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【激ヤバ】『金欠ギャルバイトにセックス業務をお願いした結果』RK-2

『金欠ギャルバイトにセックス業務をお願いした結果』

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第1章:時給とときめきの方程式

都内の隠れ家的古書店「文福堂」。そのレジカウンターに突っ立て、ため息をついてばかりいるのが美羽(みわ)だった。派手なインナーカラーを入れた金髪に、流行りのストリート系ファッション。一見すると古書店の落ち着いた雰囲気とはミスマッチだが、ここでのアルバイト歴は意外と長い。
そんな美羽の頭を悩ませているのは、深刻な懐事情だった。推しのアーティストのライブ遠征費に加え、欲しかった新作スニーカーの発売が重なり、通帳残高は風前の灯火。「今月もまたもやもやシチューで凌ぐしかないのか……」と絶望していたところへ、店長の蓮(れん)が飄々とした足取りでやってきた。
「美羽ちゃん、ちょうどいいところにいい話があるんだよ」 蓮が差し出したのは、店の奥の倉庫に眠る、埃をかぶった大量の古雑誌と古いレコードの山だった。 「これらを綺麗にクリーニングして、ネット出品用の写真撮影と商品説明のデータ入力をすべて任せたい。もちろん、特別手当を弾むよ」
金欠の美羽にとって、その「特別手当」という甘美な響きは砂漠のオアシスだった。 「本当ですか!? やります、やります! 何でもやります!」 即答する美羽の瞳には、お金のマークではなく、久々の贅沢ディナーへの期待がギラギラと輝いていた。
作業は翌日から始まった。埃まみれのレコードを一枚ずつ専用のクロスで磨き、昭和レトロな雑誌のページをめくる。最初は「早く終わらせてバイト代を回収すること」しか頭になかった美羽だったが、作業を進めるうちに、ふと奇妙な一冊の本に目が留まった。それは、古い手製のスクラップブックだった。
ページをめくると、そこには手書きの詩や、かつてこの古書店が歩んできた温かい歴史の写真が挟まれていた。 「へぇ……この店、昔はもっと賑わってたんだ」 一人ごちる美羽の背後から、不意に声がかかった。
「おや、そこに気づくとはね。それは僕の祖父が店を開いた頃の記録だよ」 振り返ると、いつの間にか蓮がコーヒーの差し入れを持って立っていた。いつもは飄々としていて何を考えているのか分からない店長だったが、その横顔には店に対する静かな誇りと、どこか寂しげな影が宿っていた。
ふと近づいた距離に、美羽はドキリとした。いつもは「ケチな店長」と心の中で呼んでいたはずなのに、真剣に古書と向き合う彼の横顔は、思いのほか大人びて見えた。 「……店長、こういうの、もっと大切にした方がいいんじゃないですか? 埃かぶらせておくのはもったいないですよ」 美羽が少し照れくさそうに笑うと、蓮は驚いたように目を見張り、それから優しく微笑んだ。 「そうだね。君のおかげで、僕も忘れていたものを取り戻せた気がするよ」
その瞬間、胸の奥がキュッと締め付けられるような感覚を覚えた美羽は、慌てて視線を別の雑誌へとそらした。時給アップのために引き受けたはずの業務は、思わぬ方向へと動き出していた。

