉山が慌てふためくその時、廊下の奥から月島さんの友達の声が聞こえてきた。「月島ー、どこ行ったのー?」足音が近づく。咄嗟に、葉山は月島さんの手を引き、自分の部屋へ引っ張り込んだ。ドアを閉め、息を潜める。避難させるだけのはずだったのに……。

部屋の薄明かりの下、月島さんは葉山の顔を覗き込み、にこりと微笑んだ。「ふふ、部屋に入れてくれたってことは……私と一緒にいたかったんでしょ? 1ヶ月も我慢して、きっと溜まってるよね」彼女の言葉に、葉山の顔が真っ赤になる。否定しようとした瞬間、月島さんの手が優しく葉山の体に触れた。柔らかな指先が、ゆっくりと動き始める。最初は優しいタッチ、次第に熱を帯びて……。続いて、彼女の唇が近づき、温かな息が肌を撫でる。月島さんの動きは、1ヶ月の想いをすべて注ぎ込んだように、優しく、しかし執拗に葉山を包み込んだ。

「月島さん、だめだって……あっ……」

1ヶ月ぶりの快感に、葉山の体は震えた。理性の糸が切れ、葉山は月島さんの体に夢中で手を伸ばした。彼女の浴衣がはだけ、互いの肌が触れ合う。葉山は本能のままに腰を動かし、月島さんはそれに応えるように、体全体で受け止めた。胸の柔らかさで、唇の温もりで、そして最も深い部分で、すべてを捧げるように。スイッチが入った二人は、互いに求め合い、与え合う。頂点に達しては、また新たな波が押し寄せ、何度も何度も繰り返した。1ヶ月間の空白が、熱い吐息と絡み合う体で、すべて埋め尽くされていく。

夜が明けるまで、二人は部屋に閉じこもり、想いを重ねた。修学旅行の最終日、誰も知らない秘密の時間。葉山にとって、それは忘れられない、甘く激しい思い出となった。