「絶頂検知アプリ3」
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2で完結予定でしたが、想定外の反響をいただきましたので続編を制作いたします。
同ヒロイン続投です。
概要:『絶頂検知アプリ3』
本作は、最先端のウェアラブル技術と人間の心理が交錯する近未来の都市を舞台に、デバイスがもたらす極限の緊張感と、本音で向き合う男女の純愛を描いた、知的でエキサイティングな大人の恋愛物語シリーズの第3作目である。
タイトルの「絶頂検知アプリ」とは、スマートウォッチ等を通じて人間の「感情の高ぶり」「幸福感」「胸の高鳴り」が最高潮(絶頂)に達した瞬間を数値化し、ペアリングした相手にリアルタイムで通知する最先端のメンタルヘルス・コミュニケーションアプリを指している。
前作までに、このアプリを巡る誤解や駆け引きを乗り越え、恋人同士となった天才プログラマー・一ノ瀬 駿(いちのせ しゅん)と、大手企業に勤めるクールなキャリアウーマン・神楽坂 舞(かぐらざか まい)。第3作目となる本作では、アプリの大規模なアップデート「共鳴モード」がリリースされる。互いの高揚感がシンクロした瞬間、信じられないほどの多幸感がもたらされる新機能。夏のリゾート地を舞台に、ポーカーフェイスの裏に隠された二人の情熱が、アプリの通知音とともに暴かれていく。
主な登場人物
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一ノ瀬 駿(いちのせ しゅん)
感情検知アプリケーションの開発者。理性的で冷静沈着に見えるが、舞のことになるとすぐにアプリの数値が跳ね上がってしまう、純情な一面を隠し持っている。
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神楽坂 舞(かぐらざか まい)
駿の恋人。完璧主義で滅多に感情を崩さない「鉄の美女」。しかし、駿と二人きりになると、アプリが「測定不能」を起こすほどの強い恋情を胸の奥に秘めている。
あらすじ
1. アップデートされた恋心
8月、都会の喧騒を離れ、駿と舞は数日間の休暇を取って海辺のモダンなプライベートヴィラへと向かった。今回の旅行には、駿が開発したアプリの最新バージョン『シンクロ・エディション』の実証実験という名目も含まれていた。
ヴィラに到着し、涼しいリビングでくつろぐ二人。舞は長旅の疲れを癒やすため、髪を無造作にアップにまとめ、背中が大胆に開いた薄手のサマードレスに着替えていた。普段のスーツ姿からは想像もつかない、しなやかで艶やかな彼女の姿に、駿のスマートウォッチが静かに震える。
『警告:パートナーの胸の高鳴りが急上昇しています(現在値 88%)』
画面を見た舞が、いたずらっぽく微笑む。
「あら、駿。まだお茶を飲んでいるだけなのに、ずいぶん心が乱れているみたいね」
「……このアプリは感度が良すぎるんだよ」
言い訳をする駿だったが、舞が隣に腰掛け、その細い指先が駿の手に触れた瞬間、今度は舞のデバイスから柔らかなアラーム音が鳴り響いた。二人の視線が交錯し、大人の落ち着いた空気の中に、甘い緊張感が走り始める。
2. 「共鳴モード」の悪戯
翌日の夜、ヴィラのテラスからは地元の花火大会が一望できた。夜空に大輪の花火が打ち上がる中、舞は藍色の美しい浴衣に身を包んでいた。うなじににじむ微かな汗が、月光と花火の光に照らされて神秘的な美しさを放つ。
「ねえ、駿。新機能の『共鳴モード』を試してみましょう」
舞の提案で、二人のデバイスが同期される。このモードは、互いの幸福感と情熱が同時に95%を超えた瞬間、画面に「完全なるシンクロ」を告げる光が灯る仕組みだった。
夜風が吹く中、駿は舞の腰を引き寄せ、後ろから優しく抱きしめた。衣服越しに伝わる、舞の確かな体温と柔らかな鼓動。
「駿……背中から、あなたの熱い気持ちが全部伝わってくるわ」
舞の呼吸が浅くなり、彼女のデバイスの数値がみるみる上昇していく。90%……93%……。駿もまた、舞の甘い香りと、自分を求めてくれる彼女の熱い気配に理性が溶かされそうになっていた。しかし、あと一歩のところで「お互いの羞恥心」が邪魔をし、数値は95%の手前で行ったり来たりを繰り返す。大人のプライドと、暴かれる本音。そのもどかしい駆け引きが、二人の情熱をさらに煽っていく。
3. 数値を超えた、本気の情愛
最終日の夜、突然の激しい雷雨がヴィラを襲い、室内が停電になってしまった。ローソクの炎だけが揺れる暗闇のベッドルーム。外の激しい雨音が、二人の孤独を逆説的に埋めていく。
「アプリの電源が切れても……私の気持ちは、変わらないよ」
スマートウォッチを外し、完全にデジタルから解放された状態で、駿は舞を見つめた。舞もまた、いつも纏っているクールな仮面をかなぐり捨て、潤んだ瞳で駿の首に腕を回した。
重なる唇。それは、過去のどんな数値をも凌駕する、深くて濃厚な大人のための口づけだった。デバイスの通知音に頼る必要などなかった。衣服を脱ぎ捨て、互いの肌と肌が直接触れ合った瞬間、言葉にできないほどの多幸感と熱い情熱が、二人の心と身体を包み込んでいく。暗闇の中で響く甘い吐息と、重なる鼓動。二人の愛の盛り上がりは、テクノロジーという枠組みを遥かに超えて、永遠のような大人の時間を紡ぎ出していった。
4. 測定不能の未来
翌朝、澄み渡る青空のもと、都会へと戻る車の中で、舞は再びスマートウォッチを腕に巻いた。
隣でハンドルを握る駿の横顔を見つめながら、舞がアプリの画面を起動すると、そこにはエラーログが表示されていた。
『昨夜のデータ:測定上限を突破したため、記録に失敗しました』
画面を見た二人は、同時に顔を見合わせてクスッと笑った。
便利で刺激的なテクノロジー。しかし、本当に深く結ばれた大人の愛の前では、どんな最先端のアプリも形無しだった。より深く、誰にも検知できないほどの強い絆で結ばれた二人の新しい物語は、これからも熱く続いていく。
「絶頂検知アプリ3」
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