「おとなりの人妻(35) 〜歳の差なんて(上)〜」



「おとなりの人妻(35) 〜歳の差なんて(上)〜」
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「はじめまして、隣に引っ越してきた北小路です。よろしくお願いします」 柔らかな笑顔とともに、彼女はそう言って軽く頭を下げた。「今日は引っ越しのご挨拶に伺いました」
白いブラウス越しに透ける漆黒のブラ、そしてそこから覗く豊かな谷間。隣に引っ越してきた北小路えりなさん(35歳)は、大学生の僕にはあまりにも眩しすぎる色香を放っていた。彼女の声は穏やかで、ほのかに甘い香水の香りが漂ってくる。少し疲れたような、でも優しさに満ちた瞳が、僕の心を一瞬で掴んだ。こんな女性が隣に住むなんて、まるで夢のようだった。でも、彼女が既婚者だと知った瞬間、その夢は叶わぬものだと悟った。それでも、一目見ただけで、僕はえりなさんに心を奪われてしまった。
その日の夜、薄いアパートの壁越しに、彼女と旦那の声が聞こえてきた。最初はただの会話かと思った。でも、次第にその声は荒々しく、異様なものに変わっていく。
「ほら、もっと喉を締めろよ!」 男の低い声が響く。「んっ…!」 えりなさんの声らしきものが、苦しげに漏れる。 「35歳にもなって、夫を満足させられないのか!」 男の言葉は鋭く、まるで刃のようだった。「んむ…!」 えりなさんの声は、どこか切なげで、僕の胸を締め付けた。
なんだこれ…。なんでこんなものを聞かなきゃいけないんだ! 頭では拒絶しながら、なぜか体は熱くなり、心臓がドクドクと高鳴る。昼間のえりなさんの笑顔が脳裏に浮かぶ。あの優しい瞳、柔らかな声。なのに、今聞こえるのは彼女の苦しそうな声と、男の冷たい怒号。こんな現実に、僕の心は乱れ、訳のわからない感情が渦巻いた。
「こっちは明日も仕事なんだぞ!」 男の声がさらに大きくなる。「妻の役目を果たせないなら、離婚だからな!」 えりなさんの声は、言葉にならない呻きに変わっていた。
僕はベッドに倒れ込み、目を閉じた。昼間の彼女の笑顔が、頭から離れない。あの瞬間、彼女は幸せそうに見えたのに。壁の向こうの現実は、僕の想像を残酷に裏切った。それでも、なぜか僕の体は反応してしまう。自分でも理解できない衝動に、股間はかつてないほど熱を帯びていた…。