第2章:深夜の倉庫と秘密の作業

特別手当というニンジンをぶら下げられた美羽は、日中の通常業務に加え、閉店後の倉庫整理にも精を出すようになった。夜の古書店は、昼間の喧騒が嘘のように静まり返り、古い紙と木材の匂いだけがやわらかく漂っている。
その夜も、美羽は一人でレコードの整理に没頭していた。ポータブルプレイヤーで試しに古いジャズのレコードをかけてみると、パチパチというノイズとともに、心地よい温かな旋律が店内に広がった。 「んー、なんか雰囲気あるな……」 リズムに合わせて小さな体を揺らしながら作業をしていると、カチャリと表の扉が開く音がした。
「まだ残っていたのかい、美羽ちゃん」 現れたのは、仕事の買い出し帰りの蓮だった。手には、美羽の大好物であるコンビニのプリンがぶら下がっている。 「あ、店長。お疲れ様です。キリがいいところまで片付けようと思って」 「無理は禁物だよ。体を壊したら特別手当の意味がないからね」 そう言って蓮は、美羽の目の前にプリンをポンと置いた。
冷えたプリンの容器を手に取りながら、美羽はふと、心に引っかかっていた疑問を口にした。 「ねえ、店長。どうして私みたいなチャラいバイトに、こんな大事な作業を任せたんですか? もっと几帳面な人、他にいくらでもいたでしょうに」
蓮は少し困ったように笑い、近くの椅子に腰掛けた。 「確かに、綺麗に整理整頓するだけなら他の人でもよかったかもしれない。でもね、美羽ちゃんは本を開くときの扱いが丁寧なんだよ。見た目は派手だけど、根っこはすごく本や古いものを大切にする優しさを持っている。僕はそれを見込んでいたんだ」
思いがけない言葉に、美羽は心臓が跳ねるのを隠せなかった。金欠を救うためのただの労働だと思っていたものが、自分の内面を見つめられて選ばれたものだったと知ったからだ。 「……そんな風に見てくれてたんだ」 照れ隠しにプリンのカラメルソースをスプーンで混ぜながら、美羽はボソリと呟いた。
「それにさ」と、蓮は少し声を落として続けた。「一人でこの倉庫を整理していると、どうしても昔のことばかり思い出してしまうんだ。でも、君がこうして新しい風を吹き込んでくれるおかげで、この店が今を生きている場所なんだって実感できる。……ありがとう、美羽ちゃん」
まっすぐ向けられた蓮の瞳に、美羽は言葉を失った。いつもは軽口ばかり叩くくせに、こんな真っ直ぐな感謝を告げられたら、胸の高鳴りが止まらなくなる。 「べ、別に! 私はただ、その、お金が欲しかっただけですからね!」 慌てて強がる美羽を見て、蓮は楽しそうに声を上げて笑った。その笑顔があまりにも魅力的で、美羽は自分の頬が熱くなっているのを自覚し、あわてて両手でパタパタと顔を仰いだ。
深夜の静かな空間で、二人の距離は、古いレコードの音色に溶け込むように、確実に縮まっていっていた。

第3章:新しいページを開く日

ついに、数週間に及んだ倉庫の整理とネット出品の作業がすべて完了した。ネットショップの画面には、美羽が心を込めて撮影し、魅力的な紹介文を添えた古書やレコードの数々が綺麗に並んでいる。
「やったー! 終わったぁぁぁ!」 美羽は両手を大きく万歳し、倉庫の真ん中で盛大に伸びをした。 「本当にお疲れ様。見事な仕事ぶりだったよ」 蓮はそう言いながら、分厚い封筒を美羽に差し出した。中には、約束の特別手当が入っている。ずっしりと重みを感じる封筒を手に、美羽は満面の笑みを浮かべた。これで念願のライブ遠征も、欲しかったスニーカーも手に入る。
しかし、不思議なことに、以前ほど「お金が手に入ったことへの喜び」だけではない感情が胸を満たしていた。この古書店で過ごした時間、蓮と一緒に選んだレコードの音色、そして何気ない会話の数々が、通帳の数字以上に大切なものに思えて仕方がなかったのだ。
「これ、本当に私への報酬ですよね。……ありがとうございます」 素直に頭を下げる美羽に、蓮は優しく微笑んだ。 「こちらこそだよ。美羽ちゃんが来てくれてから、この店にはいつも新しい笑顔があった。……それでね、これからの話なんだけど」
蓮は少し言葉を区切り、美羽の目をしっかりと見た。 「もしよかったら、これからもこの古書店で、僕と一緒に働いてくれないかな? 単なるアルバイトじゃなくて、もっと本格的に、店の企画や新しいコーナー作りも任せたいんだ。もちろん、時給はしっかり上げるからね」
その提案は、美羽にとって予想外のサプライズだった。いつの間にか自分の居場所になっていたこの古書店で、これからも蓮と一緒に働ける。それは、彼女の心にあった未来の選択肢を、大きく塗り替えるものだった。
「……店長、それって、スカウトですか?」 「うん、最高のパートナーへのスカウトだよ」 蓮の言葉に、美羽はもう隠しきれないほどの笑顔を咲かせた。お金のために始めた業務の果てに待っていたのは、予想もしなかった甘く温かな未来の始まりだった。
「しょうがないですねぇ。そこまで言うなら、私の優秀なセンスを貸してあげますよ!」 強がり交じりの返事をしながらも、美羽は蓮の手からしっかりと新しいシフト表を受け取った。
秋風が心地よく吹き抜ける古書店の扉の前で、二人は並んで空を見上げる。古い物語のページをめくった先には、まだ誰も知らない、最高にときめく新しい章が待っていた。

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