「風俗行ったら、仲のいい女友達が働いてた。」
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主人公の悠斗(22歳)は、大学を卒業後、地元の小さな広告会社に就職したばかりの青年。忙しい日々の中で、ストレス解消と好奇心から、友人の勧めで初めて「特別なリラクゼーション店」を訪れることにした。少し緊張しながらも、どんな出会いが待っているのかと胸を高鳴らせ、店へと足を踏み入れる。
店内は落ち着いた雰囲気で、薄暗い照明と心地よい音楽が漂う。悠斗は受付で簡単な手続きを済ませ、個室に案内される。そこに現れたのは、驚くべきことに、彼の大学時代からの親友である彩花(22歳)だった。彩花は悠斗のサークルの後輩で、いつも明るく気さくに話しかけてくる存在。卒業後も時折連絡を取り合う仲だったが、最近は忙しさから疎遠になっていた。彼女がこんな場所で働いているなんて、悠斗は想像もしていなかった。
「悠斗!? なんでここに!?」
彩花の驚いた声が部屋に響く。悠斗も言葉を失い、気まずい空気が流れる。しかし、彩花はすぐにいつもの笑顔を取り戻し、「まあ、せっかく会えたんだし、楽しく過ごそうよ!」と軽い調子で言う。彼女のプロフェッショナルな態度に、悠斗は戸惑いつつも少し安心する。彩花は「ここではお客さんとして接するから、安心して」と笑い、普段の彼女とは少し違う、大人の落ち着きを見せる。
二人はぎこちないながらも会話を始める。彩花はなぜこの仕事を選んだのかを少しずつ話し始める。大学卒業後、夢だったイラストレーターの道を目指していたが、生活のために安定した収入が必要だったこと、夜の仕事なら時間を有効に使えると考えたことを打ち明ける。悠斗は彼女の前向きな姿勢に感心しつつ、親友がこんな選択をしていたことに複雑な気持ちを抱く。
時間が進むにつれ、彩花の気遣いとユーモアで、悠斗の緊張もほぐれていく。二人は昔話に花を咲かせ、大学時代のサークル活動やバカバカしい思い出を笑い合う。彩花は「悠斗って、昔から真面目すぎるんだから。もっとリラックスして楽しんでよ」と茶化し、まるでいつもの友人同士のような雰囲気に戻っていく。しかし、部屋の雰囲気や彩花の新しい一面に、悠斗は彼女を「ただの友達」以上の存在として意識し始める。
やがて、彩花は「特別なサービス」を提供するタイミングが来たと告げる。悠斗は戸惑い、彼女をそんな目で見ることに抵抗を感じるが、彩花は「プロとして、ちゃんと満足させてあげるよ」と笑顔で言う。彼女の自信と優しさに、悠斗は心を許しつつも、友情と新たな感情の間で揺れ動く。結局、彩花のペースに引き込まれ、二人は心を通わせるひとときを過ごす。
時間が終わり、店を出る際、彩花は「また会おうね、でも次は普通のカフェで!」と笑って送り出す。悠斗は彼女の強さと新たな一面を知り、ただの親友以上の特別な感情を抱き始める。一方、彩花もまた、悠斗との再会で自分の選択に少し自信を持てた様子。物語は、二人が再び日常で会う約束を交わし、それぞれの道を歩み続ける姿で幕を閉じる。
悠斗は帰路につきながら、彩花の笑顔と彼女の生きる姿を思い出し、友情と新たな感情が交錯する複雑な心境を抱く。この出会いが、二人にとって新たな関係の始まりとなるのか、それとも一夜の特別な思い出として残るのか――それはまだ誰にもわからない。

