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▶【新刊】「夏休みは田舎で綾乃さんに甘えたい。」ひぐま屋

「夏休みは田舎で綾乃さんに甘えたい。」

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「夏休みは田舎で綾乃さんに甘えたい。」

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夏の陽射しが容赦なく照りつける頃、都会の喧騒に疲れた高校生のナオは、毎年恒例の夏休みを田舎の叔母・綾乃の家で過ごすことになった。ナオの両親は海外出張で不在、妹も祖父母宅へ預けられたため、ナオ一人きりでのこの旅は、特別な意味を帯びていた。叔母の家は、山々に囲まれた小さな集落にあり、川のせせらぎとセミの鳴き声がBGMのように響く、穏やかな場所だ。ナオは幼い頃からここで夏を過ごし、綾乃叔母の優しい笑顔に癒されてきた。あの頃の思い出は、今もナオの心に鮮やかに残っている。

綾乃叔母は、ナオの母の妹で、今年35歳。独身のまま、地元の小さな喫茶店を一人で切り盛りしている。黒髪を緩やかにウェーブさせたセミロング、穏やかな瞳に柔らかな微笑みが浮かぶ姿は、まるで絵画から抜け出たような美しさだ。ナオにとって、綾乃はただの叔母ではない。小学校高学年の頃、夏の夕暮れに二人で川辺を散歩した日、綾乃の優しい手がナオの頭を撫でた瞬間、心に甘い疼きが生まれた。あれがナオの初恋だった。今もその想いは色褪せず、夜毎に胸を締めつける。都会の同級生たちとは違う、大人びた魅力に、ナオは密かに胸を焦がしていた。今回の夏休み、叔母の家に着いた瞬間、綾乃の変わらぬ笑顔を見て、ナオの心臓は高鳴った。「ナオ、久しぶりね。たくさん遊ぼうね」と、綾乃の声は柔らかく、ナオの頰を優しく撫でる。その感触に、ナオは頰を赤らめ、荷物を運びながら「う、うん…叔母さん」と小さく答えるのが精一杯だった。

初日の夕食は、綾乃の手料理が並ぶ温かな食卓。地元産の新鮮な野菜の煮物、川魚の塩焼き、叔母自慢の自家製アイスクリーム。食事が終わると、綾乃はナオを庭のハンモックに誘った。星空の下、二人は昔話に花を咲かせる。「ナオ、大きくなったわね。もう私の背も追い越したじゃない」と綾乃が笑う。ナオは照れくさく「叔母さんが若々しいんだよ」と返す。夜風が心地よく、叔母の肩がそっと寄り添う感触に、ナオの心はざわめいた。翌日からは、二人の夏が本格的に始まった。朝は一緒に畑仕事。綾乃のエプロン姿で土を耕す姿に、ナオはつい見とれる。昼は川で水遊び。綾乃の水着姿は、ナオの想像を超える優美さで、波打ち際でじゃれ合ううちに、手が触れ合うたび電流のような喜びが走った。夕方は喫茶店の手伝い。客のいないカウンターで、綾乃が淹れるアイスコーヒーを飲みながら、互いの近況を語り合う。ナオは学校の話を、綾乃は一人暮らしの寂しさを。言葉の端々に、互いの想いが滲み出ていた。

そんな穏やかな日々が続く中、三日目の夜、事件は起きた。古い木造の家には一つのお風呂しかない。叔母の家に着いた当初、ナオは一人で入るつもりだったが、綾乃が「昔みたいに、一緒に入ろうよ。夏の風物詩じゃない」と無邪気に提案したのだ。幼い頃は当然だったが、今のナオにとって、それは甘い試練。心臓が爆発しそうになりながら、「え、う、うん…いいよ」と頷く。湯船は薪ストーブで温められた天然の湯。湯気が立ち込める中、綾乃が先に湯に浸かる。ナオはタオルで体を隠し、そっと入る。狭い湯船で、二人の肩が触れ合う。綾乃の肌は湯上がりでほんのりピンクに染まり、湯気がその柔らかな曲線を優しく包む。「ナオ、背中流してあげる」と綾乃が石鹸を手に取る。ナオの背中に優しい泡が滑る感触に、体が震えた。「叔母さん、今度は僕が…」とナオが手を伸ばすと、綾乃の肩に触れる。そこから、すべてが変わった。

綾乃の体は、温かく柔らかかった。ナオの手は自然と、叔母の胸元へ。叔母の豊かな膨らみが、指先に優しく沈む感触。綾乃は驚いたように息を呑み、しかし拒まない。代わりに、叔母の手がナオの頰を包み、唇がそっと重なる。湯気のヴェールに守られた、二人のキスは甘く、深かった。「ナオ…ずっと、こんな気持ちだったの?」綾乃の囁きに、ナオは頷く。「叔母さんが、僕の初めての恋なんだ」。その夜、お風呂から上がった二人は、叔母の寝室で体を寄せ合う。綾乃の指がナオの胸を優しくなぞり、ナオの手が叔母の腰を抱く。互いの体温が溶け合い、吐息が絡み合う。叔母の柔らかな肌がナオを包み、ゆっくりと、二人は一つのリズムを刻む。痛みより喜びが勝り、ナオは叔母の名を呼びながら、想いをすべて注いだ。綾乃もまた、涙を浮かべてナオを抱きしめる。「私も…ナオを愛してるわ」。

翌朝、朝陽が寝室を照らす。二人は照れくさく笑い合い、昨夜の余韻に浸る。夏休みはまだ続く。川辺でのキス、畑での抱擁、夜の星空の下での約束。叔母と甥の関係を超え、二人は恋人として夏を謳歌した。ナオの初恋は、甘い実を結び、永遠の記憶となった。

この物語は、カラー漫画32ページで描かれます。鮮やかな夏の色彩、繊細な表情の変化、温かなタッチのイラストで、二人の心の揺らぎを丁寧に表現。ページごとに、日常のささやかな喜びから、夜の情熱的な瞬間まで、読者の心を優しく掴みます。田舎の風情あふれる背景が、純粋な愛の深みを際立たせます。夏の終わりに、ナオは都会へ帰るが、心は永遠に綾乃叔母の元に。切なくも美しい、禁断のラブストーリーです。