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「NTR事後報告2 after」

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静かな夜、街灯がぼんやりと照らす路地裏で、僕は彼女との待ち合わせ場所に立っていた。約束の時間はとっくに過ぎ、スマホの画面には彼女からの連絡もない。不安が胸を締め付ける中、背後から低く落ち着いた声が響いた。「彼女なら…もう帰ったよ。野球部の先輩たちと一緒にね。」

振り返ると、そこには見知らぬ上級生の男が立っていた。大学野球部のエース、佐藤先輩。鋭い目つきと自信に満ちた笑みが、僕の心に不穏な影を落とした。「どういう…ことですか?」僕の声は震えていた。佐藤先輩は淡々と、しかしどこか楽しげに話し始めた。

彼女が、学内で噂される「ある部屋」を覗いたところを野球部員に見つかり、連れ込まれたこと。その後、複数の部員たちと「自主的に」行動を共にしたこと。彼女がそんな場所に行ったなんて、信じられなかった。でも、先輩の言葉は冷たく、まるで事実を突きつける刃のようだった。

「証拠、見る?」先輩はスマホを取り出し、動画の再生ボタンを押した。そこには、彼女らしき姿が一瞬映り、すぐに画面が暗転した。動揺する僕に、先輩は畳みかけるように言った。「この動画と写真、野球部の連中に送る予定なんだよね。…でもさ、埋め合わせをしてくれるなら、消してやるよ。」

「埋め合わせ?」僕が聞き返すと、先輩はニヤリと笑った。「今から朝6時まで、俺の言うことを聞け。そしたら、このデータはなかったことにしてやる。彼女のためだろ?」

選択肢はなかった。彼女を守るため、僕は頷くしかなかった。

先輩の部屋に連れ込まれた瞬間、まるで別世界に足を踏み入れたような感覚に襲われた。薄暗い部屋、散らかった机、壁に貼られた野球部のポスター。空気が重く、息苦しかった。先輩は僕に近づき、静かに、しかし有無を言わさぬ口調で指示を下した。

その夜、僕は初めて知った。自分の心がどれほど脆いかを。身体を這う先輩の存在感、冷ややかな笑顔、言葉の端々に滲む支配的な気配。それらが僕の理性を少しずつ溶かしていった。彼女への想い、信頼、すべてが揺らぎ、頭の中は混乱でいっぱいだった。

何時間経ったのかわからない。夜が明け、放心状態で服を着直す僕に、先輩は突然、信じられない言葉を投げかけた。

「なあ、ドーテー君。」彼は笑いながら言った。「今までの話…彼女が寝取られたってやつ、全部嘘だよ。」

一瞬、時間が止まった。頭が真っ白になり、言葉の意味を理解するのに時間がかかった。「…え?」

「彼女、最初からこの話に絡んでない。俺が適当にでっち上げただけ。付き合ってくれて、楽しかったよ。ありがとな。」

佐藤先輩はそう言うと、軽い足取りで部屋を出て行った。残された僕は、床に座り込んだまま動けなかった。彼女がそんな部屋に行ったことも、野球部員たちと何かあったことも、すべて作り話だった。僕の恐怖も、屈辱も、必死に耐えた時間も、すべて先輩の掌の上で踊らされていただけだった。

窓の外では、朝日が静かに昇っていた。でも、僕の心はまだ夜の闇の中に沈んだままだった。あの部屋で起きたこと、先輩の言葉が、頭の中で何度も反響する。彼女に何もなかったとわかった安堵と、自分が弄ばれたことへの怒り、そして何より、信じてしまった自分の愚かさが、胸を締め付けた。

彼女に会ったら、何を話せばいい? あの夜のことは、誰にも言えない。