『転生して雑魚ゴブリンになった俺、欲求不満聖女に精力尽きるまで搾られた件』
第一章:異世界転生と、緑色の最弱体
都内のIT企業でシステムエンジニアとして多忙を極めていた青年・拓真(たくま)は、連日の過労の末に意識を失い、気づけば見知らぬ暗い洞窟の中で目覚めていた。
自分の手を見つめると、そこには人間のものではない、緑色の小さな皮膚と尖った爪。水たまりに映った姿は、あらゆるファンタジー世界において最弱のモンスターとして知られる「雑魚ゴブリン」そのものだった。
「嘘だろ……異世界転生して、なんでよりによってゴブリンなんだよ……!」
特別なチート能力も付与されず、腕力も知識も人間の頃よりはるかに劣る貧弱な体。いつ他の凶暴な魔物や冒険者に倒されてもおかしくない過酷な状況の中、拓真は途方に暮れていた。
そんなある日、洞窟の奥深くで事件が起きる。
人間の冒険者パーティーに追われ、傷を負った一人の美しい女性騎士が逃げ込んできたのだ。彼女の名はエレノア。聖騎士団の最年少隊長を務めるほど優秀でありながら、凛とした美しさと気品を兼ね備えた、王国でも名高い剣士だった。
しかし、彼女は仲間の裏切りに遭い、毒の塗られた刃で傷を負わされ、動くことすらままならない絶体絶命のピンチに陥っていた。
第二章:小さな手と、芽生えた信頼
物陰から様子をうかがっていた拓真だったが、動けないエレノアに向かって凶暴な巨大蜘蛛の魔物が襲いかかるのを目撃する。
(ダメだ……放っておけない!)
拓真は雑魚ゴブリンとしての弱小な体を顧みず、前世のエンジニアとしての知識と機転をフル活用した。洞窟内の粘着性のある糸や可燃性のキノコを組み合わせ、小さな爆発と罠を仕掛けて巨大蜘蛛を撃退することに成功する。
傷つき動けないエレノアのもとへ駆け寄る拓真。エレノアは最初、ゴブリンである拓真を警戒して剣を向けようとしたが、拓真が健気に薬草を摘んできて手当てをし、泥水を濾過したきれいな水を運んでくる姿を見て、その瞳から敵意が消えていった。
「あなた……ゴブリンなのに、どうして私を助けるの……?」
拓真は言葉を発することができないため、地面に木枝で必死に文字を書いた。
『助けたいから。あなたは、大切な命だから』
稚拙な文字で書かれた温かな言葉に、冷酷な戦場で生きてきたエレノアの心は強く揺さぶられた。
言葉の壁と種族の壁を超え、暗い洞窟の中で二人の不思議な「介抱生活」が始まった。拓真は最弱の体を使いながら、エレノアのために木の実を集め、温かいスープを作り、彼女が回復するまで不眠不休で寄り添い続けた。
第三章:種族を超えた情熱と、追撃者たちの陰謀
数週間が経ち、エレノアの傷は順調に回復していった。
甲斐甲斐しく世話を焼く小さなゴブリンの拓真に対し、エレノアはいつしか一人の男性に対するような甘い愛情と恋心を抱くようになっていた。
「拓真(たくま)……そう呼んでいいかしら。あなたと過ごすこの時間が、私にとって生涯で一番あたたかくて、愛おしい時間なの」
エレノアは華奢な体で小さな拓真を抱き寄せ、その頬にそっと自分の頬を寄せた。服越しに伝わるエレノアの柔らかい体温と、早鐘のように打ち鳴らされる心臓の鼓動。拓真もまた、自分を怪我人としてではなく、一人のパートナーとして心から信頼し愛してくれるエレノアに対し、胸が張り裂けそうなほどの愛おしさを募らせていた。
しかし、平穏な時間は長く続かなかった。
エレノアを陥れた裏切りの冒険者たちが、彼女の命を完全に絶つために洞窟の奥深くへと押し寄せてきたのだ。
「エレノア、いたぞ! 追いつめたぞ……なんだその不格好なゴブリンは!?」
あざ笑う裏切り者たち。エレノアは剣を構えようとしたが、病み上がりの体に強い負担がかかり、その場に膝をついてしまう。
「エレノアさんには……指一本触れさせない!」
拓真はエレノアの前に立ちはだかった。小さく不細工なゴブリンの体。剣の一振りで吹き飛ぶような最弱の存在。それでも拓真は逃げなかった。洞窟の構造を利用したトラップを次々と起動させ、命がけで裏切り者たちの足止めを引き受けたのだった。
第四章:真実の愛と、解けた姿
「やめろ! 拓真! 私のために死なないで……っ!」
エレノアの叫びが洞窟内に響き渡る。
ボロボロになりながらも、一歩も引かずに自分を守り続ける拓真の姿を見たエレノアの中で、愛の情熱が爆発した。彼女は全身の力を振り絞って立ち上がると、一閃の剣技で裏切り者たちを打ち払い、倒れ込む拓真の体を強く強く抱きしめた。
大粒の涙を流しながら、エレノアは拓真の小さな額にそっと唇を重ねた。
「私を愛してくれてありがとう……姿なんて関係ない。あなたがどんな姿でも、私はあなたを永遠に愛します!」
その瞬間、眩いばかりの聖なる光が二人を包み込んだ。
真実の愛の誓いと、聖騎士であるエレノアの強い祝福が奇跡を起こしたのだ。拓真を縛り付けていたゴブリンの呪いが解け、光の中から現れたのは、人間としての本来の精悍な姿を取り戻した拓真の姿だった。
「え……? 拓真……なの……?」
驚くエレノアの肩を、拓真は人間としての大きな手で優しく包み込み、深く見つめ返した。
「エレノアさん、ずっと言葉で伝えたかった……。僕を選んでくれてありがとう。これからは、人間の姿で……僕の命が尽きるまで、あなたを守り続けます」
「拓真……っ!」
二人は溢れ出る愛おしさを抑えきれず、深く熱く抱き合った。
異世界で「最弱のゴブリン」として巡り合い、困難を乗り越えて掴み取った本物の愛。種族の壁を越えた二人が紡ぎ出す甘く確かな物語は、新しく始まる素晴らしい世界の中で、永遠に眩しい光を放ち続けていくのだった。
『転生して雑魚ゴブリンになった俺、欲求不満聖女に精力尽きるまで搾られた件』
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