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「おにーさん、私達とお茶しませんかぁ?13【電子特装版】」かみしき

「おにーさん、私達とお茶しませんかぁ?13【電子特装版】」

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「おにーさん、私達とお茶しませんかぁ?13【電子特装版】」

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学校帰り、太いおにーさんのお部屋で見つけたのは、大量の丸めたティッシュ…!
これを嗅ぐのはさすがにヤバいと解りながらも、

「やっぱり、シコティッシュ――…」

匂いフェチを抑えきれず思わずくんくんしてしまう黒髪ロングさん。
カピカピになったティッシュを咥えながら、

「こんなにせーし無駄にしてぇ……」

とおにーさんの部屋でひとりエッチしちゃってたら、おにーさんが帰宅してきて…!?

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春の柔らかな陽射しがアスファルトを優しく温める午後、大学生の佐藤悠真(ゆうま)はいつものようにキャンパス近くの公園を横切っていた。就職活動のストレスと講義の疲れで肩を落とす彼の前に、突然現れたのは二人の少女だった。「おにーさん、私達とお茶しませんかぁ?」甘く溶けるような声。フリルたっぷりの白いワンピースを着た、銀色の長い髪の双子の姉妹。姉のルリアは少し恥ずかしそうに微笑み、妹のルナは大きな目をきらきらさせて悠真の袖をそっと引く。年齢は16歳くらいか。見た目だけなら絵本から飛び出してきた妖精のようだったが、彼女たちの瞳にはどこか大人びた、底知れぬ深さがあった。悠真は断るつもりだった。知らない子供に声をかけられるなんて、トラブルにしか思えなかった。しかしルリアが差し出した一枚の古びた招待状には、彼の亡くなった祖母の名前が記されていた。「お茶会へようこそ。君の大切な人を、必ず守るために」。祖母は三年前に他界し、悠真にだけ「紅茶の秘密」を残して去っていた。好奇心と懐かしさが、彼の足を止めた。最初のお茶会は、公園の奥にある古い洋館で行われた。誰も住んでいないはずの建物は、内側だけが暖かな灯りに満ち、テーブルの上には香り高い紅茶と手作りのスコーンが並んでいた。ルリアとルナは「紅茶の精霊の末裔」だと名乗り、人間の世界に迷い込んだ「影の欠片」を集めるために悠真の力を必要としていると言った。影の欠片とは、人の心の闇が形になったもので、放置すれば現実を歪め、悲劇を呼ぶ存在だという。悠真は半信半疑だったが、ルナが淹れてくれた紅茶を一口飲んだ瞬間、世界が変わった。視界に薄い霧のような「影」が見えるようになったのだ。街角で苛立つサラリーマン、泣きながらスマホを握る女子高生——彼らの心に巣食う小さな闇が、リアルに浮かび上がる。少女たちは「おにーさんの優しさの匂いがするから」と笑う。悠真の祖母はかつて紅茶の精霊と契約し、影を浄化する役割を担っていたらしい。そしてその血は、薄れながらも悠真に受け継がれていた。こうして奇妙な共同生活が始まった。悠真のワンルームマンションに双子の少女が転がり込み、毎日のように「お茶会」が開かれる。朝はルリアが丁寧に淹れるダージリンで一日をスタートさせ、夜はルナが作る甘いミルクティーで心を癒す。だがお茶の時間は単なる癒しではなかった。紅茶の香りが強くなるほど、近くに潜む影の欠片が引き寄せられる。悠真は少女たちを守りながら、影と対峙する日々を送るようになる。最初に浄化したのは、大学でいじめを受けていた後輩の心に巣食う「孤独の影」だった。次は、悠真の幼馴染で就職活動に失敗して自暴自棄になっていた青年の「絶望の影」。戦いは壮絶で、影は実体化して牙を剥く。しかしルリアの優しい声とルナの無邪気な笑顔、そして悠真が祖母から教わった「本当の優しさ」が、影を紅茶の香りで包み込み、浄化していく。物語が進むにつれ、双子の秘密が明らかになる。二人は「精霊の卵」として生まれた存在で、人間の世界で「家族」を得なければ本当の力を使えないという。彼女たちが悠真を「おにーさん」と呼ぶのは、ただの甘えではない。数百年の時を超えて、彼女たちは本物の家族を求めていたのだ。そして悠真もまた、祖母を失って以来、心のどこかにぽっかりと空いた穴を抱えていた。最大の危機は、街全体を覆う巨大な「絶望の影」の出現だった。それは悠真の大学教授が長年抱えていた研究への挫折と、家族への裏切りが凝縮したもので、影は現実を飲み込み、人々の心を次々と蝕んでいく。ルリアとルナは力を合わせれば影を倒せるが、その代償としてこの世界から消えてしまう運命だった。悠真は初めて本気で怒り、泣き、少女たちを抱きしめた。「お前たちはもう、俺の家族だ。消えさせない」最終のお茶会は、洋館の最上階で開かれた。満月の光の下、三人で淹れた特別な紅茶——祖母のレシピに悠真の想いを加えたもの——は、黄金色に輝いていた。影の核が襲いかかる中、悠真は自らの「孤独の欠片」を差し出す。影は人間の弱さを糧にするが、同時に優しさにも弱い。悠真がルリアとルナに与えた「家族」という絆が、最大の武器となった。影が浄化された瞬間、洋館は朝焼けに包まれ、双子は人間の体を手に入れた。精霊の力は失われたが、二人は嬉しそうに笑った。「おにーさん、これからも毎日、お茶してね」数ヶ月後、悠真の部屋は三人で賑やかになった。ルリアはパティシエの道を目指し、ルナは高校に通い始めた。影の脅威は去ったが、時折、街のどこかで小さな闇が生まれるたび、三人は紅茶を淹れて語り合う。優しさは、香りとともに広がっていく。物語は、甘く、ほろ苦く、温かい紅茶のような余韻を残して終わる。人は一人では生きられない。誰かの「おにーさん」になることで、初めて本当の強さを得られる——そんなメッセージを、優しいお茶の香りとともに届ける、現代ファンタジー。

「おにーさん、私達とお茶しませんかぁ?13【電子特装版】」

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