PR

▶【新刊】「【ハメ撮り(睡】 芳野深紀(24) 元部下、新婚、 私服とスーツで」pale scarlet

「【ハメ撮り(睡】 芳野深紀(24) 元部下、新婚、 私服とスーツで」

無料サンプルはこちら

 

 

 

 

 

「【ハメ撮り(睡】 芳野深紀(24) 元部下、新婚、 私服とスーツで」

▶ 続きはこちら

 

 

 

 

 

 

 

 

==================================

アラフォーで独身の甲斐田誠司に、初めて新卒の部下が配属された。彼女の名は吉野深紀。整った顔立ちに、すらりとしたスタイル。社内の誰もが振り返るほどの美貌を持つ彼女に、甲斐田は出会った瞬間に心を奪われた。普段は冴えない中年男として日々を過ごしていた彼にとって、深紀の存在はまるで灰色の日常に差し込んだ一筋の光だった。

ある日、深紀が残業中にこぼした「甲斐田さん、頼りになりますね」という一言。それが彼の運命を狂わせた。単なる社交辞令を、甲斐田は自分への好意だと勘違い。舞い上がった彼は、深紀に過剰なアプローチを繰り返した。休憩時間に高価なコーヒーを差し入れ、休日にプライベートなメッセージを送りつけ、しまいには食事に誘うまでに至った。しかし、深紀の反応は冷淡だった。彼女の拒絶は明確で、甲斐田の行動はすぐに社内に広まり、上司の耳にも入った。結果、彼は厳しい処罰を受け、担当プロジェクトからも外された。あの屈辱的な日々は、甲斐田の心に深い傷を刻んだ。

数年後、甲斐田の胸にその苦い記憶が蘇った。社内メールで、吉野深紀が寿退社すると知ったからだ。相手は直山和樹、営業部のエースで、誰もが認める好青年。甲斐田には寝耳に水の話だった。自分には縁遠い幸せが、深紀の手元にある現実が、彼の心に重い喪失感を突きつけた。ある日、社内の廊下で偶然耳にした深紀と直山の会話――「新居、楽しみだね」「うん、早く二人で始めたい」――その甘い言葉が、甲斐田の胸を締めつけた。誰も自分を必要としていない。蚊帳の外にいる自分を、甲斐田は痛感した。

その夜、甲斐田の心にほの暗い決意が芽生えた。何かを取り戻すかのように、彼の目は異様な光を帯びていた。

数か月後、深紀は寿退社を果たし、直山との新生活を始めていた。新居のキッチンで夫の帰りを待っていたある晩、深夜にインターフォンが鳴った。不審に思いながらディスプレイを覗くと、そこには酔いつぶれた直山を肩に担ぐ甲斐田の姿があった。「すみませんでした、直山さんが飲みすぎちゃって…」甲斐田の声は妙に落ち着いていた。深紀がドアを開けると、彼の目に一瞬、冷たい光が宿った。

甲斐田の魔の手が、静かに、しかし確実に伸びていく――。