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【激ヤバ】『メスギャルとわからせおじさん』寝夢猫

『メスギャルとわからせおじさん』

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第1章 派手な新人アパレル店員と、堅物な商業施設支配人

大型ショッピングモールの管理事務所に、今日から店舗スタッフとして入ったギャル系の女性・莉奈(りな)がやってきた。明るく染めた大きな巻き髪に華やかなネイル、個性的で流行の最先端を行くファッション。一見すると自由奔放で少し近いがたい印象を与えるが、彼女はアパレルブランドの接客に対する熱意と、接客センスにおいては誰にも負けないという強い自信を持っていた。
そんな彼女の前に立ちはだかったのが、この施設全体を取り仕切る商業施設支配人の勝男(かつお)だった。勝男は常にビシッと仕立てられたスーツに身を包み、身だしなみや規律、マナーに対して一切の妥協を許さない堅物として知られている。施設内の巡回中、莉奈の派手な装いや自由すぎる接客スタイルを目にした勝男は、眉をひそめてすぐに声をかけた。
「君、そのネイルと服装はうちのモールの基準に反している。お客様に不快感を与えないよう、もっと落ち着いた装いに改めなさい」
第一声から厳しい指導をとばす勝男に対し、莉奈は不満を隠そうともしなかった。
「は? これがウチの店のスタイルだし! おしゃれでお客さんのテンション上げて何が悪いの? おじさん、時代遅れすぎてマジでウケるんだけど!」
反論する莉奈に対し、勝男は冷静に、しかし毅然とした態度で言葉を重ねる。
「時代遅れではない。『社会人としての基本』と『お客様への配慮』の話をしているんだ。君のやり方はただの自己満足に過ぎないということを、しっかり分からせてあげる必要があるようだな」
「分からせる? なにそれ超上から目線! アタシの接客がどれだけ人気か、見せてあげるから!」
こうして、ルールとマナーを叩き込もうとする「わからせおじさん」こと支配人の勝男と、自分のスタイルを絶対に曲げたくないギャルの莉奈による、プライドをかけた火花散る攻防戦が幕を開けたのだった。

第2章 激突する意地と、見え隠れする素顔

勝男による厳格な指導の日々が始まった。開店前の接客ローラー研修から、施設の清掃活動、バックヤードでの立ち振る舞いに至るまで、勝男は一切の妥協なく莉奈をチェックした。莉奈は「絶対ギャフンと言わせてやる」と意気込み、勝男の要求する厳しいマナー研修やマニュアルの暗記に食らいついていった。
しかし、ただ反発し合っていた二人の関係に、徐々に変化が訪れる。
ある日、店舗で迷子になった子どもが泣き叫んでいる現場に二人は出くわした。莉奈は持ち前の明るさと飾らない親しみやすさで即座に子どもの目線にしゃがみ込み、お気に入りのキャラクターの話をしながらあっという間に笑顔を取り戻させた。その鮮やかな対応を見た勝男は、自らの偏見を恥じ、彼女の持つ特有の人間味と優しさを正当に評価した。
「……見事な対応だった。君のその親しみやすさは、私には真似できない大きな武器だ」
ボソッと褒めた勝男の言葉に、莉奈は耳を疑った。常に厳しいことばかり言う堅物なおじさんが、自分の長所を真っ向から認めてくれたのだ。
一方で莉奈も、勝男の「厳しさ」の裏にある真意を知ることになる。雨の日に施設内が滑りやすくなっていないか人知れず点検して回る姿や、テナントのスタッフ一人ひとりが働きやすいように陰で奔走している姿を目撃したのだ。勝男が口にするルールやマナーは、すべて「施設を訪れるすべての人と、働くスタッフ全員を守るため」に存在しているものだった。
「おじさんってさ、単なる頭の硬い頑固者かと思ってたけど……マジでこの仕事に誇り持ってるんだね」
夜の閉店後、静まり返った館内の巡回に同行した莉奈は、素直な気持ちを口にした。
「分かってくれたなら幸いだ。君の才能をもっと輝かせるためにも、基礎という土台が必要なのだよ」
少し照れたようにメガネのフチを上げる勝男の横顔を見て、莉奈の胸にキュンと甘い痛みが走った。上べだけの言葉ではなく、自分という人間と本気で向き合って成長させようとしてくれる勝男の誠実さに、莉奈の心は急速に引き寄せられていった。

第3章 本当の『わからせ』と、ふたりが出した答え

季節が巡り、モール全体で年間最大の売上を競う「秋の感謝セールイベント」が開催されることになった。莉奈の所属する店舗も目玉企画を準備していたが、イベント前日に突然、大型のPOPやディスプレイ用資材が届かないという致命的な配送トラブルが発生してしまう。
「どうしよう……このままじゃ開店に間に合わないよ!」
現場がパニックに陥る中、勝男が颯爽と現れた。勝男は即座に他店舗や近隣の倉庫へ連絡を取り、代替となる資材を手配。自ら作業服に着替えると、莉奈やスタッフたちと共に夜を徹して設営作業に汗を流した。勝男の正確かつ迅速な指示と、莉奈のセンス溢れるディスプレイのアイデアが完璧に噛み合い、明け方には素晴らしい特設コーナーが完成した。
無事に開店を迎えたイベントは大盛況となり、莉奈の店舗は全館でトップの売上を記録した。表彰式で勝男から賞状を手渡された莉奈の目には、うっすらと涙が浮かんでいた。
その日の夜、営業が終わった後の誰もいない屋上庭園で、二人は並んで夜景を眺めていた。
「おじさん、今回は本当にありがと。アタシ、おじさんがいなかったら何もできなかったよ。プロとしての仕事のやり方、しっかり『分からせ』られちゃったな」
莉奈が照れくさそうに笑うと、勝男は静かに首を振った。
「いや、素晴らしい頑張りだった。君の熱意とセンスがあったからこその成功だ。……だが、私の方こそ、君から教えられたことがたくさんある」
勝男は莉奈の方へ向き直り、真剣な眼差しで見つめた。
「型にはめることだけが正解ではないということ。そして……一人の魅力的な女性として、君という存在が私の心の中でどれほど大きくなっていたかということをね」
「え……?」
思いがけない言葉に莉奈が息をのむと、勝男はまっすぐに想いを言葉にした。
「最初は指導者として接していた。だが今では、君の笑顔や真っ直ぐな瞳に夢中になっている自分がいる。立場や周りの目を気にしていたが、もう自分の気持ちをごまかしたくはない。私と、正式にお付き合いしてくれませんか」
勝男の完璧なまでの『告白』に、莉奈の顔は真っ赤になった。いつも余裕たっぷりに反論していたギャルとしての仮面が外れ、一人の恋する女性としての素顔がこぼれ出る。
「ずるいよおじさん……そんな格好良く告白されたら、断れるわけないじゃん!」
莉奈は勝男の胸に飛び込み、そのスーツの裾をギュッと掴んだ。
「アタシの方こそ、おじさんの誠実で頼れるところに、ずっとメロメロだったんだからね。責任取って、これからもずっとアタシのこと大事にしてよね!」
勝男は優しく莉奈を抱きかかえ、静かに頷いた。
規律に厳格な支配人と、自由奔放なアパレル店員。正反対の二人がお互いの価値観を認め合い、真実の恋を「分からせ」合った夜。二人の新しい未来が、鮮やかに輝き始めたのだった。

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