ボクのカノジョを寝取らないで!!
NTR’後’にフォーカスしたサークル・ドラムス元老院の大人気同人作品が待望の単行本化!
「アブカノ+」



「アブカノ+」
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NTRの“後”に焦点を当てたサークル・ドラムス元老院の大人気同人作品が、ついに待望の単行本化!!
大輝と藍瑠は、付き合って間もないカップル。まだお互いの存在に慣れず、照れくささと喜びが入り混じる日々を過ごしている。初めてのデートは街外れの小さな公園だった。ベンチに並んで座り、手を繋ぐだけで頰が熱くなる。藍瑠の長い髪が風に揺れ、大輝はそっとそれを耳にかけてやる。彼女の笑顔は、夕陽に染まって一段と輝いて見えた。
夜になると、二人は大輝の部屋で寄り添う。藍瑠は大輝の胸に耳を当て、心臓の音を確かめるように目を閉じる。初めて体を重ねた夜は、互いの息遣いが部屋に満ち、ぎこちない動きの中にも確かな愛情が宿っていた。大輝は藍瑠の肩を抱き、彼女の体温を感じながら「ずっと一緒にいよう」と囁く。藍瑠は小さく頷き、幸せに包まれる。
しかし、そんな穏やかな日常の裏側で、藍瑠のアルバイト先のカフェの店長が、彼女に執拗に迫っていた。店長は三十代半ばの男で、落ち着いた物腰とは裏腹に、藍瑠の無垢な魅力に目を付けていた。閉店後の片付け中、藍瑠が一人でいる隙を狙って近づき、甘い言葉をささやく。「君は特別だよ」と言いながら、肩に手を置く。その手は次第に大胆になり、藍瑠は戸惑いながらも、仕事の立場上強く拒めない。店長の視線は日増しに熱を帯び、藍瑠の心に小さな影を落としていく。
大輝は藍瑠の変化に気づき始める。デート中の彼女の笑顔が、時折曇る。帰りが遅くなる日が増え、理由を尋ねても曖昧に誤魔化される。心配になる大輝だが、藍瑠は「ただ疲れてるだけ」と言い張る。実は、店長の誘いがエスカレートし、藍瑠は断りきれずに二人きりの時間を過ごすようになっていた。店長の部屋で、強引に手を握られ、唇を奪われそうになる瞬間、藍瑠の心は揺らぐ。拒否したいのに、体が動かない。店長の経験豊富な言葉と触れ方が、藍瑠の未熟な心を少しずつ蝕んでいく。
物語は、NTRの“後”に焦点を当て、二人の関係が崩壊していく過程を克明に描く。大輝の無力感、藍瑠の罪悪感と快楽への傾倒、そして店長の狡猾な策略。甘酸っぱい恋の記憶が、苦い現実によって塗り替えられていく様子が、読者の胸を締めつける。
描き下ろしとして、藍瑠が完全に堕ちきる少し前の段階を描いた『アブカノ -歪欲の前奏曲-』を30ページ収録!! このパートでは、藍瑠の心の葛藤が頂点に達する。店長の誘惑に抗おうとする藍瑠の姿と、徐々にその魅力に引き込まれていく過程が、細やかな心理描写で表現される。大輝との純粋な愛と、店長の禁断の誘いの狭間で揺れる藍瑠の表情は、切なくも魅力的だ。
サークル・ドラムス元老院の繊細な筆致と、感情の機微を捉えたストーリーテリングが光る本作。NTRの後味の悪さと、それでも目が離せない中毒性をお楽しみください。

