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▶【新刊】「親友二人が婚約したので、寝取ってみました。」やまなし娘。

「親友二人が婚約したので、寝取ってみました。」

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「親友二人が婚約したので、寝取ってみました。」

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大学時代からの親友、高雄と英美の婚約祝いの夜。華やかなレストランでの乾杯も束の間、複雑な思いが胸を締め付ける。英美――ずっと心の奥で愛し続けた女性。彼女の笑顔を、高雄と並ぶ姿を見つめながら、俺は祝福の言葉を口にしていた。だが、心のどこかで、疼くような未練が消えなかった。

高雄は日頃の疲れからか、ソファで深く眠り込んでしまった。残された俺と英美は、ワイングラスを手に、二人きりの飲み会へと流れていく。話題は自然と大学時代へ。サークルの合宿、深夜まで語り合った夢、ふざけ合ったあの頃の記憶。英美の笑顔が、昔と変わらず眩しくて、胸が締め付けられる。

「あの頃みたいだね」と英美が呟く。俺は頷きながら、彼女の瞳に宿る懐かしさに心が揺れる。すると、突然、彼女がグラスを置いて俺を見つめた。「私、愁くんのことが好きだったの」と、静かな声で爆弾を投下した。「ねえ……今だけ、あの頃に戻らない?」

言葉に息を呑む。彼女は高雄が眠るソファのすぐ横で、俺に唇を重ねてきた。熱く、濃厚なキス。理性が「親友を裏切るな」と叫ぶが、英美の柔らかな吐息と、ずっと抑えていた想いが俺を飲み込む。「今だけ、だから」と彼女が囁く。その一言で、俺の理性は脆くも崩れ落ちた。

背徳の夜が始まった。寝室、浴室、リビング――家中のあらゆる場所で、抑えきれなかった欲望が爆発する。学生時代に叶わなかった想いが、熱い一夜となって燃え上がる。英美の肌、吐息、絡み合う時間。全てが夢のようで、なのにあまりにも現実的だった。

それでも、これは「今だけ」のノスタルジーのはずだった。一夜限りの過ちのはずだった。だが、快楽と再燃した想いに抗えず、俺たちの心はどこへ向かうのか。知ってしまったこの熱は、もう元には戻れないのかもしれない。