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▶【新刊】「サークルのエロい後輩2〜あまあま?温泉旅行編〜」やねうらべや

「サークルのエロい後輩2〜あまあま?温泉旅行編〜」

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サークルのあまい後輩2 ~あまあま?温泉旅行編~

大学サークルの活動が一段落したある日、私はいつものように後輩のあかりちゃんと顔を合わせていた。彼女はサークルの中でも地味めな印象の子で、黒縁の眼鏡をかけて髪をポニーテールにまとめ、控えめな服装が目立つタイプだ。でも、罰ゲームでデートに誘ったあの日から、彼女の本当の気持ちを知ることになった。あかりちゃんは、私のことを密かに想っていたのだ。それ以来、私たちは先輩後輩の枠を超えた関係を築き始めていた。彼女は私をからかいながらも、甘えるのが止められない様子で、私もその可愛らしさに引き込まれていく。

それでも、私たちの関係は曖昧なままだった。体を重ねることはあっても、セフレのような距離感で止まっていた。彼女からの告白めいた言葉を、私はいつも冗談めかしてはぐらかしていた。「先輩、もっと本気で言ってよ」って彼女が拗ねるたび、私は笑ってごまかす。心の中では、彼女の純粋な想いに応えたい気持ちが芽生えていたのに、踏み出す勇気がなかった。サークルの先輩として、軽率な関係を深めるのはためらわれたのかもしれない。

そんなある晩、いつものように私の部屋でくつろいでいると、あかりちゃんが突然切り出した。「先輩、旅行に行きたいなあ」。彼女の目は輝いていて、頰を少し赤らめながら私の腕に寄りかかってきた。いつものからかい口調ではなく、素直なおねだりだった。「え、急にどうしたの?」と聞き返すと、彼女は「サークルのみんなはもう夏休みに入ってるし、先輩と二人きりでどこか行きたいんです。温泉とか、どうですか?」と続ける。彼女の提案に、私は少し戸惑った。旅行なんて、関係をさらに進めるきっかけになるかもしれない。でも、彼女の期待に満ちた表情を見ていると、断る理由が見つからなかった。「わかったよ。じゃあ、温泉旅行にしようか」と答えると、あかりちゃんは飛び上がるように喜んだ。「やったー! 先輩、大好き!」と抱きついてくる彼女の温もりが、胸に染みた。

旅行の計画はすぐに進んだ。ネットで探したのは、静かな山奥にある小さな温泉旅館。露天風呂付きの部屋を予約し、週末の二泊三日で出発することにした。出発の日、サークルの他のメンバーには「家族旅行」と適当に言い訳して。駅で待ち合わせたあかりちゃんは、普段の地味な服装ではなく、かわいらしいワンピースを着ており、髪を下ろしていた。「先輩、どう? 似合う?」とくるっと回ってみせる彼女に、私は思わず「すごくかわいいよ」と本音を漏らした。電車の中で並んで座り、窓の外の景色を眺めながらおしゃべりする。彼女は私の肩に頭を預け、時折指を絡めてくる。からかいながらも、甘える仕草が自然で、旅の始まりから心が溶けていくようだった。

旅館に着いたのは夕方。部屋に入ると、畳の香りが広がり、窓からは山の緑が一望できた。まずは荷物を置いて、旅館の食堂で夕食を摂る。地元の食材を使った料理が並び、温かなスープや新鮮な野菜、焼き魚が美味しかった。あかりちゃんは箸を進めながら、「先輩とこうして一緒にいるの、夢みたい」と呟く。彼女の言葉に、私は「俺もだよ」と返した。食事が終わると、部屋に戻って浴衣に着替える。彼女の浴衣姿は、普段の地味さが嘘のように可憐で、襟元から覗く鎖骨が印象的だった。「先輩、似合ってる?」と聞かれ、私は頷きながら彼女の手を引いた。

夜が深まる頃、露天風呂へ向かった。貸し切り状態の湯船に浸かると、星空が広がっていた。湯の温かさが体を包み、疲れが溶けていく。あかりちゃんは隣に寄り添い、「先輩、肩貸して」と甘える。彼女の肌が触れ合う感触が、心地よい。湯気の中で彼女の顔を見つめていると、彼女が突然「先輩、私のこと、どう思ってるんですか?」と真剣な目で尋ねた。いつものはぐらかしが通用しない雰囲気だった。私は少し間を置いて、「好きだよ。あかりちゃんのことが」と初めて本心を口にした。彼女の目が潤み、「本当? じゃあ、もっと近くに来て」と囁く。湯の中で体を寄せ合い、唇を重ねた。柔らかな感触が、互いの想いを確かめ合うようだった。

部屋に戻ると、布団を並べて横になる。彼女は私の胸に顔を埋め、「旅行に来てよかった。先輩とずっと一緒にいたい」と言う。からかうような笑顔ではなく、素直な表情。私は彼女の髪を撫でながら、「俺もだ。もうはぐらかさないよ」と約束した。夜の静けさの中で、互いの体温を感じ合い、優しく触れ合う。彼女の息遣いが耳に心地よく、ゆっくりと時間をかけて愛を深めていった。肌と肌が触れ合うたび、彼女の小さな吐息が部屋に響く。彼女は私の背中に腕を回し、ぎゅっと抱きついてくる。その温もりが、心の隙間を埋めていくようだった。

翌朝、目覚めるとあかりちゃんはまだ眠っていた。窓から差し込む朝陽が彼女の寝顔を照らし、穏やかな表情が愛おしい。そっと起き上がり、朝食の準備をする旅館のスタッフの音が聞こえる。彼女が目を覚ますと、「おはよう、先輩」と微笑む。朝食を部屋で摂りながら、昨夜のことを振り返る。「先輩、幸せです」と彼女が言うと、私は「これからも一緒にいよう」と応じた。午前中は旅館の周りを散策した。近くの森を歩き、手を繋いで小川のせせらぎを聞く。彼女は花を摘んで私の髪に挿し、「似合うよ」と笑う。からかう仕草が、愛情の表れだとわかるようになった。

午後からはまた温泉に入り、のんびり過ごす。湯船で背中を流し合い、互いの体を丁寧に洗う。彼女の指先が優しく動き、くすぐったいような心地よさ。夕方には旅館の庭で写真を撮り合った。二人でポーズを取る姿が、まるで恋人同士のようだ。夜になると、再び部屋で語り合う。彼女の過去の話、サークルに入ったきっかけ、私への想いの始まり。すべてを聞きながら、私は自分の気持ちも明かす。曖昧だった関係が、ようやく本物の絆に変わっていく。

旅行の最終日、帰りの電車の中であかりちゃんは私の膝に頭を乗せて眠った。彼女の寝息を聞きながら、私はこれからのことを考えた。サークルに戻っても、この関係を大切にしよう。彼女をからかうのは変わらないけど、今度は愛情を込めて。旅館を後にする時、彼女が「また来ようね、先輩」と言うと、私は「もちろん」と約束した。この温泉旅行は、私たちの関係をあまく深めるきっかけになった。地味な後輩ちゃんの本当の魅力に、ますます惹かれていく日々が続きそうだ。