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「寝取られた人妻と寝取られる人妻3」

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「寝取られた人妻と寝取られる人妻3」

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夜の山間の温泉宿は、静寂に包まれながらも、どこか妖しい空気を漂わせていた。露天風呂の湯気が立ち上る中、歩美と由美子の二人の女性は、思いもよらぬ状況に身を置いていた。町内会の親睦旅行として訪れたこの場所は、彼女たちにとって、日常の穏やかな暮らしから遠く離れた非現実の舞台だった。

歩美は、穏やかで控えめな性格の28歳。夫と二人で小さなアパートに暮らし、町内会の活動にも積極的に参加していた。由美子は、明るく社交的な34歳で、夫の転勤に伴いこの町に引っ越してきたばかり。二人は町内会の集まりで知り合い、すぐに意気投合していた。しかし、この夜、彼女たちの絆は予期せぬ試練にさらされていた。

夕食の席で、町内会の男性たちに勧められるまま、歩美と由美子はお酒を口にした。普段はあまり飲まない二人だったが、和やかな雰囲気と「せっかくの旅行だから」との言葉に流され、グラスを重ねていた。さらに、誰かが冗談半分に差し出した「元気が出るドリンク」と称する飲み物を、疑うことなく飲んでしまった。それが、彼女たちの身体に熱い波を呼び起こすきっかけだった。

露天風呂でのひとときは、最初はただの解放感に満ちた時間だった。星空の下、温泉の温もりに身を委ね、日常の疲れを癒すはずだった。しかし、男性たちの軽い冗談が次第に大胆になり、雰囲気が変わり始めた。二人は戸惑いながらも、どこかで断り切れない自分を感じていた。温泉の湯気と酒の酔いが、判断力を鈍らせていたのかもしれない。気がつけば、彼女たちは男性たちと親密な時間を過ごしてしまっていた。心の奥底では抵抗があったものの、身体は熱に浮かされ、流されるままに夜が過ぎていった。

部屋に戻った後も、熱気は冷めることがなかった。畳の上に敷かれた布団は、乱れたまま放置されていた。町内会長の声が低く響き、場の空気を支配していた。彼は恰幅の良い50代の男性で、普段は温厚で頼りがいのある存在だったが、この夜は別人のように力強く、自信に満ちていた。歩美と由美子は、互いの視線を避けながらも、同じ空間で同じ感情に飲み込まれていた。羞恥と後悔が胸を締め付ける一方で、身体はまだ火照り、理性と本能の間で揺れ動いていた。

由美子は、夫の笑顔を思い浮かべながら、胸の内で小さく謝った。彼女の夫は穏やかで誠実な男性で、いつも彼女を支えてくれる存在だった。一方の歩美は、夫との平凡だが幸せな日々を思い出し、涙がこみ上げそうになるのを必死に堪えた。それでも、部屋に満ちる熱気と、男性たちの抑えきれない欲望の前に、二人は抗う術を見つけられなかった。

夜が深まるにつれ、歩美と由美子の心は複雑に絡み合っていた。自分たちの置かれた状況への戸惑い、夫への裏切り感、そしてどこかで感じる解放感。彼女たちは互いに言葉を交わすことなく、ただ同じ空間で同じ時間を共有していた。布団の上で響く物音、抑えきれぬ息遣い。すべてが、日常では決して味わえない異様な現実だった。

やがて、夜明けが近づくころ、部屋は静寂を取り戻した。歩美と由美子は、疲れ果てた身体を布団に横たえ、互いに目を合わせなかった。心のどこかで、この夜の出来事が二人の人生にどんな影を落とすのか、考えることさえ恐ろしかった。それでも、朝日が差し込む頃には、彼女たちは再び日常の顔をまとい、町内会の仲間たちと共に笑顔で朝食の席に着くのだろう。だが、その笑顔の裏には、決して消えない記憶が刻まれていた。

この夜の出来事は、歩美と由美子の心に深い傷を残しつつも、どこかで新たな自分を発見させるきっかけでもあった。彼女たちは、この経験をどう受け止め、どんな未来を選ぶのか。答えはまだ、霧の中に隠れているようだった。