『生意気メイドにばかにされながらえっちする話2』




『生意気メイドにばかにされながらえっちする話2』
第一章:冴えない御曹司と、完璧すぎるメイド
大手インテリアメーカーの社長令息でありながら、口下手で自分に自信が持てない拓海(たくみ)は、都内の静かな一軒家で一人暮らしをしていた。
親の言いつけで、拓海の身の回りの世話をするために派遣されてきたのは、専門の執事学校を首席で卒業したというメイドの凛(りん)だ。
黒のクラシックなメイド服を完璧に着こなし、掃除も料理も一瞬でこなす凛。しかし、彼女には拓海に対してだけ見せる、致命的な態度があった。
「拓海様、またこんな所で居眠りですか? お仕事の書類も途中で放り出して……本当、手がかかるお坊ちゃんでいらっしゃいますね」
「凛……一応、僕が君のご主人様なんだけど……」
「ええ、存じ上げておりますよ? ただ、あまりにも頼りなさすぎて、つい本音が口から滑り出てしまうだけです。ふふっ」
クスッと小悪魔のように微笑み、拓海を小小バカにする凛。拓海が何か言い返そうとしても、凛は「はいはい、口を動かす前に手を動かしましょうね」と、軽やかに拓海のおでこを人差し指で小突いてあしらってしまう。
ビジネスでも私生活でも要領が悪く、周囲から軽く見られがちな拓海にとって、凛の生意気な煽りやバカにしたような態度は、悔しくもあり……そして不思議と、嘘偽りのない自分を見てくれているような妙な居心地の良さを感じさせていた。
第二章:失敗だらけの夜と、冷たい紅茶の温もり
ある日の夕方、拓海は重要なプレゼン資料の作成で大失敗をし、意気消沈して帰宅した。自分の不甲斐なさに落ち込み、自室のソファーで頭を抱えて落ち込む拓海。
そこへ、静かにドアが開いて凛が紅茶を運んできた。
「あらあら、拓海様。今日は一段と情けないお顔をされていますね。プレゼン、ボロボロだったのですか?」
「……凛、頼むから今夜は放っておいてくれ。自分でも情けないって分かってるんだ」
自暴自棄ぎみに顔を背ける拓海。いつもなら「バカですねぇ」と笑って追い打ちをかけてくるはずの凛だったが、今夜は静かにトレイをテーブルに置くと、拓海の真隣に腰を下ろした。
「……バカですね、本当に」
いつもの意地悪なトーンとは違う、どこか低く柔らかい声。凛は拓海の顔をのぞき込むと、大きめのハンカチを出して、拓海の目元を優しく拭った。
「私が毎日どれだけ拓海様のお世話をしてると思ってるんですか? 拓海様がどれだけ影で努力して、真面目に仕事に向き合っているか……私以上に知っている人間はいませんよ」
「凛……?」
「周囲の評価なんてどうでもいいんです。私が……凛が、拓海様の努力を一番認めて差し上げますから。だから、そんな情けない顔しないでください」
いつも拓海をバカにしていたはずの凛の瞳には、うっすらと涙が浮かんでいた。自分の不甲斐なさを一番理解し、誰よりも自分の努力をそばで見守ってくれていたのは、他ならぬ凛だったのだ。
第三章:素直になれない距離感と、反撃の言葉
その夜を境に、二人の間の「バカにし合い」の質が変わり始めた。
「拓海様、今日のスーツのコーディネート、少し野暮ったいですよ。私に選ばせないなんて、10年早いのでは?」
「生意気言うなよ。……でも、凛が選んでくれたネクタイなら、つけてあげてもいいけど」
「……っ! な、なんですその上から目線は! 生意気なのは拓海様の方です!」
拓海が少しずつ自信を持ち始め、凛の煽りに対して余裕を持って返せるようになると、凛の方が顔を真っ赤にして狼狽えることが増えた。
拓海が仕事で成果を上げ、他の女性社員からお礼の品をもらってきた日、凛は露骨に眉をひそめ、紅茶を少し乱暴にテーブルに置いた。
「拓海様、浮かれていらっしゃるところ申し訳ありませんが、そのお菓子、賞味期限が近いですからさっさと召し上がったらどうですか?」
「凛……もしかして、焼きもち? 僕のことバカにしてたくせに」
「や、焼きもちだなんて! バカバカしい! 私が拓海様なんかに、そんな感情抱くわけないでしょう!?」
真っ赤になって取り乱す凛。完璧なメイドの仮面が剥がれ落ち、一人の素直になれない可憐な女性としての素顔が露わになる。その姿があまりにも愛おしく、拓海は自室の壁際まで凛を追い詰めた。
第四章:従順な降伏と、ふたりだけの約束
逃げ場を失い、拓海の胸元に閉じ込められた凛。
「拓海……様……? 近いです……」
「いつも僕をバカにして、上から目線でからかってたろ? 今度は僕の番だ」
拓海は凛の華奢な肩をそっと抱き寄せ、耳元で静かに囁いた。
「僕をバカにしていいのは、世界中で凛だけだよ。……それから、凛を一番幸せにできるのも、僕だけだ。……僕の側に、ずっといてほしい」
不器用だった御曹司からの、力強く真摯な愛の告白。
凛は一瞬目を見開いた後、観念したように小さくため息をつき、拓海の胸元にぽてんと頭を預けた。
「……本当にバカ。気づくのが遅すぎますよ……」
凛の手が、拓海のジャケットの裾をぎゅっと強く掴み返した。
「私が拓海様をバカにしてたのは……そうでもしないと、自分が拓海様のこと、好きで好きでたまらないのがバレちゃうからじゃないですか……」
生意気な態度の裏に隠されていた、凛のいち途で甘い本音。拓海は愛おしさを抑えきれず、凛の身体を強く抱きしめ返した。服越しに伝わる凛のあたたかな体温と、早鐘のように打つふたりの心臓の鼓動。
「これからは、ご主人様として……ううん、一人の男として、凛を絶対に離さない」
「ふふっ、言いましたね? なら、一生私にバカにされる覚悟、しておいてくださいね……ご主人様」
涙を浮かべながら、世界で一番愛おしそうに微笑む凛。
生意気なメイドと頼りない御曹司。からかいから始まった二人の恋は、どんな言葉よりも甘く確かな絆となって、これからの日常をあたたかく満たしていくのだった。
『生意気メイドにばかにされながらえっちする話2』
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