『ネトラレ催●アプリ2〜奪われ牝媚び競う母娘〜』
プロローグ:深夜のダウンロードと、怪しい怪文
都内の大手広告代理店でコピーライターとして働く青年・神谷 陸(かみや りく)は、真面目で不器用、そして自分に自信が持てない男でした。
彼には密かに想いを寄せる相手がいました。それは、同じプロジェクトチームでデザイナーを務める同期の女性・白川 葵(しらかわ あおい)です。葵は洗練されたセンスと朗らかな笑顔を持ち、誰からも愛される職場の華。陸にとって、彼女はまさに高嶺の花でした。
ある夜、仕事の疲れと片思いの切なさから泥のように眠りにつこうとしていた陸は、スマートフォンで怪しげな無料アプリを見つけます。
アプリの名は『催眠アプリ』。
「相手の潜在意識に働きかけ、素直な本音を引き出すメンタルサポートツール」という怪しげな説明文に、陸は半信半疑のままダウンロードボタンを押してしまいました。
「まさかこんなアプリで……」と思いながらも、陸の胸には小さな淡い期待が芽生えていたのです。
遭遇:画面の光と、嘘のない言葉
翌日、オフィスでの昼休み。陸は緊張した手つきでスマホを操作し、カフェで一人お茶を飲む葵の前に立ちました。
「葵さん、ちょっとこの新しい心理テストアプリ、試してみない?」
半信半疑で画面の光(螺旋模様のグラフィック)を見つめる葵。すると、アプリの画面が怪しく点滅し、葵の瞳がどこかうっとりと揺らめきました。
「葵さん……僕のこと、本当はどう思ってる……?」
陸が恐る恐る尋ねると、葵は少し頬を染め、普段のキリッとした表情からは想像もつかないような柔らかい声で呟きました。
「陸くん……? 陸くんは、いつも一生懸命で、すごく温かくて……私、ずっと格好いいなって思ってたよ」
アプリの「催眠効果」によって引き出されたのは、あまりにも意外な葵の本音でした。あまりの破壊力に、陸の心臓は破裂しそうなほど激しく打ち鳴らされます。
「え……催眠のせいじゃないよね? これって、本当の気持ち……!?」
展開:偽りの魔法と、深まる心の距離
それ以来、陸は葵との会話の中で、時折アプリの力を借りるようになりました。
アプリを起動すると、葵は素直に自分の弱音や不安、そして陸への親愛の情を口にしてくれます。
「私ね、周りから『しっかり者』って思われるのが本当は辛いの。でも、陸くんの前だと、すごく安心して甘えちゃうな……」
ふわりと漂う夏のみかんの花のような甘い香りと、陸の袖をギュッと掴んで上目遣いで見つめてくる葵の愛くるしい素顔。
二人で夜遅くまでアトリエで残業をしたり、休日にカフェでデザインの構想を練ったりする中で、二人の距離は急速に縮まっていきました。
葵もまた、アプリの有無にかかわらず、自分を優しく包み込んでくれる陸の温かさに触れ、一人の男性として深く魅了されていたのです。
しかし、陸の心には大きな罪悪感が影を落とし始めていました。
「僕が葵さんに好かれているのは、僕自身の魅力じゃない。アプリという『魔法』で彼女の心を操作しているからなんだ……」
試練:アプリの削除と、すれ違う二人
大きなプレゼンを無事に成功させた夜、二人は都心の夜景が見えるレストランで祝いの席に着きます。
葵の眩しい笑顔を見つめながら、陸は決意を固めました。
「こんな嘘の魔法で彼女の気持ちを繋ぎ止めるなんて、本当の愛じゃない。もし断られてもいい、僕自身の言葉で向き合わなきゃダメだ!」
陸は葵の目の前で、スマートフォンから『催眠アプリ』を完全に削除(アンインストール)しました。
そして、アプリの力を一切借りずに、自分の言葉で葵に向き合おうとします。しかし、罪悪感と緊張のあまり、陸の言葉はしどろもどろになり、表情も硬くなってしまいました。
そんな陸の急変した態度を見て、葵は表情を曇らせます。
「陸くん……急にどうしたの? なんだか、私から距離を置こうとしてる……? 私、何か変なこと言っちゃったかな……」
葵は陸が自分に愛想を尽かしたのだと誤解し、悲しげに俯いてしまいました。本当の本音を伝えられないまま、二人の間には気まずい冷たい沈黙が流れてしまいます。
転機:雨の歩道橋と、真実の告白
レストランを出た直後、突然の局地的な夕立が街を襲います。
雨の中、逃げるように走り去ろうとする葵の姿を見た瞬間、陸の胸の中にあった迷いとプライドは完全に打ち砕かれました。
「逃げちゃダメだ! 催眠なんて関係ない、僕の想いは本物なんだから!」
陸は雨に濡れるのも構わず走り出し、歩道橋の上で葵の華奢な腕を掴みました。
「葵さん……っ! 待ってくれ!」
「陸くん……!? どうして追ってくるの……っ!」
陸は葵の華奢な肩を両手で力強く掴み、真っ直ぐに彼女の湿った瞳を見つめ返しました。
「謝らせてくれ! 僕はずっと……アプリの力を使って、君の本音を引き出そうとしていたんだ! ズルくて、臆病な男なんだ!」
陸は雨に打たれながら、アプリを使ったこと、そして自分の自信のなさをすべて打ち明けました。
「でも、アプリのせいにするのはもうやめる! 僕は……白川葵という一人の女性が大好きだ! 道具の力なんかじゃない、僕自身の全部で君を幸せにしたい!」
陸の魂からの叫び。葵は驚きに目を見開いた後、ポロポロと大粒の涙を零しながら、クスッと泣き笑いを浮かべました。
「バカね……陸くん……っ! 催眠なんて、最初からかかってなかったよ……っ!」
「え……!?」
葵は陸の胸へと自分から飛び込み、その強い胸板に顔をうずめました。
「あんな怪しい画面で本心が変わるわけないじゃない……! 私は……最初から陸くんのことが好きだったから、素直な気持ちを話していただけなんだよ……っ!」
雨のあがる街灯の下、二人はこれまでの躊躇増や誤解をすべて吹き飛ばすように、深く熱い誓いのキスを重ね合わせました。
エピローグ:魔法のいらない、二人だけの明日
それから数ヶ月後。
陽光が優しく差し込む休日の部屋で、仲良く並んでソファーに座り、新しいデザイン案を練る陸と葵の姿がありました。
「ねえ陸くん、今日の私に……『催眠』かけてみる?」
「もう勘弁してよ葵(照)。僕には君の笑顔があれば、それだけで十分だからね」
悪戯っぽく微笑み合い、そっと手を繋ぎ合う二人。
「催眠アプリ」という小さなきっかけから始まった二人の恋は、どんな魔法よりも確かな本物の愛となり、最高のハッピーエンドを迎えてこれからも続いていくのです。
『ネトラレ催●アプリ2〜奪われ牝媚び競う母娘〜』
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