「洗脳済み女子の従属レベル確認記録」
「洗脳済み女子の従属レベル確認記録」
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ある平凡な午後、俺はいつものアパートの階段を上っていた。足元が滑り、激しい衝撃が背中を襲った瞬間、世界が一変した。頭蓋骨に響く鈍い痛みとともに、断片的な映像が脳裏に閃く。血の臭い、剣戟の響き、燃え盛る城壁……。それは、俺の前世の記憶だった。転生者として、この現代社会に生まれ変わったはずの俺が、忘れ去っていた過去の残滓を、たった一回の転落で取り戻してしまったのだ。
蘇った記憶は、二つの鮮烈な断片だった。一つ目は、魔王軍の四天王として君臨した俺の末路。漆黒の鎧に身を包み、無数の魔獣を従え、侵略の先鋒を務めた日々。だが、あの忌々しい勇者パーティの前に屈辱的に敗北した瞬間が、永遠の呪いのように刻まれていた。金髪の剣士、癒しの巫女、狡猾な盗賊、そしてリーダー格のあの女――浅風雫香。彼女の聖剣が俺の胸を貫いた痛み、部下たちの絶叫、崩れゆく玉座の間。すべてが、燃え上がる憎悪の炎となって蘇る。あの敗北が、俺をこの世界に転生させたのだ。復讐の炎は、転生の代償として魂に焼き付けられていた。
もう一つの記憶は、俺の切り札――暗黒魔法の秘儀だった。人の精神を蝕み、意志をねじ曲げ、絶対服従の傀儡に変える禁断の術。闇の深淵から呼び起こす呪文は、対象の心の隙間に忍び込み、欲望の渦を掻き立てる。俺は前世で、これを駆使して無数の英雄を堕とし、魔王の覇業を支えた。転生後の俺は、そんな力の片鱗すら忘れていたが、今、すべてが鮮明に甦った。階段の底で目覚めた時、俺の瞳はすでに闇の色を帯びていた。復讐の時が来たのだ。
標的は、当然のように浅風雫香だった。彼女もまた、この世界に転生していた。勇者として正義を掲げ、清純な乙女の仮面を被った、現代の女子大生。俺は偶然の出会いを装い、彼女に近づいた。カフェでの他愛ない会話、SNSでの軽いやり取り。だが、それはすべて罠だった。ある夜、俺は密かに暗黒魔法を発動させた。彼女の部屋に忍び込み、眠る雫香の額に指を這わせ、呪文を囁く。黒い霧が彼女の周囲を包み、心の奥底に潜む微かな闇――誰もが抱える、抑圧された欲望――を呼び覚ました。魔法の効果は即座に現れた。彼女の瞳が曇り、頰が紅潮し、体が微かに震える。抵抗の叫びは、甘い吐息に変わっていった。
今や、浅風雫香はもういない。あの正義感に溢れ、純粋無垢な笑顔の少女は、俺の暗黒魔法によって淫らな獣に変貌した。精神の鎖に繋がれたメス犬として、俺の命令に身を委ねるだけの日々。彼女の心は、快楽の渦に飲み込まれ、俺への忠誠を悦びとして感じるようプログラムされている。朝の通学路でさえ、俺の視線を感じ取ると、彼女の足取りは乱れ、秘めた部分が疼き始める。大学のカフェテリアで、俺が合図を送れば、彼女はトイレに駆け込み、自らの指で慰めながら俺の名を呟くのだ。
今日も、俺は精神支配の持続を確認する儀式を行う。場所は、街外れの漫画喫茶。薄暗いペア席ブースに、俺と雫香は並んで腰を下ろす。カーテンを引き、外部の喧騒を遮断した密室。彼女の制服姿は、依然として清純さを装っているが、俺の前では無意味だ。「跪け」と一言命じると、雫香の瞳が虚ろに輝き、床に膝をつく。スカートの裾が捲れ上がり、白い太腿が露わになる。「ご主人様……雫香は、今日もお慕い申し上げますわ」――その声は、甘く媚びた響き。俺は彼女の顎を掴み、唇を奪う。抵抗などない。むしろ、彼女の舌が貪欲に絡みつき、息が荒くなる。魔法の効果は完璧だ。憎き勇者の転生体を、こうして辱め、踏みにじる快楽。復讐の甘美な毒が、俺の血管を駆け巡る。
この物語は、そんな逆転の復讐劇のスピンオフ。モノクロのタッチで描かれた本編は全24ページ。漫画喫茶のブースという日常の空間で繰り広げられる、元勇者の堕落と支配の宴。過激な心理描写と、細やかな表情の揺らぎが、読者の心を掴んで離さない。闇の魔法がもたらすエロティシズムは、単なる肉欲を超え、復讐の深淵を覗き込むスリルに満ちている。本編を読んでいない方でも、独立したエピソードとして存分に楽しめるよう、過去の因縁を自然に織り交ぜた構成だ。ページをめくるごとに、雫香の変貌が加速し、俺の闇が深まる。あなたは、この禁断の宴に、どこまで付き合えるだろうか?