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▶【新刊】「校舎の向かいのマジックミラー 学友が見える窓の内側で私達は全裸になって弄ばれるの…」がらくた少女

「校舎の向かいのマジックミラー 学友が見える窓の内側で私達は全裸になって弄ばれるの…」

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「校舎の向かいのマジックミラー 学友が見える窓の内側で私達は全裸になって弄ばれるの…」

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アリアと桐子は、大学を卒業して数年が経つ20代の親友同士。彼女たちは、かつて通った学び舎の向かいにある古びたマンションの一室を借り、週末ごとにそこで過ごすのが習慣になっていた。その部屋の大きな窓は、特殊なガラスでできており、外からは中が見えない一方で、室内からはかつての学び舎のキャンパスが一望できた。この「一方通行の窓」は、彼女たちにとって特別な場所だった。そこから見える若々しい学生たちの笑顔や活気ある様子は、過ぎ去った青春の日々を思い起こさせ、どこか懐かしく、切ない気持ちにさせる。

ある週末、アリアと桐子はいつものようにその部屋でくつろいでいた。窓の外には、学生たちがクラブ活動に励む姿や、友達同士で談笑する様子が広がっている。アリアはコーヒーを手に、窓辺に立ちながら呟いた。「ねえ、桐子。あの頃って、毎日がキラキラしてたよね。なんか、今見ると羨ましくなるよ。」桐子はソファに寝転がりながら、笑顔で答えた。「うそ、めっちゃ楽しそうに生きてるじゃん、アリアだって。ほら、この部屋だって、私たちの秘密基地みたいで最高でしょ?」

この部屋は、彼女たちにとってただの懐古の場ではなかった。実は、最近になって二人はこの部屋で新しい趣味を見つけていた。それは、窓の外のキャンパスを眺めながら、過去の自分たちと今の自分を重ね合わせて語り合うこと。時には、かつての友人たちとの思い出を振り返り、時には将来の夢を語り合う。そんな時間の中で、彼女たちは互いの本音や弱さをさらけ出し、深い絆を築いていた。

しかし、この部屋には一つだけ気になる特徴があった。窓に使われている特殊なガラスは、天候によってその効果が不安定になることがあるのだ。晴れた日や強い光が当たると、反射の加減で外から室内がうっすら見えてしまう瞬間があった。アリアはそれを少しドキドキしながら楽しんでいた。「ねえ、桐子、もしさ、この窓が急に透明になったらどうする? 外から丸見えだよ?」と冗談めかして言うと、桐子は笑いながら枕を投げつけた。「やめてよ、めっちゃ恥ずかしいじゃん! でも、なんかスリルあるよね、そういうの。」

ある日、いつものように二人が部屋で過ごしていると、空が急に曇り始めた。雷鳴が遠くで響き、雨がパラパラと降り出す。すると、窓のガラスが微妙に光を反射し、室内の様子が外からほんの少し見えるような気がした。アリアは少し焦りながらカーテンを閉めようとしたが、桐子は「ちょっと待って! なんかこのドキドキ、嫌いじゃないかも」と笑いながら止めた。二人は顔を見合わせ、まるで子供の頃のいたずらを思い出すように笑い合った。

その瞬間、部屋のドアがノックされ、共通の友人であるタケルとユウトがやって来た。二人はアリアと桐子の大学時代の仲間で、時折この部屋に集まっては思い出話に花を咲かせていた。タケルはギターを持ち込み、ユウトは手作りのお菓子を差し入れに持ってきた。「お前ら、こんな天気でもここで遊んでるの? 相変わらずだな!」とタケルが笑うと、アリアは「だって、ここが一番落ち着くんだもん」と答えた。

四人は窓の外のキャンパスを眺めながら、昔話に浸った。タケルが「そういえば、あの頃のアリア、いつも遅刻してたな」とからかうと、桐子が「でも、いつも笑顔で誤魔化してたよね!」と付け加え、部屋は笑い声で満たされた。雨が強くなる中、窓の外では学生たちが慌てて建物の中に避難していく。その様子を見ながら、ユウトがふと言った。「この窓、なんか不思議だよな。外からは見えないはずなのに、なんかこっちが全部見られてる気分になる瞬間があるよね。」

アリアと桐子は顔を見合わせ、くすっと笑った。この部屋は、彼女たちにとってただの懐かしい場所ではなく、自分自身と向き合うための特別な空間だった。外の世界と隔てられたその一室で、彼女たちは過去と現在をつなぎ、互いの存在に支えられながら、新しい一歩を踏み出す勇気を見つけていくのだった。